侏儒の呟き

「おい、たわけ。入るぞ」


優駿牝馬を制覇した女、ウマ娘エアグルーヴ。
彼女の帰り際に放った一言は、人々をネットの海へ駆り立てた。


「たわけ、ウマッターを始めたぞ」


男たちは、タイムラインを更新し、フェミを追い続ける。
世はまさに、大下位属時代!


******


エアグルーヴがウマッターを始めたらしい。
珍しくトレーナー室を訪ねてきたエアグルーヴから先の報告を受け、俺は動揺した。
なぜなら普段エアグルーヴは、心なしか俺を避けている気がするし、言葉を交わすのも最低限の業務連絡だけだからだ。
それが急にウマッターを始めたなどという私事を話されたら驚きもする。


……。


沈黙。

幾秒間の気まずい空気をエアグルーヴはため息で遮り、こちらを睨みながら口を開いた。


「担当ウマ娘のSNS管理はトレーナーの務めだろう。不本意だが、規則だからな」


「あ、ああ……そうだな。じゃあ、アカウントを教えてくれ」


エアグルーヴは、自分のウマッターIDを教えるや否や扉を勢いよく閉めてトレーナー室から出て行った。

なんであんなにイライラしてるんだろう。生理か?



******



帰宅後。エアグルーヴのアカウントを確認してみると、すでにそこは戦場と化していた。

女性の抑圧の根源を女性の「身体」と「性」の男性支配に起因するものとみなす、ちゃんちゃらおかしい彼女らの思想ツイートには、表現の自由戦士とかいうアニメでチンチンシコる権利を守るために躍起になっているキモオタがわんさか湧いている。
担当ウマ娘が汚い汁で汚い汁を洗う様な抗争を繰り広げている惨状を前に俺は頭を抱えた。

──ああ。しかし、それは必然であった。

常に生理状態《エンペラータイム》である彼女の心の広さは、コンタクトレンズの凹面ほどしかないだろう。つまりそれは、所謂スルースキルという、ネット上で発言したり、他者の意見を見たりするうえでとても重要な能力への昇華が限りなく"無い"ことを意味する。

だから、この事態は不可避なのだ。
エアグルーヴが、カスみたいなリプに対し最低限持つべき冷静さを欠いてムキになってしまうのは火を見るよりも明らかである。

さて、アインシュタインでも首をかしげそうな謎理論が跋扈する彼女色に染められたTLに、まさに現在のエアグルーヴを示す光るツイートが散見されたので紹介していこう。

likethewind
フェミニストは、個別の事象に対して論理整合性で考えるのではなく、生理的にどう反応するかだけが先にあって、(キモいと思うかキモくないと思うか)その後に屁理屈を当てはめるだけ。要するにフェミが言ってることはオマンコの叫びに過ぎないんだよ。
posted at 0:59:22


うーん、火力が凄い。でも実際そうだよね。女関係も不快さへの共感が最も重視されてると思う。「つらいの」「かなしいの」「ひどいことされたの」って。だから、うんうん首振ってるだけのバカオスでもパンパン腰振れるワケ。オマンコが叫びたがってるんだ。アニメ化期待です。



likethewind
女は、大脳の司令によって思考が決まるのではなく小脳が発する、快不快というシグナルに完全に論理が制御されてしまうので、「私が不快に思う」&「だが論理的には正しい」という思考ができない。「自分が不快に思うことは絶対に正しくない」と考えてしまう生き物。だから女は宗教も哲学もつくれない
posted at 1:04:24

いやー痛快。感情が快と不快で制御されてしまうって、一歳未満の乳児の発達状態と同じなんだよね。
かの偉大な哲学者ショーペンハウアーも「幼年期の初期にわれわれを養育・教育するのに女が向いているのは、ほかならぬ女自身が子供じみて、たわいがなく、浅はかだからだ。」と言っていたし、"女子供"ってのは存外正鵠を射た言い方なのかもしれないね。

なんか俺まで楽しくなってきたじゃん。まあSNSの楽しみ方は人それぞれだし。彼女には辛い環境かもしれないけど、精一杯足掻いて生きて、そして死んでほしい。

俺は彼女が受けるであろうネットの洗礼に思いを馳せながら眠りについた。


******


翌日。エアグルーヴは見るからに憔悴しきっていたが、こちらの存在に気づくといつもの厳しい表情で睨みつけてきた。


「おい、Yカス。トレーニングを始めるぞ」


ああ、思ったより早かったな。

おめでとう!エアグルーヴはラディフェミからミサンドリストにしんかした!

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