長距離の国内大会の記録が全体的に速くなったが、世界大会での順位は変わるだろうか?

昨日の全日本実業団ハーフでは日本人選手の60分台8人という、今年の丸亀ハーフと同じく過去最高水準のレースとなった。

2000〜2019年の20年間に合計で9人しか出すことのできなかったハーフ60分台を、この1週間の2回の大会で12人が出したわけだ。

これは、以下の記事にも書いたが、「速いペースにも関わらず最後まで集団が崩れることなくゴールになだれ込む」という今の傾向そのものである。このようなレースは2019年-2020年の都大路1区、箱根1区、都道府県男子駅伝1区でも同じように好記録で選手が続いた。

好記録ラッシュで選手は自信をつけるが、どんなペースのレースでも順位がつく。高いレベルのレースなら1位の選手は好記録であることが多いが、一方では好記録であったとしても、その選手が1位でないことのほうが多いのが、今のロードレースや10000m・駅伝の傾向である。


世界ハーフの結果が物差しになる

箱根1区、2区、3区、丸亀、実業団ハーフなど、おもにハーフマラソン付近の距離で日本の長距離選手のタイムの向上が顕著である。同じような距離で行われる、3月の世界ハーフでは、果たして日本人選手の順位は上がるのだろうか?

それとも、日本の選手と同じように、海外の選手も速くなっているのだろうか?

過去6大会の日本人選手の最高順位は以下である。

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前回のバレンシア大会の男子はスローペース、前々回のカーディフは強風と、それぞれ条件が違うのでタイムは一概になんともいえない。

ただ、順位はどんな気象条件、ペースであってもつくので、これらの順位を参考にしながら3月の世界ハーフを観戦したいと思う。

【2018年世界ハーフ選手権男子の結果】

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現在では、ケニア、エチオピアも各5人出場し、エリトリア、ウガンダなどのその他のアフリカの強豪、ヨーロッパやバーレーンの帰化選手などに対して男子は20位以内、女子は10位以内であれば「健闘」といえるラインではないだろうか。

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