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いつか人前で堂々と夢を言える人になりたい

脳機能学者の苫米地英人さんの本を読んで、すごく心に残ったエピソードがある。

苫米地さんはあるコーチングメソッドを日本で広めようと活動していた。

それはアメリカ人のルータイスという人が開発したTPIEプログラムというもの。

アメリカではこのコーチングメソッドで経営者やスポーツ選手が結果を残していて、確かな実績を上げていた。

これを日本にも、持ち込もうと苫米地さん、ルータイスさんで活動を始められたようだ。

そしてこのメソッドをある学校へ紹介しに行かれた時のエピソードが僕の印象に残っている。

ルータイスさんがある女の子に「夢は何ですか?」と尋ねたところ

「いつか人前で堂々と夢を言える人になりたい」

と、答えたそうだ。

その返答にルータイスさんは驚愕した。

彼女は夢を言えるのが夢です。
と、言った訳だ。

そのことを苫米地さんは本に書いていて、これが日本の現実だと落胆していた。

この話、僕は他人事とは思えない。

なぜなら、この女の子が言った気持ちがよくわかるから。

僕も学生の頃は夢を見るなんて、考えることも無く、ただただ学校のカリキュラムをこなす毎日だった。
そんな中で自分の夢を考えるなんて…確かに真剣に考えたことも無かった。
そして、それはなんだか、カッコ悪いようなイメージを持っていた。

大人になって思うのは、それは正反対。
自分の夢、やりたいことが無いということが、最も悲しいこと。

そんな学生時代を振り返ると、もしかして、僕らが習ったことや教育は世界からみると、随時遅れをとっていたのではないかと思う。

上からの指示を忠実にこなす為の人材育成という意味では、良い機能だが、ひとりひとりが考え、創造し、自分らしく生きるという意味では真逆になってしまう。

夢を持つことが夢という人が夢を叶える確率は低いだろう。

どうすれば、夢が叶うのか?
というスタート地点に立たなければ!
既に若いうちにそのスタート地点に立っている人には、なかなか叶わないはずだ。

だからと言って国のシステムや教育を嘆いても仕方がない。

気づいた人から変えて行くのだ!

大人の生き方が、未来の子ども達につながっていくのだから。