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二階堂
2020年6月22日 23:34
まだ蝉も鳴いていない六月の夕方だった。確かに僕は君に恋をしていた。今じゃ昔の事だ。あの夏の話を少しだけしよう2014年6月16日坂を下ると海が見える。堤防の隅にはオレンジに光る灯篭が綺麗だった。僕らが生まれ育ったこの街は夜になると人気が無くなる。不思議なものだ、昼間には商店街に人が沢山いるのに夜になるとからっぽになる。まるで眠るように明かりを落とすこの街は皆が何かから逃げるようにある