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それはワルツの様に《日記とか》

なんて事ない、普通の日が好きだ。

朝起きて、恋人の声を聞く。
「おはよう」って言い合って、ぎゅーーって言う。離れているし電話越しなのに瞼を閉じればハグしている。

ちゃんと朝食が食べられて、身体も大きな変化が無い。点滴の交換やリハビリをいつも通りして、少しピアノを弾く。
読みかけの本を読んだり、思いつきで映画やアニメを観たり、音楽を聴いたり。

昼食も食べられて、恋人の昼休憩に電話して、少し寝たり、また本を読んだり、勉強したり、ゲームしたり。

日が暮れる、夕飯になる。
夜勤の看護師さんと少し話したり、少しお菓子を食べたり。
恋人の仕事が終わってLINEが来て、ご飯は何かをお互い伝えて、いいな、とか、美味しい?とか。

病院の夜は早いから、恋人は仕事が終わってご飯食べて家事やらしてる間に僕は寝る準備。
おやすみなさいを中々言わないで、一緒に寝たいなとか、大好きとか言い合って。

夜中に目が覚めて、恋人にLINE。
まだ起きてたら一緒に寝ようよって誘う。タイミングが合ってて一緒に眠れる日は、嬉しくて、幸せで、何時もよりもぐっすり眠れる。

そして、また、朝が来る。

なんて事ない日々だけれど、それが僕の今の1番の幸せ。
こんな毎日がワルツの様にずっと続けば良いのになと思う。


毎日、恋人の事を考える。
最近は、遠距離な事はそんなに辛くない。
声が聞けるし、LINEもできる。
心の距離はとても近いんだ。手を伸ばせば届きそうな感覚。
離れていても、お互いに楽しみを見つけられるし、喜ばす事も出来る。幸せを感じられる。


ここ最近、僕のメンタル事情が悪すぎて、色んな事で悩んでいる。
恋人に相談したい気持ちはあるけれど、こんな事話して空気が重くなったりしないかな?とかこんな暗い話をされても困るよな、と思って話さずにいるけど、電話してると不思議と心が少し穏やかになって悩み事がぼやけていく。
だから、結局のところ話さなくても良いんじゃないかという気がしていた。

でも、僕の言った「外に出たい」という言葉から、彼女が自分の意見を伝えてくれた。

「彗くんは、やりたい事が出来る方がストレス少ないんじゃない?」

そういう面は確かにあるな、この人は僕の事よく見てるよなあと思う。

僕は、とても恵まれていると思う。
選択肢が沢山あるから。選択肢が少なければ、悩む事は無かった事も選択肢が多くて悩んでしまう。贅沢な悩みだとはわかっているけど、それが僕を悩ます。

精神状態が安定していない時は、判断がおかしくなる気がするから、今、決定するのはまだ早い。
とりあえずは、メンタルが安定するのをもう少し待ちながら考えたい。
心がざわざわするこの感じ、本当に気持ち悪い。
何がきっかけかわからずにざわざわが起こることが最近多くて、身体的な病気のせいで胸がおかしいのかメンタル的な事なのかわからなくて、頭が混乱する。

逃げたくなる、どこへ?

助けて欲しい、何から?

僕の頭の中がバグってるのがわかる。
でも、どうにも出来ない。
人間って不思議だなと思う。

書きながら、また胸がざわついてきた。
少しだるいけどピアノを弾こう。
ピアノレッスンの中で流れる「楽しみを希う心」を練習しようと思ってる。
恋人の事を思って譜読みして、頭の中を恋人で埋めて、ざわざわする気持ちを落ち着ける。

彼女とピアノが今の僕の救いだ。


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