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#186:すごい集中力

すごい集中力はとっても欲しい。ということで読みました。(読書感想文です)

実践的なアドバイス

この手のビジネス書でありがちな読み方だが、ほぉーっと納得して満足し、本を閉じて寝る。そして、翌朝起きたら完全に忘れるパターン。

まあ別にそれでもいいのだが、実用書と呼ばれるジャンルでは行動や習慣まで変わって初めて読んだ甲斐があったというもの。

著者も同じ見解らしく、まず実践的なアドバイスを投げかけてくる。かなり冒頭で、実際に集中力を高める方法を実践するように促される。

せっかく読んだからにはすごい集中力を身につけて帰ってもらおうという、親切設計である。

著者の親切な人柄が出ている。

余談だが、著者である弁護士の荘司雅彦さんの
NewsPicksやLinkedInのコメントや投稿を前からフォローしている。法律だけでなく金融出身ということで幅広く深い知識に裏打ちされた理性的で的確なコメントや解説は勉強になる。

集中力の差

実践的なアドバイス(具体的にはぜひご一読を)の後、集中するための環境やガジェット、どういう習慣や行動が必要かまで話が至る。

ご自身の輝かしい経歴(東大卒、金融機関を退職後に当時最短近くの年数で司法試験合格)のせいで、元々優秀だから集中力があるのでは、という当然誰もが思うことにも回答している。

娘さんの中学受験でもこの手法が活きたことから、小学生でも実践できる再現性のある方法だと解説されている。(もちろん娘さんも生まれながらの才能に恵まれていた可能性はあるが)

ひと通り読み終わって、とても参考になった。

しかし、自分がそれでもすごい集中力の獲得が厳しいことに改めて認識せざるを得なかった。

なぜなら読み終わったにも関わらず、まだ最初に指示された実践的なアドバイスを自らやっていないから…。

言い訳として、最初は寝る前に読み始めたため翌日やろうとは思い、リマインダーに入れた。

翌朝リマインドされたが、その日は少し頭が痛かった。そして、読後にやれば良いと思って、週末にリマインダーを延ばす。しかし週末は…

という感じで、今に至る。

これが集中力の差の正体である。

楽して手に入れたい

つまり努力を厭わない人だけが、すごい集中力を得る。

結局、すごい集中力は欲しいから読むのだが、無意識下では「楽してそれを手に入れたい」と思っている自堕落な自分に気付く。

まあそう簡単に手に入れば、今ごろ、周りにはすごい集中力を持つ人で溢れているはず…。

なので、せっかく良い本を読んでもそれを実現できるかは全く読む人次第である。

落語家がよく「ちゃんと笑えるか笑えないかはお客さんの想像力や理解力次第ですよ」というのに似てる。関係ないけど。

今度は「(すごい集中力を手に入れる)努力がきちんとできる人になる」本を探して読みたいと思う。

(いや、流石にここまで書いたら、今週末には実践してみようとは思ってる)

お読みいただきありがとうございます。

サポートなんて恐れ多いので、代わりにコメントいただけたら嬉しいです。