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母が実は難病だった話2

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兄、集合時間に遅れる


母の危篤の知らせを聞き、夜行バスで移動。半年ぶりぐらいに地元の駅についたのでした。兄と朝8時に駅で待ち合わせだったのですが、「ごめん、ちょっと遅れるわ」の連絡が。国道沿いにある大学が通勤ラッシュで渋滞しているのだとか。40分遅れで到着。よ、40分?!

その間、私は駅前で暇をつぶすことになりました。「やっぱり太平洋側って天気が良いなあ・・・」と感慨にふけりながら、とはいえやっぱりまだ寒いので、たまたま近くにあったコインランドリーで寒さをしのぎながらおにぎりを食べました。おにぎりを食べ終わると、再び駅前にもどり、日当たりの良いベンチで休むことにしました。今住んでいるところが日本海側で、雨が多い地域だからか、晴れってやっぱり良いなあと思いました。

ふと、「ずっと駅前で談笑している老若男女のグループがいるな」と思っていたら、某宗教の勧誘でした。偏見は良くないけど「あんなににこやかに談笑しているけれど戒律を破ったらムチを打たれるのかな・・・」と少し思ってしまいました。
また、私が座っていたベンチの隣に「トイ・ストーリーのエイリアン」のぬいぐるみの忘れ物が置いてあったのですが、たまたま通りがかった子どもに「ねぇねぇ、何これ?」と言われて「忘れ物だよ」と返すと「忘れ物はどうするの?」と聞かれて、しぶしぶ駅員さんにぬいぐるみを返しにいきました。子どもに「あるべき姿」を提示されたような気がします。キャッキャキャッキャとそのまま子どもは遠くに行ってしまいました。
あとは、地元が(正確には実家のある町の隣町が)鈴鹿市という、モータースポーツで有名なところで、F1の歴代優勝者の石碑みたいなのが置いてあったので、しげしげと「アイルトンセナかぁ・・・」などと思いながら眺めていたのでした。

全然関係ない話ですが、田舎ってバスや電車が頻繁に来ない分、「暇つぶしする力」がすごい身につくような気がします。

兄、結婚の段取りにケチをつける

そうこうしているうちに兄が駅に来ました。
兄「遅れてごめん」
兄「いや〜結婚したんやってな」と言いました。

そう、そうなんです、1ヶ月ぐらい前に結婚したんですが、結婚式などは挙げておらず、籍だけ入れたって感じで兄にタイムリーに報告するのを失念しておりました。確か危篤の知らせを聞いた時に、ついでに兄に結婚報告していないことも思い出し、「あれ?結婚報告する前に会うのはやばいかも?」と思い夜行バスの中で兄にLINEしたような気がします。

兄「お父さんがちょっと怒っとったで。勝手に籍だけ入れたって。」

久しぶり、いや10年ぶりぐらいにちゃんと会話するのに、このムードはなんだなんだ?まさか・・・結婚の段取りに関する説教か?!

兄「普通結婚って言うたらさ、親同士が挨拶して結納して、っていう段取りがあるわけやん?」

私「はぁ・・・本当はそうですよね、すみません。」

兄「まぁ、その時のベストを尽くしたならしょうがないと思うけど」

ちょっとみなさん・・・どう思いますかこれ?思い出しても言葉が出ない・・・・。

さて、今日のところはここまでで終わりにしたいと思います。続きはまた次回!

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