サバイバルレコーズ【2000枚あったレコードを200枚に整理した】

引っ越しを機に「2000枚あったレコードを200枚に整理した」生き残りのレコードを紹介…

サバイバルレコーズ【2000枚あったレコードを200枚に整理した】

引っ越しを機に「2000枚あったレコードを200枚に整理した」生き残りのレコードを紹介します。 発売日などの正確なデータはありません。あくまでもレコードを買った頃の話を真実と少しの嘘を交えて書く随筆のようなものです。

最近の記事

Vol.4: Aventure【アヴァンチュール 大貫妙子】海外旅行なんて夢のまた夢の頃、たった一枚のレコードが「旅の香りと人の生活」を連れてきた

大貫妙子「音楽ぐらいは自分で選びたい」という帯のコピーが効いてるいまシティポップの元祖というか権化というか、RCAヨーロッパ三部作(ミニヨン/ロマンティーク/アヴァンチュール)の前のレコードに注目がいってるけど、僕らが初めて目にしたのは一般的にはピーターラビットの入っている「クリシェ」か、音楽通なら突然の贈り物の入ってる「ミニヨン」だとおもう。 ミニヨンはモノクロ、ロマンティークは紫、そしてこのアバンチュールは蒼。10代の田舎男子には「クールでかっこいいお姉さま」として映って

    • Vol.3:ゆれる人魚【The Lure soundtrack】人魚にエレクトロポップにホラーと楽しみがてんこ盛りの映画のサントラ

      ワルシャワの人魚姫がストリップ小屋でデュオを組んだらこのレコードは多分もってるなかで一番リリース時が新しいかも。5〜6年前の新譜。 映画の舞台は1980年代のポーランド・ワルシャワ。 海で歌を歌い人間を誘い入れ食べる人魚の姉妹「姉シルバー」「妹ゴールデン」が主人公。ストリップやライヴ演奏を披露するキャバレー?のような場所に入り込むのだけど、お店のマスターに「穴がない」ことがばれ、人魚であることがばれてしまう。 でも「こりゃ金になるかも」と考えたマスターに雇われ、ふたりは得意の

      • Vol.2:原田知世【パヴァーヌ】一流の音楽作家たちが大切に作った大傑作。アイドルのレコードなのに物哀しい匂い。

        テレビドラマ「セーラー服と機関銃」からずっと好きだった「唯一のアイドル原田知世」中学高校なんて、誰かしらアイドルがいるもんだろうけど。透明な下敷きに写真をいれたり、ポスターや切り抜きを貼ったり、似顔絵を描いたり。歌番組をブラウン管も溶けろ!とばかり凝視したり。 僕にとってのアイドルは原田知世さん。ま、ポスター貼ったりはしなかったけどね。 アイドルって多分、外から見るほど「異性愛のはじまり」とか「性の目覚め」じゃない気がする。女の子たちがいまNewJeansに熱狂したりしてるの

        • Vol.1:CHET BAKER SINGS【チェットベイカーシングス】こんなヘナチョコ声でもジャズシンガーやっていけるんだ!と勘違いした19の春

          チェットベイカーの物憂げな横顔に憧れた北九州の19歳大学を中退した。 学校でやる「デザインの授業」に飽きたから。というと聞こえがいいけど、本当はお金が続かなかったから。 ちょうどそのタイミングで地元北九州のデザイン事務所に入り浸るようになっていた。もちろん、デザイン事務所のバイト代では暮らせないので、アルバイトを掛け持ちしてた。 その頃1984年、レンタルレコード、中古レコード、輸入レコード屋さんが、最新の音楽情報の入手先だった。 ギターは持っていたけどバンドなどの活動はやっ

        Vol.4: Aventure【アヴァンチュール 大貫妙子】海外旅行なんて夢のまた夢の頃、たった一枚のレコードが「旅の香りと人の生活」を連れてきた