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すゆあんの物語“イブの夜に”

こちらはすゆあんが作るどうぶつたちの物語のページです。

今回は先日くまクリ展用に作った“白くまくんとトナカイさん”のお話。
(作品は完売しています)

ぜひご覧下さい!

イブの夜に

雪がしんしんと降り積もるクリスマスイブの夜

小さな白くまくんはひとりぼっちで空を眺めていました。

「おとうさんとおかあさん 今日も忙しいみたい。。。」

泣き出しそうになりながら空を眺めていると
キラキラと輝く星のかけらが白くまくんの手に舞い降りてきました。

「なんだろう?」

白くまくんが不思議そうに眺めたとたん、
星のかけらがひときわ明るく光りだし
空の彼方へ続く光の道があらわれました。

白くまくんがびっくりしていると
光の道の先からトナカイさんがこちらに向かって走ってきます。

「こんばんは、おちびさん
ぼくと一緒にクリスマスの街を見に行かないかい?」

白くまくんを乗せ
トナカイさんは空を駆け出しました。

「わぁ!!!」

街はイルミネーション
空は雪の結晶と星のかけら

どこを見てもキラキラと輝いています。

街の真ん中には大きなクリスマスツリーが。

「きれいだなぁ」

さっきまでのさみしい気持ちはもうどこにもありません。

白くまくんはあたたかい気持ちになって
トナカイさんの背中で眠ってしまいました。



クリスマスの朝、
白くまくんは目が覚めると自分の部屋のベッドにいました。

枕元にはラッピングされた袋がひとつ。

中を開けてみると
昨日舞い降りてきた星のかけらと同じ形のブローチが入っていました。

「白くまくん、朝ごはんよ〜」

リビングからおかあさんとおとうさんの声がします。

「はーい」

ブローチを身につけると
笑顔で部屋を出る白くまくんでした。

《おしまい》

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