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音楽の中には永遠があった

音楽の三要素、リズム、メロディ、ハーモニー。

リズムは鼓動。メロディは感情。ハーモニーは世界との調和。

それは身体、心、そして周りとの調和の世界。
わたしたちの存在の仕方そのものだ。
体を持って生まれ、心が芽生え、社会の一員として世界に存在する。
その姿を音楽が体現しているようにも見える。

歩いている時、走っている時、止まっている時でフィットする音楽のリズムは変わるし、その時々で求める音楽も変わる。
それは身体の鼓動。心臓のリズム。血流の流れ。
そういった体から発せられる音の変化と連動しているはずだ。

そして、メロディ。
音の調べは、その高低差や伸ばす長さだけで感情を表現できる。
人種が文化が違っても、あるメロディを聞いた時に抱く感情はほぼ、共通している。
メロディには普遍的な感情と密接な関係がある。

そして、ハーモニー。
和声、和音。
音楽的には1度と3度とか5度。
落ち着く和音があったかと思えば、濁ったり、不協を起こしたり、暗く響いたりする、音の重なりがある。
これはまさに人と人との間柄や関係にも当てはまる。
調和の取れているハーモニーのような集まりはそれぞれが無理をせず存在し、そのままの姿で美しい。


この三つの要素がばっちり重なるとき、わたしたちは音楽的カタルシスを感じるし、それを日常で感覚的に感じることがある。

だから、きっと、わたしたちは音楽を愛し、音楽を求める。

音楽の中にその普遍性、永遠を感じ、追い求めるのだ。


日常ではことごとく、鼓動、感情は乱れるものだ。調和的社会も誰もが求めるが現実は程遠い。
でも、わたしたちがこうして、音楽を聴いた時に永遠を感じられるのはそもそもその感覚を「知っているから」

存在として、この一体感、永遠の調べを深いところでは感じているからだと思う。

音楽は見えないからこそ、感じるしかない。
聞こえるということに関しては、言葉の概念も邪魔しない。
視覚的な相違も無い。
だからこそ、一つになれるはず。


わたしたちが普遍を感じ、何度も何度も繰り返し聴きたい音楽にはその永遠が込められている。

誰の中にも流れていて、いつも共にいる存在。

音楽の中に永遠を見つけること。

それは宇宙の鼓動、調べ、ハーモニーとの出会いだ。

夜空を見上げれば、いつもそこに永遠がある。