師走、年末、隊長と相談、ああ寝正月

体調がすこぶるおかしなことになっている。体調隊長と相談。隊長曰く、とりあえず寝てろ。胃だか、胸だか、とにかく痛重い。どきどきするんで心臓かとも思ったが、違うようにも思う。胃袋がおかしかった時も、どきどきしたし。調子悪いと、体全体がふぬけたようになる。合わせ技で、鼻の奥が、ずーんとむずむず重くなる。なんだかわからんから、医者にも伝えられない。医者は鎮痛剤飲めという。鎮痛剤は、カロナール、ロキソニン、その他もろもろ、以前もろて、飲まずにストックされたのがいっぱいある。基本、鎮痛剤は、好かんので飲まない。痛みを分からなくするだけで、根本の解決になってないから。とりあえず、針にも行ってみた。けど、解決はしなかった。鬱やって、いろいろ、体に変調をきたしてるから、そのせいかとも思う。ストレス感じると、どっと悪くなるから。何かのきっかけで、すっと楽になることがある。体調に耳をすます。なんか変やぞーと言ってるけど、その心が読めない。あんまりわからんから、年末の大祓い、厄払いにも行った。お札は立派。盛塩もやってる。人間の体ってやつぁ、なかなかむつかしい。夢枕に神でも立ってくれて、ここじゃ、とか教えてくれるといいのだが。久しぶりに会った職場の同僚から、急に重篤な病で亡くなった人の話なんかを聞かされる。自分の症状に照らし合わせて、不安になるじゃないか。こいつは、出口のない体調不良だな。こんなことを思い悩んでいる時点で、すでに不良を呼び込んで、無限ループに陥ってる。何もない健康体なんて、はなから望めないんだから、どっか調子悪いのが当たり前なんだと誰かが言っていた。実も蓋もないが、確かに、そうだ。一番の薬は、人のために何かすることだという。気持ちが自分でなく、人に向いていれば、痛みも忘れるだろう。人のために何かをするってのは、家族ぐらいしかないので、とりあえず、なるべく気を配る。もともと、残念ながら、自分のことばかり気にしている自分なので、一向に変わっていかないもどかしさもあるのだが。医療従事者、介護従事者の人は、何にしてもえらいもんだと思う。noteでmemeという看護師の人の投稿を読んだ。memeという人は、自分の経験を自分の言葉で、よく整理して、己の考えを的確に文章に表す、優れた才がある。看護師としての経験を語る文章には、打ちのめされる。父親のこと、祖母のこと、友のこと、自分の体に思うこと、これまでに上梓された文章の数々は、良質のエッセイとして、十二分に人に訴えるものがある。それを読んで、己が至らなさを思い知る。それは、自分と同じ社会というフィールドで自分の考えに基づいて生きている人への憧憬。力及ばない自分に自分が向ける劣等。一方、同じフィールドからは遥かに超越した状況で働いた人の話には、ただただ、頭が下がる。東日本大震災、福島第一原発事故の中で活動した地元消防士を描いた「孤塁」を読む。涙するしかない。

このコロナ禍の中、自らを滅して、働いている人々が多くいる。その立場にはなれない自分は、傍観者でしかない。自分の体調にだけ気持ちが向いている頼りない、情けない自分がいる。

とりあえず、それでもいいことにする。自分も、自分の人生、精一杯頑張ってきたんだから。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?