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やって良かったな〜、な事

〜前回までのあらすじ〜
開業しよっかな〜と思い至り、
・自分の現状や不満、性質を客観的に見てみた。
・開業したい理由をハッキリさせた。

では、今回はタイトル通りやって良かった事です。
デデン!

・会社員のうちに引っ越しした(賃貸)
・会社を辞めてすぐマイナンバーカードを作った

です!オイオイそんなことかよ!と思った方は今すぐ引き返していただくと時間を数分有効に使うことが出来ます。

どういう事かと言いますと、前回まででお伝えした通り私は生まれ育った関東を離れ辞令で愛知県に住んでおりました。社宅だったので、会社を辞めたら当然出なければなりません。家賃補助がでていただけで普通のマンションだったのでもしかすると退職後も名古屋に住み通常の家賃を払うならそのまま住むことができたのかも知れませんが、今となっては分かりません…。

まず「開業」とざっくり言いましたが、何も実店舗でなくてもオンラインショップだけで成功している方もいらっしゃるし、オンラインショップをやりながら色んなところでPOPUPをしてお客様を増やし順調にいったら実店舗…というのが普通だと思います。”普通”って言葉は乱暴で私はあまり好きではないですが、まあ一般的だと思います。

では何故いきなり実店舗営業から始めようと思ったか。それは空間デザインが自分の一番の強みだと思い、それを活かしたいと思ったからです。
オンラインか実店舗に関わらず、お店とって強みたるところは「唯一無二のセレクト」だったり、「大衆を魅了させるSNS」だったり「店員さんの人柄」だったり色々あると思います。私が古着屋時代に一番好きで自信をもって出来たのは「売り場作り」でした。接客であれよとツッコミを入れたくもなりますが、お客さんと話すのは大好きでも元々超根暗なので「仕事だから頑張ってやりはじめた」ことでもありました。入社した当時は「真顔が怖い」「笑顔がない」などとよく注意されたものです。

名古屋に赴任してからは大変広くて大きい店舗だったので、何もない無の状態からどうやったら魅力的で見やすい売り場が作れるか?と追求することはとても大変でありつつ私にとってはやり甲斐のある仕事でした。もう少し具体的に言うと沢山の商材の中からどんな風にカテゴライズしてコーナーを作っていくかという作業です。やっていくうちに「どんなに格好良く魅力的な売り場を作っても、私は会社が買ってきた古着や什器を借り物として使っているだけ…」という考えになってしまい自分のお店をやりたいと思ったきっかけにもなっているのですがそれはまた別の話。この売り場作りに関しては会社の社長から褒めてもらえたり、お客さんが喜んで下さる反応も肌で感じられたので客観的に自信を持つことが出来ました。

さて、これを生かすとなると商品一点一点を画面上で並べるネットショップでは本領を発揮しづらいですし、ポップアップで出店するとなるとブースが限られていたり人様のお店の中にスペースをお借りすることになるので売り場作りよりも商品のセレクトや接客にかなりウェイトがかかります。
勿論ポップアップから事業を始めることも検討していましたが、もし自分の能力が全力で活かせるような物件が見つかったその時にポップアップやネットショップで商品が売れてしまった直後で店頭に並べる商品が用意出来ないという状態になってしまったら怖いと思い、どうしても踏み切れませんでした。「資金が潤沢にあってポップアップと実店舗を併走できる充分な商品量があり、物件取得費の支払いがあったとしても追加で買い付けできる」状態ならこんな心配は無用のはずですが、ギリギリだったのでどっちかしか無理だな〜と思いました。みんなやってるし、やったら出来たのかも知れませんが、やらなかったのでわかりません…。

話を元に戻すと、以上の理由で私は実店舗にこだわっていたのでした。実店舗でのオープンを目指すとなるとまずエリアを絞らねばなりません。実は最初から関東に戻ろうと思っていたわけではなく、このまま誰も私のことを知らない土地に行ってお店を始めるのも良いな〜なんて思っていました。ただ現実的に考えると友達が新幹線や飛行機を使わないと来れないようなところでは流石に誰も来ないんじゃないかという恐怖があり、最終的に関東に戻ることに決めました。この時点で2020年の秋頃で、「2021年の夏のボーナスまで貰って退職し関東に戻り、暫くは実家で過ごし落ち着いたらお店のテナントを出したいエリアに引っ越そうかな〜」という算段でした。実際にはそうならなかったのですが、これこそ冒頭でお伝えしたやって良かったことその1「会社員のうちに部屋を決める」ことになります。何故なら理由は一つ、

日本において無職は部屋を借りられないから。

です!最近ツイッターで資産は23億あるのに無職だからという理由で賃貸契約が出来なかったという投稿を見ましたが、そういうことなのです。
会社員であることに支えられて生きてきた私はそんなことつゆ知らず、しばらく実家の埼玉で過ごすかあ〜なんて思っていました。もし開業準備を進める中でそろそろ部屋借りるか〜なんつって住む場所が見つからない!なんてことになっていたらと思うとゾッとしますね。大抵の人が私と違ってそういうことはちゃんと考えてる思うし状況もちょっと特殊かもしれないけど、開業後違う土地に住むことを検討されている方はまずは住まいを決めることがおすすめです。仕事は自らの生活あってのものだし、物件探しは長期戦になる可能性が高いのでそこから住む家も探そうと思うとちょっと大変かもしれません。持ち家持ってる方は別です。私も『ひらやすみ』みたいに突然一軒家もらいたい。

では何故在職中に引っ越したのかを簡単に説明すると、私が退職意思を上司に伝えたら「関東の店舗を担当させてあげるから夏までと言わず年末まで働かない?」という打診を受けたからです。これは名古屋<関東という図式だった訳ではなく、私の当時の役職では何店舗か兼任して担当するのが普通だったのですが、名古屋の店舗があまりにも大きいことを理由に一店舗しか任せられていないことを私が不満に感じていたことに由来しています。「やる気はあるけど会社に与えられた環境以上の仕事をする余力があって、その間に開業について考える余裕が出来てしまい、スムーズに退職したいから複数店舗担当したかったという気持ちを辞めるまで言わなかった」という事です。

ヴィンテージ古着がお好きな方にはお分かり頂けると思いますが、下北沢や高円寺は古着好きのメッカなので「辞めたがっている社員を古着の街に転勤させ、やっぱ辞めたくないと思ってもらう」というのはよくあるパターンだったようです。これは後から知ったことですが、高円寺(ともう一店舗)に辞令を言い渡された私は会社の思惑通り「やったー!高円寺だ!」と思いました。いや、正確には自分の計画通り2021年の夏に名古屋で退職するか、関東に引っ越して年末まで会社員を続けるかという選択には相当悩み、自分にとってはかなり大きな決断でした。高円寺への辞令が言い渡されたのは年末まで会社を続けるという決心をしたあとですし、独立してからそのまま高円寺でお店を開くことになったのはただのラッキーです。そもそも関東でお店をやることは決めていましたが、数ある都市のなかでどこにエリアを絞るかこの時はまだ決めていなかったのです。高円寺が私を呼んでいたのかも知れません。

今回のテーマ、やって良かったこと一つ目の「会社員のうちに住まいを決める」というトピックの結論までに大分時間がかかってしまいました。

二つ目の「マイナンバーカードを作っておく」についてですが、今や持っている方が殆どだと思うのでサクッと説明します。マイナンバーカードが必要な理由は

開業一年目の確定申告(青色電子申告)に必要だから
・申請してから発行までに結構時間がかかるから
・開業準備で超大変な時にそんなことやってられないから
・会社員の時に作らなかったのは特に作る理由も無く休みの日に役所行ったりするのが面倒くさかったから(※オンラインで申請出来ます)

です!太字にした青色確定申告の電子申告ですが、別に義務ではありません。
ただ、やった方が確実に得なのでそれについてはまた次回お話したいと思います。やっと役に立ちそうな感じになってきたぜ!イエイイエイ!



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