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長男というひと

久しぶりにnoteのアプリを開きました。
その間に、長男のことで幼稚園の先生や保健師さんや心理士さんと面談を行いました。
長男は年長さん。
来年は小学生。
現在の困りごとや就学に向けての不安、就学に向けてどのクラスに入るのかなどの相談の流れなどを教えていただきました。
そして遂に、長男の病院受診が決まりました。
早速今月下旬に予約を入れることができたので、ドキドキとワクワクの中その日を待っています。
何ヶ月待ちかなあなんて話をしていたので、まさか数週間後に予約できるとは思わずかなりびっくりでした。

長男の受診に向けて問診票を書いている途中なのですが、赤ちゃんの頃のことを思い出すと随分長男は変わったなあと思います。
まあ、5年も生ければ誰でも変わるものですが、何というかとてもぽんやりとしていたので何にも動じず、また常にニコニコしていて癒し系と言われていたものです。

それが、特に最近は些細なことでパニックをよく起こすなあと感じます。
これ、もしかしてパニック!?と気付いたのも本当に昨日のことで、私は本当に無理解だったんだなあと思わされます。

何にも動じないように見えた子、もちろん人見知りも後追いも場所見知りもしませんでした。
それが今、知らない子にドキドキしたり、先の見えないものが怖くてやりたがらなかったり、
嬉しいやびっくりや不安などで自分の気持ちが動揺する事に突然謎の行動を取るようになってきたのです。

元々癇癪は全く起こしませんでした。
ぽんやりというのも多分、自己主張という概念がないからだったのかもしれません。
そうして5歳まで成長してきた長男は、やはりいまでも自己主張が苦手です。
不安などのドキドキに対して「自分知りうる心を落ち着かせる方法」を駆使して、何とかその気持ちから逃げる方法を編み出して生きている、
そんな状況です。

例えば、
幼稚園の集団生活の中で苦しくなると、上目にしてギョロギョロとあちこちを見る、またはくるくる回る。
→よく宇宙と交信してたよ、という目撃証言を貰う。どういう事かと言うと、整列してちゃんとみんなの後についているけど、顔はずっと斜め上のどこかを見てた、と言うような感じ。

動揺した時に、高いところに上りたがる。
→靴箱の上、テーブルの上、ロッカーの上など。

自分なりに気持ちが落ち着くのはどんな時かを学習していて、それを行う事で心を整えようとしているのだ。
知的に問題はないという結果は出ていて、知能が(平均的にという意味で)良いが故にこうやって自分で対処出来るのだと思う。

その行動をしている時の長男の表情はニヤニヤと言うか、どこか楽しそうでもあるのも特徴だと思う。
そう、周りからすればただふざけている、ひょうきんな子にしか見えないのだ。
だから怒られてしまう(私もこれまでたくさん怒ってきた)

長男が泣くというのは非常に珍しい行動で、1年くらい前にやっと「ママに甘え泣き」を学習したくらいなのだ。
ちなみに次男はよく泣く、泣いてアピールする。
長男には泣いて助けを求めると言う行動がすっぽり抜け落ちているなあと前から感じていた。
困った時は誰かに助けを求めるという考えはないらしい。
もしかしたら長男の世界には、他人が存在しないのかもしれない、そんな気さえする。

そう言う事について、今までも相談してはきたがアドバイスを貰えたことがなく、私は正直諦めていた。
だけど、もしかしたら病院では何か教えてくれるかもしれないと、そんなワクワクがある。
ただ・・・これまでも誰に相談しても、「え!?長男くんはそんな風には見えません」の流れで終わってきたので、
あまり期待しない方がいいような気もしてしまうのだ。。。

昨日の発見。

それは、長男がいつもやらない行動をちゃんとできたので褒めた時のことだった。
普段はお風呂から上がると脱衣所の足拭きマットにうずくまるのだが、昨日は自分でバスタオルを戸棚から出して体を拭き始めた。
これは褒めるチャンス!!と
「長男ちゃん!バスタオル出して拭けたね、丸だよ!花丸!」
私も嬉しくてテンションが上がった。

それに対する長男の反応は、耳を人差し指で塞いで
「え?聞こえなーい、何?聞こえなーい??え?えー??」
を繰り返すと言うものだった。
私は本当に意味不明だった。
最初は「丸だったよ!できたねー!」と答えていたが、延々と「聞こえなーい」をするので段々とイライラしてきて反応をやめた。
次男の体を拭きながら、ふと思った。

もしかして・・・突然褒められてびっくりしてドキドキしてしまったのでは!?!?

すぐに長男に確かめてみた。(この時、聞こえなーいは終わっていた)
「長男ちゃん、教えてほしいんだ。さっき、聞こえなーいって耳塞いでいたのは、もしかしたらドキドキになっちゃったの???」
すると、しばらく沈黙があった後耳打ちで
「そうだよ」
と答えてくれたのだ。
こう言う時絶対嘘は言わない長男なので、この言葉で確信した。

長男が、私からしたら意味不明な行動をしている時、気持ちが落ち着かないんだ。それを落ち着かせるためにしているんだ。

ええと、長男に起きている事ってなんだろう???と考えた。
もしかしてこれが、パニック!?!?

長男にその後確認したのだが、この時の気持ちは丸かったそうだ。
嫌な気持ちではなかった、でも嬉しくて急に気持ちが動いた時でもパニックになるらしい。

そして本日。
気持ちがドキドキすると、落ち着かなくなるんだね、それが嬉しいことでも落ち着かなくなるんだねという話を長男としていた。
すると突然、
「○○に行った時、子どもだけで乗れるエレベーターがあったね!」
と話題が変わった。満面の笑みだった。

そして押し入れに上り、飛び降りるという行動をはじめて何度も繰り返した。
この時も楽しそうで、キャッキャ言いながらだった。
そのうちに降り方が荒くなったり、使っていない布団を落として飛び降りたりしたのでふと思った。

これも、パニック!?
今回は何でだろう?
ドキドキすると落ち着かない、嬉しくても落ち着かないという話→突然の過去の話→パニック
と言うことは、その時の事をふと思い出してその時に感じた動揺を同じように感じて混乱しているのでは??
フラッシュバックをして、それでパニックを誘発している???
もう何が何だかです。

一度長男を止めて確認をする。
「長男ちゃん、もしかして○○に行った時の事を思い出して気持ちがドキドキになったのかな?」
「そうだよ」
「そっか、だからこれをやって落ち着かせたかったんだ・・・」

今日はこんな事もあった。
公園に子どもたちと遊びに行って、2人とも楽しそうにジャングルジムで遊んでいた。
その後、他の子どもたちも遊びに来た。
すると遊具から離れて遊び出した。
それは長男も次男もだった。
私はベンチに座っていて、長男と次男が集まってきて次第に長男があちこちにのぼってふざけだした。
私の気持ちがイライラして来て「遊ばないならもう帰るよ」と言ったところでハッと思ったので長男に内緒話で確認をした。

「長男ちゃん、公園に他のおともだちが来てドキドキしてる?」
するとうん、とうなずいた。
公園で遊ぶ約束の時間までまだ時間があったので
「じゃあ、自転車でぐるっとお散歩して帰ろうか」
と言うと、元気に「うん!」とうなずいてそそくさと自転車に乗った。

私をイライラさせると家に帰るよ!と言う、これまでの学習から来たのかなんなのか。
そうだとしたら「こう言う風にサインを出して」と言うのが上手くいけば、ちゃんと意思表示が出来る子なんじゃないか?
「帰りたい」「ここから離れたい」が上手く伝えられなくて私を怒らせてまで帰ろうとしたようにしか思えず、何か希望の光みたいなものが見えた。

次男は前から他の子どもが苦手で「おともだちがいるから帰る」と言う子だった。
長男がいれば公園で遊べるけれど、1人では絶対に嫌がる子だった。
長男は以前は違かったのだ。
どこでもどんどん行けるし、初めての公園も物怖じしないし、遊具も高いところまでスルスルとのぼっていく。
誰がいようといまいと関係ない子だった。
まさか長男が、こんな風に他の子にドキドキして帰りたがっているなんて本当に本当に思えなかった。
今日の出来事は私にとって大きな発見だった。

そんな中、その他の子どものお母さんにはなぜかどんどん話しかける(相手にされていないのに)
という不自然さもあるのが長男だ。
ちなみに次男は知らない人は子どもだろうか大人だろうが知らない人は知らないので警戒する。

長男についてのこれまでのイメージは捨てた方が良いのかな、とも思った。
これまで大丈夫だったことも、今はどうかわからないので新たに確かめてみるしかないのだと思う。

そんな長男の、ちょっと不思議だけどすごいなと思った発言で終わりたいと思います。
長男は回る遊具や自転車が大好き。
回転やスピードで頭の中から嫌な気持ちがビュンビュン飛ばされていくのでスッキリするとのことです。

自転車に乗った後、私は長男に
「自転車乗って気持ちがスッキリになったね。気持ちよく眠れるといいね」

すると
「自転車に乗ると頭の中からビューンって飛んでいくんだ。そして地面に落ちて、タイヤで轢かれて「いてて」ってなって、また頭の中に戻っていくの」

最初は、へえ〜というだけで聞いていたのだけど、これは
「自転車に乗るとその時は気分転換になって嫌な気持ちがなくなった気がするけど、嫌な気持ちは解決されていないからまだ頭の中に残ってる」
ってことなんだよね。
それを自分なりに仕組みを理解していて、こうして表現ができて、しかもなんだか不思議だけど面白い。
正直私はもうアラフォーだけど、自分の気持ちや仕組みをこんなに理解してない。
長男の見ている世界ってどんなだろう?
私も見てみたいな。
そしてその世界を大事に生きて欲しいと思う。

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