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#255:テニスマネージャーの憂鬱(7)

前回は同じ世代の上手い人たちがプレーする試合を観戦することで、息子のテニスに対するモチベーションが一段上がったことについて書いた。

通常は練習と試合を繰り返す中でテニスが上手くなるものだが、練習や試合以外の場面でもテニスの上達に繋がるきっかけは色々と転がっている。


プロのテニス

テニスに限らず、プロスポーツがある競技だと、やはりプロの選手の試合を観て憧れることで刺激になる部分は大きい。

ウィンブルドン(2022)

最初はNHKの深夜にやっていた数年前のウィンブルドン決勝でキリオス選手を観た時に、息子はズドンと心臓を射抜かれたようだ。

あのトリッキーかつ凄い身体能力とサーブは多くのテニスファンを魅了するが、小中学生の男子もその例外ではなかった。

以来、息子はキリオスのファンではあるが、怪我もあり長らくプレーしていないのが残念である。

ジャパンオープン(2023)

日本でATPツアーが観れる滅多にない機会。昨年ジャパンオープンの決勝を現地有明で観戦した。

2023ジャパンオープン決勝

ちょうど息子が新しいスクールに通い始める時でそれでなくてもテニス熱が上がっていたものの、私も親子でプロの試合を間近に観たいと思ったので奮発して決勝のチケットを購入。

奮発した甲斐もあって、素晴らしいテニス観戦だった。そして、そこで優勝したアメリカの新星のシェルトン選手にすっかりハマる息子。

WOWOW加入

極め付けはグランドスラムと呼ばれる4大大会をテレビ観戦するため、WOWOWに加入。

ついこの間も全仏オープン(ローランギャロス)の多くの試合を満喫した。

プロの試合はレベルが違い過ぎて、簡単にマネできるものではないが刺激を受けるのは確か。

マンガ(ベイビーステップ)

少し違う方向だが、テニスマンガとして「ベイビーステップ」に親子でどハマりして全巻揃えた。

テニス未経験の高校生が主人公で、徐々にテニスで強くなり活躍するいわゆる正統派(人間離れした技が出ない)のテニスマンガである。

テニスというゲームの戦術的な話しも色々と出てくるのだが、メインストーリーとしては主人公がテニスで成長しながら、同世代のライバルたちと切磋琢磨するもの。

これを読んで息子がどういう刺激を受けたか定かではない。ただ私は学生時代にテニスで多くのライバル達と切磋琢磨できるマンガと同じ光景を、少しでも現実に置き換えて体現・体感できる息子に対してとても羨ましく思ったし、より応援したい気持ちになった。

「いや、まさにリアルベイビーステップじゃん」と思いながら、最近息子のテニスを眺めてる

テニスマネージャーとしての本音

マンガの世界では主人公が海外にまで遠征したりかなり強くなるのだが、どの程度までリアルで再現できるかは問題ではなく、ひとつのスポーツに心底打ち込んで成長する経験は貴重だと思う。

そして、その後どのような人生を歩むにしても、その経験は良い糧になるだろうと思う。

テニス用具

テニスではテニスラケットやシューズ、ウェアなどのテニス用具があるが、それらも中学生のモチベーションを上げることにはとても役立つ。

テニスシューズ

テニスをしない方には意外かもしれないが、シューズはテニスではかなり重要なアイテムである。

ボールを直接打つのがラケットではあるが、まず打つまでのフットワークや地面からボールに力を伝えて打つなど、シューズが担う役割は大きい。

テニスを本格的に始めてから専門店でシューズを選んだ時、足の形状を計測した上でフィットする形のシューズや中敷きを合わせたら、息子の動きが目に見えてよくなったのを覚えている。

とにかく足を酷使するスポーツなので、疲労の軽減にも、怪我をしないためにもシューズは大切。

そして、もちろん新たなシューズを履くとうちの中学生はモチベーションアップする。笑

テニスラケット(ガット)

テニスラケットにもアレがいい、コレがいいは付いてまわるのだが、シューズよりもう1段階値段が上がって、2〜3万かそれ以上の価格。

そう簡単に買い替えられるものではないため、あらゆるテニスクラブでは試打用のラケットが用意されており、それで充分試し打ちしてから新たなラケットを購入する。

よって、そう変えるものではないので普段ラケットでモチベーションアップする頻度はほぼない。

それよりラケットに張ってあるガットは、ガチテニスを始めてからよく切れるようになった。

最初は、ラケットの端っこで切れているガットをコーチが見て「これ、角切れじゃん?(※)」と息子をからかっていた。

(※)そのコーチ曰く、ラケットの真ん中付近で切れてない場合、当たり方が悪いので下手くその証拠とのこと。もちろんそうじゃない場合でも、角切れすることもあるけどね、とフォローもあり

コーチ曰く

そのうち、真ん中でバチンと切れるようになると「角切れじゃないよー」となぜか自慢気な様子。

いやー、またガット代はかかるんだよー、それ。

親の本音

コーチと相談しながら、どんどんガットを太くしたり少し緩めに張ったりしつつ、ガットの延命と本人の感覚がちょうど合う良いところを探っているがまだ答えには辿り着けていない。
(ちなみに今のガットは↓RPM Power130)

ガットはいずれは切れるものなので仕方ない。まあ試合中や直前に切れないことを祈っている。(サブラケットは用意しているが…)

ここまで試合や練習以外でテニス熱が上がるものを書いてきた。

改めて書き出すと、どれもお金が相応にかかっている。これらをテニス関連費用として計上するとなんか恐ろしい気もするが…。一旦、忘れよう。


次回は息子のテニス試合経過を書こうと思う。


お読みいただきありがとうございます。(続く)

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