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#4 区民であり、医師である目線で覗き見る板橋区。

先日、高島平の方と雑談をした。「この辺は人口が減り続けているんだ。板橋区全体の人口は増えているのに」更に「高島平団地は、連れ合いが亡くなって高齢女性の独り住まいや、空き家が増えて来て」

40年前のこと、ニューヨークで仕事をしていたことがある。当時、サウスブロンクスは廃墟であった。夜にその地域に車で迷い込んだのだが、真っ暗で、人っこ一人いない石畳を運転する恐怖感が蘇る。やっと、人影が見えたのだが、老婆と猫が道端の椅子に座っていた。
数年前に訪れたのだが、多少再開発が進んでいるようで、様相は変わってた。

高島平がそんな廃墟になるのだろうか?
鉄筋コンクリートの立ち並ぶ大都市の老化は早い。何もしないとそれこそ廃墟になる。

最早、姑息的な事では人口減少は食い止められないだろう。
家賃さえもらえればそれで良しと独立行政法人都市再生機構(UR)は切り捨てているのだろうか?
単なる住居者の住み替えで解決する問題と考えているのだろうか?単に空き家が増えるだけではないだろうか?
それら発想は官僚的ではないだろうか?
もはやダイナミックな街づくりをして行かないと、このままでは、東京のサウスブロンクスになるのだろう。

そんな事を危惧してか、高島平地域ではグランドデザインに基づく都市再生・団地再生に向けて、板橋区行政が加わりURとの連携による一大プロジェクトが具体化しつつある。
旧高島第七小学校周辺及び駅周辺を合わせた交流エリアにおいて、SDGsを指向するまちづくりを目指すとの事、この未来設計は、板橋区が先頭に立って始めている。これに注目したデベロッパーの参加が望まれる。

大胆な都市計画に民間企業が参画して、若者も集う魅力的な街になって欲しい。

期待を込めて見守りたい。

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