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FisTechの可能性

Fiscal Technologyと呼べるジャンルがあるなぁと思っていまして、税収サイドにおける徴税コストの省力化、支出サイドにおけるKPIデザインの洗練と、デリバリーコストの省力化は、とても重要だと思っています。

ただの自慢ですが、まだそれほど有名ではない時代のティール氏の授業を2010年に1クォーター受けていました。場所はスタンフォードのロースクール、単位交換で受けに言った授業のテーマは「主権論」。そのときに渡されたリーディングリストはSFだらけで今でも宝物、ものすごくおもしろかった。ここまで人間は想像力が広がるのか、という感動を覚えるとともに、数%でも技として盗めればと思った次第です(その割には酷いブログをかいていました)。そんなことを下記の記事のタイトルだけ読んで思い出しました。

現実の数字で、国債関連を除けばR1年では69兆円だった収入サイドの徴収のコストや、89兆円の支出サイドで真水で届けられた金額の差分を見直せして、デジタル化であったり、正しい目的化が果たされれば、プライマリーバランスが、ひょっとしてひょっとするかもという期待もあります。

基本的には支出の目的やその方法には強いイナーシャが働くものですが、だからこそテクノロジーで外側から異なる解をもたらすことができるのではないか。13年ほど前に、公営インフラの民営化・ファンド投資を研究していた時期があったのですが、退屈と思われるかもしれない空港や水道事業にも多くのテクノロジー上の前進があり、これらの要素が部分的に民間に任せる方向性を取ることで発揮される側面があるものだと思います。

また、デジタルの観点では最近、面白い本が出ています(まだ読んでる途中)。

WIREDらしい筆跡の本ですが、年末年始、時間をとってみるのに値するのではと思わせる内容です。(この分野一緒に考えてみたいなと思う人、個別に連絡ください!)

#COMEMO #NIKKEI

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