見出し画像

2017年 自己啓発休業を取得した話(2)

アメリカ大学院留学!と意気込んで、自己啓発休業取得の準備に取りかかる。でも、そう簡単にはいかないのが現実なのである…。

管理職へ自己啓発休業を申請したいと相談する

一学期早々だったと思う。

学期ごとに行われる管理職(学校長)との1:1の面談で、留学についての相談をした。

普通、自分の所属していた地域では、異動や退職希望などがある場合、10月ごろに人事を司る管理職へ相談する。

このタイミングを逃すと、いろいろと迷惑がかかる。

ただ、自分は周囲に自己啓発休業の前例がなかっただけに、早めに管理職へ相談することにした。

「来年度のことですが、自己啓発休業を利用して、アメリカの大学院へ留学したいと思っています。」

思いの外、管理職の反応は落ち着いており、理解を示してくれた。

たまたま管理職が同じ英語科だったのも良かったのかもしれない。

管理職から事務さんを通して早めに教育委員会への手続きなど進めるよう指示を受けた。

よし、一歩前進!

誰かに話すと、もうやるしかないという気持ちになってくる。

自己啓発休業取得の難しさ

自己啓発休業の主な条件は、大学院とそれに相当する教育機関の修学(最大2年間)に限られる。

アメリカ留学の一つの懸念は、その2年間の使い方だった。

アメリカを始め、海外の教育機関の「年度」の設定は日本のそれと異なっている。

アメリカの大学院は9月始まり。

2年間の就学と考えると、自分は8月に渡米し、2年後の8月に帰ってくるという計画になる。

しかし、渡米前の日本の学校で4月〜8月をどう過ごすことになるのだろう。

そして、帰国後の9月〜3月も。

途中でいなくなるのがわかっているのなら、その年度の学級担任にはなりづらいだろう。

英語の授業も、途中で代理教員をつける必要がある。

おそらく人事関係者に多大な迷惑をかけることになるのだと心配になった。

理想は新学期の4月から渡米して、2年後の3月に帰国することだ。

その理想へ近づく案を探した結果、大学院入学前に3ヶ月間(つまり4月から)現地の語学学校へ通うことを考えついた。

語学学校とは、英語を母語としない者が、現地の大学などに入学するための語学力と学習方法などを学ぶプレスクールのようなものだ。

「これで4月からの休業ができる上、英語のブラッシュアップや大学院生としての準備もできるし、一石二鳥なのでは!?」

早速、現地の語学学校の資料を取り寄せ、その滞在期間を含めた計画を立てて、自己啓発休業の申請を行うことにした。

それがまずかったと知るのは、後のことである。(続く)




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?