見出し画像

晩夏の淡路島を巡る旅|建築編

淡路島の旅日記。
本日は建築編。

淡路島には「現代建築」がたくさんあって。
瀬戸内国際芸術祭の島々にも負けず、見どころがたくさん。

宿泊先の寿庵から時計の逆まわりに、時間の許す限り巡ってみました。

(1)本福寺 水御堂|安藤忠雄(1991年)


安藤忠雄さん、基本大好きです。
でも、たまにちょっとそうでもない作品がある。
いろいろ観てきたけど、だいたいのところで言うと、小さい作品が好き。
本福寺 水御堂は初見。
大好きです。とってもいい。
ずっと立って観ていられる。(蚊にボコボコにされたけど...)
また、来たい。
ってか、翌日の朝にもまた行った。

触り心地、満点。のコンクリ。
蓮池。
階段を降りてお堂へ。
時間と季節によって指す光が違う。
晩夏の緑。午前9時。
天国への階段。


(2)淡路夢舞台 百段苑|安藤忠雄(2000年)


2000年に完成した淡路夢舞台。
大阪ベイエリア開発のために土砂採掘された岩盤が露出し荒れ果てた土地を回復させることを目的として計画され、安藤忠雄さんがグランドデザインした複合総合リゾート施設。
どっかの会社のオフィスはここ。
シニカルに言えば、だれかが公的資金を引き出して荒れた土地を価値化した施設。
おっきいし、あんまり、好きじゃなかった...。
ごめんなさい。

でっかい施設。
でっかい、コンクリ。
どうですか、みなさん。的な。

(3)禅坊 靖寧(せいねい)|坂茂(2022年)


2022年に完成した、どえらいZENリトリート。
日常を抜け出して、ZENで心と体を整えることができます。
・サンセットショートプラン 10,000円(1時間)
・日帰りランチプラン 18,000円(3時間)
うーむ。そこそこの値段。
もちろん、泊まれます。
今回は時間の問題もあって、パスしたけど、次回は考えてもいいかな。
なにしろ、大好きな坂茂さん。
外から観ただけで、興味津々。
尾根筋の傾斜地を利用、建物の半分が傾斜地から突き出し、森に浮かぶ。
やっぱ、すごい。大好き。

撮れたのは、道路から眺めた外観いっぱつのみ。

(4)淡路人形座|遠藤秀平(2012年)


国の重要無形民俗文化財である淡路人形浄瑠璃の専用劇場。
屋上は津波時などに1000人収容できる避難所としても使用できる。
ヴィジョンとしても素晴らしい。
淡路人形浄瑠璃も観てきたので、後日また紹介します。

後日紹介するね。

(5)若人の広場公園|丹下健三(1967年)


かつては「戦没学徒記念若人の広場」と呼ばれていた施設。
丹下健三さんが、東京オリンピックの国立代々木競技場と並行して設計していたらしい。
太平洋戦争中に軍需工場などに動員され、空襲などで命を落とした動員学徒のことを後世に伝え、また慰霊する施設です。
「施設の募金委員長が当時の大物政治家で、政治的な意味合いでつくられた施設」であると、“竣工直前”に知った丹下健三は竣工式典を欠席、一切の発表を控えたと言われています。
阪神淡路大震災の損傷もあって閉鎖された施設は、南あわじ市に移管され2015年に「若人の広場公園」として再開。
時代は流れ、ミニマルな戦災展示と平和を願う丹下健三さんの想いがこもった建築物が残っています。
いろんな意味で、観て良かったです。行った方がいいよ。

瀬戸内の全貌を見渡す地に。
展示室。
学徒たち。
展示室は祈りの空間。
学徒をイメージするペン先。
瀬戸内を望む記念塔。
記念塔の下には「若者よ天と地をつなぐ灯たれ」と刻まれており、「永遠の灯」が灯っています。
平和を祈ります。

その他にも、まだあって、隈研吾さんの建築もあったり。
ちょっともやもやした記述は、みなさんでググってくださいませ。
回れなかった現代建築は、いつか、また。

サポート、ありがとうございます! 撮影してきて欲しい場所などあればリクエストください。 飛んでいけるところなら、できるかぎり飛んでいきます♪