病室の引越し《日記》

病室の引越しをした。
久しぶりの引越しで、ちょっとだけワクワク。
今回から、冷凍庫があるのでアイスが食べられる様になるのがめっちゃ嬉しくて。早速アイスを頼んだ。
見出しにつけたみたいな海がみえるような病室だったらいいのにな。
実際はビルばっかり見えてる。

部屋の広さは前とさほど変わらず。
設備もほぼ変わらない。
景色も大きな変化は無いけれど、ほんの少しだけ気分が変わって嬉しくなる。
僕も春なので新生活(？)だ。

思い返せば1年前、僕は病気になって死にかけた。
今もまだ入院生活が続いている。

入院した頃に比べたら、出来ることは増えたし、治療の未来も見えるし、概ね良い方向に進んでいるんだと思う。

しかし、ここ最近は気持ちが落ち込んでいる時が増えて、胸が押し潰されるような精神状態が続いている。

勿論、幸せを感じるような事も毎日のようにある。
恋人とLINEが出来ること、通話出来ること、ピアノが弾けること、映画が観れること、本が読めること……小さな幸せはたくさんある。

それでも、日々の体調不良でそのまま死んでしまうんじゃないかという恐怖に小さなたくさんの幸せは押し潰されてしまう。
死ぬことが怖くなるなんて、僕も人間らしくなったのかもしれない。
ぼんやり生きてたあの頃なら、死ぬのは怖くないし、ここで終わってもなんとなく納得していたと思う。
今はまだ死にたくない。死ねない。
やりたい事ややり残した事がたくさんある。
だから、小さな幸せを感じてる瞬間こそ心は穏やかだけど、その後やそれ以外の時間はしんどい気持ちと戦ってる。

こんなに、たくさん、幸せが毎日あるのに、そんな風に思ってしまう自分が嫌だ。
もっと、明るく前向きになれたらいいのに。

前向きになりたい気持ちと、それを許さない謎の精神状態、楽になりたいのに楽になれない。
メンタル病むってこういう事なんだなーと感じたり。

ずっと前向きに病気のブログ書いてる人ってすごいな。
大病しても病まない精神が欲しい。

ぐちゃぐちゃの精神でぬかるみを歩いているような感覚。

それでも1歩、1歩、前に進む。

負けたくない。

がんばれ自分。