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やりたいことで生きていく

『やりたいことで生きていく』

ここ最近、すっかりお馴染みになったこの言葉。
YouTuberという存在が社会的に認知され始めたころ、よく目にしたキーワードだった。

実にシンプル、でも難しいこと。
やりたいこと・・・自分は何がやりたいのだろうか?
そこの問いからスタートすると、なかなか深いテーマだ。

そういうことは若い時からずっと考えてきたし、いつかはこういう状態になるのだと信じてきた。目の前のことを一生懸命頑張っていれば『やりたいことで生きていく』状態になれるのでは?と・・・
でも、現実は違った。生活の為、生きていく為にやりたくないこともせねばならず、その内やりたいことってなんだっけ?と自分が分からなくなった。

そこから、もう一度自分を掘り下げて考えてみた・・・やりたいこと。

僕はずっと音楽を続けてきた。一時期シンガーソングライターになりたいと思っていた時期があり、曲作りや歌う事、ギターやキーボードを弾く事などはそれなりに出来る。
やりたいことが、こういった音楽活動であれば話は早い。音楽活動をして生活が出来るように頑張ればよい。つまりミュージシャンを目指す。
しかし、ミュージシャンという存在が僕の中で憧れという訳でもない。常に音楽をするということになると、窮屈になりそうで。それこそ好きな時、やりたいときに音楽を好きにやりたい。わがままに聞こえるが、それが本音。

こういったことを考えていくと、僕にとって好きなことで生きていくとは固定化されないことでは無いかと気付いた!これは大きな気づきだった!
好きなことを探すけれど、好きなことで自分を固定したくない気持ちも芽生える。その間で揺れ動く時間が長かった。

そこで、好きなことで生きていく、でも好きなことは都度変わる、そんな自分で生きていく。そんな自分を受け入れて生きていくことを決め、宣言した!

何がしたかったのかは、後から振り返ればよい。多分振り返ると何らかの動機やストーリーが見つかるはずだ。何がしたいの?と聞かれれば、良く分からんと答えればよい。

大切なのは「今」にフォーカスを当てること。「今」という時間は誰にも奪えない。自分の命そのもの。その命がやりたがっていることをそのとき叶えてあげればよい。

『やりたいことで生きていく』という言葉にはやりたいことを職業にするというニュアンスがあると思う。決してそれは間違っていない。やりたいことと職業がイコールであればそれは素晴らしい。
しかし僕のようにやりたいと思ったときにそれをやりたいとなるとまた別の話になる。基本わがままだ・・・。そのわがままを受け入れ、周りにも受け入れてもらう。

色々考え、そこに考えが落ち着いた。今、こうしてここに書いていることも今、やりたいことだ。今、僕の中の命が表現をしたがっている。

やりたいことで生きていく、これからも。