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外聞はばかる怪文書

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ダイタクヘリオスのでかきも討論会

その日のトレセン学園は囂しい豪雨に包まれていた。グラウンドが使えない雨の日は、校内のウマ娘分布が普段よりも局所に偏る。今日その代表例である図書室では、 「ほんっと無理!!!」 議会スペースの一班から悲痛な叫び声が響く。そこから間を置かずして、部屋をおずおずと退出していくトレーナーの姿があった。 「ちょ、どうしたの?」 近くにいたゴールドシチーが部屋を覗くと、そこには辟易した顔のダイタクヘリオスが椅子に凭れながら仰向けになっていた。 「ど、どうしたんですか?」 さら

    • 侏儒の呟き

      「おい、たわけ。入るぞ」 優駿牝馬を制覇した女、ウマ娘エアグルーヴ。 彼女の帰り際に放った一言は、人々をネットの海へ駆り立てた。 「たわけ、ウマッターを始めたぞ」 男たちは、タイムラインを更新し、フェミを追い続ける。 世はまさに、大下位属時代! ****** エアグルーヴがウマッターを始めたらしい。 珍しくトレーナー室を訪ねてきたエアグルーヴから先の報告を受け、俺は動揺した。 なぜなら普段エアグルーヴは、心なしか俺を避けている気がするし、言葉を交わすのも最低限の業

      • Don't look at Curren

        暇だったから。 なにかを始める理由なんてだいたいこれ。あのクソキモトレーナーのことを"お兄ちゃん"なんて呼び出したのもそう。ほんと今は後悔してる。でもいまさら態度変えたら契約切られそうだし、しょうがないじゃん。だって暇なんだから。 「ねー、今週の美少女百花見た?これ載ってるのシチーさんじゃない?!」 名前も知らないクラスの子の話がたまたま聞こえてきた。こういうときウマ娘の耳ってほんといらないって思う。性的消費以外のなにものでもない造形しといて無駄に聴力いいのムカつく。ま

      ダイタクヘリオスのでかきも討論会