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アコギな日々

最近、再びアコースティックギターを手に取りだした。
ジャカジャカ弾いている。
元々、音楽との出会いはアコギとの出会い。
シンガーソングライターがギターを弾き語りする姿に憧れた。

初めてギターを手にして、コードを弾いて歌ったときの感覚は今でも鮮明に覚えている。
初心者向けの教則本に長渕剛の乾杯があって、それを一生懸命練習した。
その時に、不思議な感覚に襲われた。
コードは伴奏なので、和音を鳴らしているだけ。
メロディは弾いていない。
でも、なぜかメロディが聞こえてくる。
あれ?なんだこの音は?

それはきっと、自分の頭の中で勝手に鳴っていたのだと思う。
それを外部の音と勘違いしたんのだ。
メロディの音も所々鳴りながら、和音が鳴っている。
そういう不思議な音の世界だなと思った。

そういう感覚でギターを随分弾いた。
やっぱり、知っている曲のコードを弾けば、うっすらメロディが鳴っている感じがする。
それを目途に歌を歌っていく感覚。
それがとても気持ち良かった。

もう二十年以上も前のこと。
そんな入り口だった音楽の世界。

それから、ずっとギターは身近にあった。
当たり前に近くにあるものだった。

その後、ピアノを弾いたり、打ち込みを覚えたり、ギター以外の楽しみも知っていくが、最初の出会いはギターだったなと思う。
初恋はギター。

そのギターをもう一度手に取って、また何かを始めようとしている。
何だろう、この感じは・・・?

自分でもこの衝動の意味は分からない。
でも、直感を信じて、もう一度やってみようと思う。初心に帰って。

春は何か始める季節。
こうして動き出した先に何があるのか?
何だかワクワクする。