susa036955

初めまして。 趣味は文章を書く事です。 ここでは読んだ本のレビューなどを紹介したいと…

susa036955

初めまして。 趣味は文章を書く事です。 ここでは読んだ本のレビューなどを紹介したいと思っています。 また、短編小説なども書いてみようかと思っております。 宜しくお願い致します。 *novel days と同時掲載です。

最近の記事

小説『最強のパワースポット★誰も知らない日本の神社10選』【2社目】

びりびり体験  「ゼロ磁場」って知っていますか? 柏木がそう言った。 「ナニ?それ」 僕は尋ねた。 「断層の関係で電磁場に異変が起きて、S、Nがはっきりしない所らしいですよ」 「・・?磁石がくるくる回ってしまうという事?」 「まあ、そういう場所でもあるそうです。AIに聞いてみたら、その領域内に磁力線が存在しない場所だと返って来ました」 「ふうん・・」 「地表近くで+と-の力が押し合ってお互いの力を打ち消し合っている場所だと」 「へえ・・」 「よく長野の分杭峠が引き合いに

    •  小説 『最強のパワースポット★誰も知らない日本の神社10選』【1社目】 

       書き散らかした「神社ネタ」の小説を集めてみました。なのでこれは神社紹介では無くて「神社」を舞台にしたファンタジー短編小説です。 「novel days」に投稿したものから、いくつか選びました。 1  百待月神社  どこかのおばちゃんが「お早う」と言った。 私は振り向いた。 誰が言ったのか分からない。近くにそれらしき人は見当たらなかった。 勿論私に言った訳では無い。誰か別の人に。 職場に向かう道を歩きながらどこかで聞いた声だと思った。  私はその声の場面を思い出す。どこ

      •  「風の影」  カルロス・ルイス・サフォン作

        数年前に読んだこの本をまた読み返しました。何故なら『精霊たちの迷宮』という本を買ったからです。『精霊たちの迷宮』は『風の影』の続編らしくて、ちょっと読みだした所、登場人物について「誰じゃ?これは」という事になり、こりゃ読み直さな、あかんと思ったからです。大体のストーリーは覚えていたのですがね。(フェルミンの存在を忘れていた) これって『失われた本の墓場』シリーズ四部作のひとつらしいですね。 ってことは、後二つあるのでしょうか? 『風の影』です。  一言で言ってすごく面

        • 夕立

          ちょっと、一休みして。 これは私の創作です。 懐かしい夏の思い出をどうぞ。(novel daysと同時掲載です) 子供の頃、夏休みにはよく母の実家に遊びに行った。 雷で有名なその県の北の方に家はあった。  母と父は・・・若しくは母一人で夏休みの始めに僕を連れて実家に帰る。そして彼等は一泊だけして次の日には東京に戻る。 「それじゃあ、お母さん。裕君、美香ちゃん、宜しくお願いしますね。兄さん達にも宜しく言っていたと伝えてね」と言って、沢山の玉ねぎやジャガイモや胡瓜や茄子

        小説『最強のパワースポット★誰も知らない日本の神社10選』【2社目】

          ・ハーモニー   伊藤計劃 作

          金子 みすゞの 「私と小鳥と鈴と」の詩は有名です。 『鈴と、小鳥と、それから私、 みんなちがって、みんないい』 のフレーズはきっと誰もが知っていると思います。 でも、金子みすゞは自死の道を選びました。26歳だったそうです。 この『みんなちがってみんないい』というのは現実世界では大変難しい。 で、その対極にあるのが、この『ハーモニー』にある調和の世界です。  その世界は優しさと協調と思いやりと信頼で溢れています。 「チクチク言葉」はほぼ全滅。 誰かが困っていると周囲の人

          ・ハーモニー   伊藤計劃 作

          ジェーン・エア  C・ブロンテ著

          家に「ジェーン・エア」が3冊あります。  何故、3冊かと言うと、間違って最初に下巻を2冊買ってしまったからです。自分の迂闊さにムカつきました。再度ブックオフに行って上巻を買って来ました。  最近は専らブックオフです。たまに行って大量に購入してきます。基本的に購入した本は処分しないので、どんどん増えて行きます。  買って読もうと思って、そのまま忘れてしまい、また同じ本を買う事もあります。 (これ、あるあるですね。(笑))  『デューン 砂の惑星 1』は何故か3冊あるんですよね・

          ジェーン・エア  C・ブロンテ著

          「それから」 夏目漱石著

           日本の大文豪夏目漱石について、私がレビューを書く事すら恐れ多いのですが。   漱石は慶応3年(1867)、明治が始まる前年に江戸に生まれました。 亡くなったのは大正1916年。胃潰瘍の大出血だったそうです。 年表には49歳とあります。  夏目漱石は私のイチ推しの作家です。昔から私の一番でした。 幾つかの本は何度も読み返しました。何度読んでも飽きない。何度でも読める。そして読む度にクスリと笑い、「成程な」と共感したり、「ぐずぐず考えていないで普通に言えばいいじゃん」と思った

          「それから」 夏目漱石著

          3 「聖域」 篠田節子著

          篠田節子さん、第二弾。 ここの所、ずっと篠田節子さんの本を読み返しています。 大体本を読むのは通勤電車の中。それとか旅行中。それに一人で外食の時。 移動中は罪悪感無しに小説が読めます。 家ではスキルアップの勉強をしようとか、それよりも家事をやらなくちゃ。とか。 何でこんなに時間を惜しむ様になったのか。年を取ったせいですかね。 子供の頃はうんざりするほど時間があったのに。 小学校二年の時に、後4年間も小学校へ通うのを想像してうんざりした記憶があります。 読書は今でも好きです。そ

          3 「聖域」 篠田節子著

          2 「神鳥 イビス」 篠田節子著

          篠田節子さんは私の好きな作家です。 彼女の著作はほぼほぼ読みました。大作が多いです。 兎に角面白い。めちゃくちゃ面白い。スケールが大きい。読みごたえがあります。 「神鳥」は本当に怖いと思ったホラーです。何が怖いって、解決しないんですよ。怖さが。普通追い詰められて助かって、それで「ああ良かった」になるじゃないですか。それが解決しない。これも三回くらい読んでいますが、終末が分かっていても怖い。 正に悪夢です。悪夢が現実に物理的な実行力を伴って追い掛けて来る。 ずるくないですか

          2 「神鳥 イビス」 篠田節子著

          1 「レベッカ」 デュ・モーリア著

           「ゆうべ、またマンダレーに行った夢を見た」 という印象的な文で始まる物語。  10年以上前に読んだのですが、最近また読み返しました。 素敵な本です。 本のカバーには「ゴシックロマンの金字塔」と有ります。  若くて身寄りのない「わたし」は20も年上の貴族のマキシムとモンテカルロのホテルで出会う。マキシムは故郷の「マンダレー」で妻を亡くし、傷心の旅に出ていたのだ。そこで「わたし」は彼の妻に迎え入れられる。  美しく有能な彼の前妻「レベッカ」。大倫の薔薇の様な女性。 マンダ

          1 「レベッカ」 デュ・モーリア著