見出し画像

暖色系ライト

4人家族の我が家、7歳、5歳の子供たちと妻と毎日囲む夕食の食卓。
ダイニングキッチンの照明は敢えて暖色系にして、優しい光で包むようにしている。
毎日、毎日、夜には一緒に夕食の時間を過ごす。

平凡な食卓ではあるけど、僕にとっては毎晩がパーティーのようだ。
昼間、それぞれ別の場所で活動してきて、家に帰って、その日のことを話したりして時間は過ぎる。

時々、「あぁ、これが僕が欲しかったもの、求めていたものだったな」と思う。

若い頃は、夢を持ち、何か仕事で成功することがやりたいことだった。
社会で認められたかったんだろう。
その当時、夕食の時間はただただ栄養補給の時間。
独身時代はテレビを見ながら、何かを口に入れる時間って位だった。
その代わり、飲みに行ったり、パーティーへ行ったりしたときは、食事の時間を、その機会を楽しんでいた。

今はどうだろう・・・?
毎日がパーティーじゃないかって思う。
一日の終わりには家族が揃って、同じ時間を過ごす。
これが豊かさ。外に外に追い求めなくても、社会に認められなくても、毎晩の夕食時間が幸せに思える。

子供たちが学校や保育園であったことを話してくれて、妻が仕事であったことを話してくれて、それを聞きながらおいしいご飯を頂く。
どこにでもある、ありふれた風景だけど、この時間が愛おしい。
「あ~豊かだ」「これこそが豊かだ」

最近は台所にもよく立つし、洗濯、掃除などもちょくちょくやる。
昔の男性はあまり家のことはしなかった。外で働いてなんぼ、というような感じだったが、今は変わって来ている。
家での生活を実践して、変えられるところは変えたり、より良くしたり。
家を生活をバージョンアップする楽しさもある。
ステイホームやリモート化でおうち時間は増えている。
これも大きな時代の変化。
個人そして家族、小さな集まりの中でどう暮らしていきたいのか。
そういうことを本気で考えだす時期だろう。

旅行などもそれぞれが近場で済ますことが増えている。
遠くへ行って、日常を忘れるのではなく、近くでも見方を変え、視点を変えれば十分新鮮味を感じることが出来るはず。
特にここ島根は食の宝庫。どこへ行ってもおいしい食事が食べられる。

外から内への大きな変化。
それは僕自身が経験してきた、外から内への変化と流れが似ている気がする。

この時代の流れ、特に男性にとっては大きな価値観の変化。
家庭、生活、暮らし、そういったものに光を当てられるかどうか?
そこに豊かさを感じられるかどうか?

何から手を付けたらいいか分からないという人がいたら・・・手始めに食卓を照らすの明かりを暖色系ライトにすることをお勧めする。
夜の雰囲気、照明だけでも居酒屋のような雰囲気を出してみる。
それだけでもずいぶん空気が変わる。
ちょっとしたひと工夫だ。