見出し画像

2023順位予想(J1編)

昨年の予想はこちらです。大惨敗でした。近年は惜しいというレベルにもいかないですね!

今年は考える時間がほぼ取れなかったので割と直感なのですが、この何年かで思っていることは、前年に低迷しそうだと思ったチームが意外と躍進して予想が外れ、翌年にそこそこ評価をすると低迷してまた予想が外れることです。だから昨年の予想も少し頭に入れながら組みました。

毎年だいたい上位グループ、中位グループ、下位グループと分けて考えるのですが、今年は上位4チーム、中位7チーム、下位7チームというふうに分類しました。J2降格が1チームしかありませんので、低迷しても落ちないと捉えるかどうかがアヤになる気がします。


上位グループ(1位~4位)

1位:横浜F・マリノス

ライバルクラブが打倒マリノスで新機軸を打ち出す中、泰然自若でアタッキングフットボールを継続できる強みは間違いなくあり、完成度で頭一つ抜けている。GK高丘が移籍濃厚になったのが誤算なくらいで、根幹を揺るがすほどの事態とは思えず。来日2年目のヤンマテウスの活躍も見込める。ACLをにらんで戦力的に足りないと思えば夏に引っ張ってくればよい。

2位:浦和レッズ

スコルジャ監督は前任者のいいところを引き継ぎながら上積みを図るという使命を果たせそう。昨季の引き分け15を半分勝てば3位相当だし、FWの補強が叶っていないとはいえ、リンセンやシャルクが来日2年目で期待できると考えれば優勝を争う力はある。問題はACLで優勝した場合に過密日程となり、クラブの伝統としてACLにも全力投球するだろうということ。

3位:FC東京

アルベル監督を招いて大改革の1年目は、強引に舵を切らずに勝点を確保しながらポゼッションの浸透を図って成功。一般的に2年目は、スタイルが定着するのと同時にボール保持に酔いしれてゴールに向かわなくなり停滞するものだが、それも見越してか仲川を獲ったのが賢く、アダイウトン残留で決着をつけられる。インテンシティー重視が変わっていないのを評価。

4位:川崎フロンターレ

鬼木監督は7年目で、新しいことにトライとはいえどうしてもマンネリ化が危惧される。奪還が最大のテーマではあるが、補強にその本気度が現れているかというと微妙。何より昨季2位で踏ん張れたのは谷口がフル稼働したのが大きく、守備の屋台骨でもありチームリーダーの1人でもあった代表CBが抜けたのは相当にデカい。過度期なのは否めない。

中位グループ(5位~11位)

5位:名古屋グランパス

昨季の戦いぶりから下馬評が決して高くないシーズンなのは、ベースを作れたと自負する長谷川監督にとって好都合。相馬の穴が埋まり切っていないのは確かだが、まずマテウス・ユンカー・永井の3トップで点を取り、序盤に勝点を稼げるかが勝負。稲垣を中心に大人な選手がそろっており、うまく滑り出せば上位をキープする術は知っている。

6位:セレッソ大阪

昨季は奥埜・原川・清武の好連係で上昇した中盤戦も、上門らを組み込んでアグレッシブな守備からリズムをつかんだ後半戦もすこぶるバランスが良かった。その絶妙な調和を、クルークスやレオセアラが加入しても保てるかに不安がある。それでも個の力は増し、香川という切り札も入ったのでコマは豊富。大崩れはないが、優勝争いもないというところ。

7位:ガンバ大阪

スペイン人監督によるスタイル転換は時間がかかると思われがちだが、ロティーナ(東京V→C大阪)、リカルドロドリゲス(徳島→浦和)、アルベル(新潟→FC東京)とJ2からJ1へ移った指揮官は成功している。そこに7番の宇佐美がキャプテンと来た。ガンバの選手たちも昨季の苦い経験があるので、ポヤトス流を貪欲に吸収しそう。ラヴィとジェバリへの期待値も込み。

8位:サンフレッチェ広島

昨季の戦いが見事だったのは間違いないが、カップ戦決勝の2つなどを見ると主導権を握れない試合も出始めており、継続だけでは勝ち切れない。そこで4バックへのトライは好感が持てるが、戦力的にはほぼ変わらないので、相手を驚かすだけのものを見せられるか不安。さらに浦和の結果次第で出場するACLが終盤に入ってくるのも息切れの心配を助長させる。

9位:湘南ベルマーレ

山口監督が1年前にぶち上げた“5位以内”の目標が不変で、チームとしても継続路線なので、目線を上げて戦えるシーズンになりそう。昨季もあとはゴールだけという良い試合は多かったが、そこに小野瀬、山下とピンポイントで実力者を獲れたので、着実な上積みで残留争いに別れを告げることができるかもしれない。中位グループの先頭にいれば5位だってあり得る。

10位:アルビレックス新潟

2017年以来のJ1で、クラブとしてJ1の肌感覚は忘れている可能性が高い。ただそれは良い意味での話。アルベル→松橋体制で3年間磨いてきたスタイルを、戦力の入れ替えを極力なくしてそのままJ1でぶつけるということは、連携面だけ見ればJ1でも中の上。序盤戦は鮮やかに点を取って勝つだろう。難しい時期になっても堀米キャプテンを中心にまとまって、残留はできる。

11位:京都サンガF.C.

昨季は12年ぶりのJ1で残留したことがすべてだが、もうちょっとやるかなと思ったらウタカの離脱以降は苦しんだ。そこをパトリックはじめいろいろなタイプのFWを獲り、調子や相手によって使い分けられる層ができた。さらにターゲットを活かすセットプレーで平戸に祈れるのも大きい。あとは監督の力だけでなく、川﨑が真のリーダーとして一本立ちするのに期待。

下位グループ(12位~18位)

12位:北海道コンサドーレ札幌

ミシャ鬼門の就任6年目は本人が口に出しているくらいなので、危険水域に入らない程度のチームは作るだろうが、一度崩れると脆い試合が増えた昨季は、残留争いを自覚するまでピリピリした雰囲気があまりなかったのが不安材料。ものを言える小林が良い意味でチームを変えられるか。キムゴンヒは2桁取りそうだし、小柏が怪我をしなければ攻撃面は大丈夫。

13位:鹿島アントラーズ

クラブとしてかなり焦りを感じる。各ポジションに選手をダブつかせるような編成も鹿島らしくない。岩政監督がやろうとしていることは分かるのだが、攻撃も守備も芯が通りそうな感じがしない。そこまで痛みを伴わなくても新しい鹿島を作れるはずだという雰囲気があると、もっと下もあるという危険なシーズンになる。

14位:柏レイソル

下馬評を覆した昨季の7位は見事だったが、後半戦の失速ぶりは顕著で、主導権を握れるようにならないとキツそうなのは確かだが、豪華な中盤の補強がどう出るか。CBやWGが少ない、センターFWが多いなどいびつな編成を見ると、ネルシーニョ監督は理想と現実の狭間で揺れそうで、立ち返るところを明確にできるか不安あり。大谷がコーチになったことで古賀の責任重大。

15位:サガン鳥栖

昨季の川井マジックは称賛に値するが、いよいよ手腕が評価され始めたところで、今季は理想を追求するシーズンになるだろう。ゴールを奪いにいく迫力は増しそうだが、被カウンターのリスクが高まり、1-2や2-3といった打ち合いの試合で勝点を拾い切れない試合が増えるのでは。そこを踏ん張るキーマンはケニア人DFのアクムかもしれない。

16位:横浜FC

1年でJ1に戻ってきたが、昨季は序盤の快走が止まって以降、少しずつアレンジしながらしのいだ印象だった。J1仕様になるための大型補強は理解できる一方で、さすがに選手数が多すぎてまとめるのは大変そう。前後半で使い分けできるくらいの攻撃陣の層はあり、小川もJ2で自信をつけてそこそこ点を取るとして、問題は耐久力。苦しい時に四方田監督が手を打てれば残留。

17位:アビスパ福岡

昨季の残留の仕方はほぼ予想通りだったので、できれば今季は攻撃陣の補強を行ってグレードを高めたかったが、物足りなさは否めない。オーソドックスな戦い方を志向してきた長谷部監督が引き出しを目一杯空けても、得点力不足の解消の仕方が見えず。なんとか堅守で勝点を拾いながらの残留争いになってしまうのでは。

18位:ヴィッセル神戸

タレントがいるのは間違いないので、こんなことが起こるのかというのはあるが、なりふり構わずの監督交代を含めた激動のシーズンだった昨季にかなりパワーを消費してしまっているのが懸念材料。つまりはチームがうまくいかなくなった時に「またか」となって反発力を見せられないのではないか。質量ともに豊富なアタッカーを躍動させられれば中位まではある。


シーズン終了後に答え合わせができるレベルで当たってほしいです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?