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【宮ぽた ep13「富士山ヒルクライム 行けるとこまで行ってみよう!」】 SURUGA Cycle Journal Vol.113

富士宮市さんとのコラボ企画「宮ぽた」。 2年目に突入した今シーズンは、富士宮市役所のみなさんと2つのチャレンジ企画に挑みたいと思います。今回はそのひとつ目、E-BIKEで富士山富士宮口5合目まで上ります!

市制80周年を迎えた富士宮市役所に集合!

からりと晴れた8月下旬、富士宮市役所に宮ぽた撮影隊が集合しました。チャレンジャーは、富士宮市役所職員の山 本さん(写真右)、富士宮市地域おこし協力隊の小田さん(写真左)のおふたりです。おふたりともふだんはスポーツ自転車に乗っていませんし、もちろん自転車で富士山5合目に行ったことはありません。今回はE-BIKEのパワーを頼りに 5合目を目指します。

初めての富士山アタックにちょっとだけ緊張気味のおふたり。出発前に防寒着、グローブ、サングラスなどの装備チェッ クと、自転車のフィッティングを行います。富士山富士宮口5合目まで行く富士山スカイラインは、9月10日までマイカー規制中のため、安全面を考慮して、規制区間をメインに走ります。スタート地点は規制区間から4kmほど手前の「ふれあいの森林パーキング」としました。それではまず、車で市役所を出発します。

▼静岡県の富士山マイカー規制
https://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-210/fujisan/


不安と期待、初ヒルクライムが富士山!

富士宮市役所を車で出発し、まずは「ふれあいの森林パーキング」へ。ここで自転車をおろし、出発の準備です。ここは富士山スカイライン料金所跡から約4km手前。トイレもあります。晴れていると富士山がドーンと見えるんですが、今回はダメでした。

さて、ここからゴールの富士宮口5合目までは、距離17km、標高差1,170mです。この日の気温はここで23℃ほど。でも、Tシャツでも大丈夫なくらいでした。

5合目まで行けるのか? 

初ヒルクライムへの不安と期待がおふたりの中で去来します。そんなおふたりの自転車に、水のボトルを2本ずつ差し、これで準備は完了。5合目までの冒険が始まります!

世界遺産富士山の自然に直に触れる!

ふれあいの森林パーキングを出発して富士山スカイラインに出ました。標高1,200m付近は富士山の豊かな森が広がっており、圧巻の緑のトンネルが続きます。これだけでも心が開放的になり背筋も伸びます。

富士山スカイラインでは、所々で動物注意の標識が見られます。鹿とウサギの2種類。車で通る方は、ぜひご注意ください。

さて、出発してすぐにおふたりに異変?が・・・
心拍が上がってきたようで、無口に・・・ここは無理せず、時速9kmでゆーっくり上り、カラダを慣らしていく作戦にしました。でも、おふたりとも気分はいいようで、自分のカラダと、富士山の森と対話しながら少しずつ上って行きます。この季節の富士山はとにかく気持ちいいです!

ふれあいの森林パーキングを出発して2km地点、心拍が上がってきたおふたり。

パワフルなE-BIKEとはいえ、標高1,200mでケイデンス(1分間のクランク回転数)60前後、いい感じの有酸素運動になっています。無理せず軽くペダルを回して、標高にカラダを馴染ませていきます。この後、4km地点まで無口な状態が続きましたが、心拍も安定し、標高にも馴染んだようです。

おふたりともカラダの渇きに驚いたとのことで、ボトルの水をゴクゴク飲まれていました。自転車を漕ぐことによって、カラダの細胞が目覚めたようです。

ヒルクライムスタート直後のおふたりの感想
「喉渇く~」との事です。

マイカー規制区間の静けさの中、富士山を五感で感じます!

スタートから4km地点の富士山スカイライン料金所跡を通過し、マイカー規制区間に入りました。貸切状態のスカイラインは静かで、野鳥の声とE-BIKEのモーター音しかありません。出発直後から心拍上昇で戸惑ったおふたりも、カラダが順応し落ち着きを取り戻しました。このまま淡々と時速9kmの旅を続けます。

富士宮口と言っても、料金所跡近くには市境があり、ここは富士市です。この後、再度市境を越えて富士宮市に入ります!

富士山スカイライン料金所跡から2km少々、再び富士宮市に入りました。思わず気分も上がり、記念撮影という名の休憩をとります。

自転車漕ぐと喉が渇きますね。おふたりとも水をゴクゴク、プハーと補給します。ひと心地ついて辺りを見渡すと、富士山の自然の恵みがあちらこちらに目につきます。まずは野いちご?こんな標高の高いところ(このあたりは1,400mくらい)に生息してるんですね。

よく見ると、周りにもたくさんなっていました。

ネット検索すると、ジャムにしたりして食べる人もいるようですが・・・。そしてすぐそばにたくさんのキノコが。

なんてしている間に、すっかり呼吸も整ったおふたり。ヒルクライム中とは思えないリラックス具合です。こんな自然を発見しながら上れるのも自転車ならでは、いやE-BIKEならではですよね。


元気いっぱいに2合目に到着!

2合目に到着!富士山を上っている実感が濃くなってきました。ここから5合目までの標高差は800m。まだまだありますね。

ところで富士山の「合目」ってどんな基準?って疑問だったんです。今回、ネットで調べたところ・・・「富士山を10合枡(ます)として捉え、頂上までの位置(目安)を示しているという。」という説をはじめ、諸説あるようです。しかも「合目」の標高は、登山口によってバラバラ。なんでも、調査中とのことです。富士山の謎ですね。

さて、今回初の青空!紫外線が強いのでサングラスも必須アイテムです。雲が切れてきたので、時々、富士山の山肌が少し見えます。そのたびにおふたりともテンションが上がり歓声をあげていました。

スカイラインのクライマックス九十九折りへ!

とうとう標高1,900mまで上ってきました。ここまで来ると眼下にも雲があり、木も低くなってきます。標高上がっている感がマシマシになってテンション上がります。そのせいか、本当は3合目で記念撮影するはずが、間違えて七曲駐車場で撮ってしまいました。

しかし、その名の通り、ここからは九十九折りが続く道のり。富士山スカイラインのクライマックスに突入です。まだまだ元気なおふたり、自転車のバッテリーも70%残っています。

世界が変わる4合目!

そして4合目到着!頭上を覆っていた樹木は姿を消し、森林限界に近づいていることを肌で感じます。眼下には雲海が広がり、景色がガラリと変わりました。

標高2,300m、時折雲の中を走ってきましたが、薄い雲が音もなく山肌を駆け上がるのを何度か見ました。無音映画で空気の流れを凝視している感覚です。

5合目との標高差はあとわずか100m、早く5合目の世界を見たいという思いと、もっと富士山スカイラインを楽しんでいたいという思いが交錯します。おふたりともまだまだ元気です!

富士山の鼓動が聞こえてきそうな静けさ!

4合目を過ぎて、すっぽり雲の中に入りました。時折、風と共に白い雲が道を横切り、ひんやりとした空気に包まれます。こうなると景色は望めません。森林限界に近づき、樹木は低くなり視界が開けるはずなので残念ですが、これも富士山の難しさです。ということで、あとはペダルを漕ぐことに集中です。

5合目目前、静けさの中にE-BIKEのモーター音が響いています。


5合目までのカウントダウン!

富士山スカイラインには、4合目を越えると、5合目の5km手前からカウントダウンのボードが設置されています。

チャレンジャーのおふたり、スタート前は5合目まで行けるか不安混じりでしたが、5合目を目前にした今は、「まだまだ上り続けたい!」という気持ちです。

ゴールまでを噛み締めながら上り、カウントダウンボードで全部写真を撮りました!富士山は楽しいです!

この達成感にハマりそう!

ついについに5合目に到着!ゴ~ル~!

周りは雲に覆われて真っ白な世界ですが、高所に来たーーという雰囲気プンプンで、それもいい感じです。

自転車を降りて、5合目の看板の前で記念撮影!

もうほぼ木は生えておらず、赤茶けた富士山の山肌が露出してワイルドな雰囲気です。

ここに来ると、やっぱり富士山は火山なんだなあと感じます。登山者の方たちからたくさん声をかけられ、「え、マジで自転車で来たの?スゲ~」と何回も言われました。いやいや、ここから頂上までの登山の方が「スゲ~」って思いますけどね。

ここまで2時間ほどかけてゆっくり上ってきたおふたり。しばし5合目の空気に身を委ね、達成感を味わいました。おめでとうございます。

長い下り、防寒と目の保護もしっかりと!

5合目でしばし達成感に浸り、静岡県の富士山保全協力金も納めて缶バッヂをいただきました。

さて、ここから復路、下りです。防寒対策もして出発です。

17km下りっぱなしなので、途中何度か休憩を挟み、ブレーキをかける握力を確認しながら下りました。ブレーキをかけ続けて自転車を傷めないようにご注意!

行きに写真を撮り忘れた、スカイライン料金所跡とスカイライン入り口で撮影。

標高差1,000mを下りてくると、一気に蒸し暑くなり、濃密な空気がまとわりついてきます。

あらためて、5合目の非日常感を噛み締めるおふたりでした。この後、さらに4km下って出発地点まで戻り、今回の冒険は終わりました。この日おふたりは、しばらく富士山ヒルクライムの余韻を噛み締めていました。


やっぱり寄りたいパワースポット!

5合目からの下山中、ポツポツと降り始めた雨。その後、本降りになってきたため、自転車を車に積んで次なるスポット山宮浅間神社に移動しました。

こちらは富士山スカイラインから富士宮市街地に向かう途中に位置します。世界遺産である富士山の構成資産のひとつなので、ぜひ立ち寄りたいスポットです。

神社敷地内は凛とした空気が漂い、自然と背筋が伸びます。しばし佇み、深呼吸を繰り返すと、体内が浄化されたような気分になります。まさにパワースポットです。

【富士宮市ホームページより】
山宮浅間神社には富士山を遥拝するための遥拝所がある。これは、古い富士山祭祀の形をとどめているものと考えられている。遥拝所は溶岩流の先端部に位置し、遥拝所の周囲には溶岩礫を用いた石塁が巡っている。遥拝所内部の石列は、主軸が富士山方向に向いている。

コリコリハンバーグで回復!

自転車から降りて、下りの緊張感から解放されたおふたり。超腹ペコ状態だと気付きました。E-BIKEとはいえ、2時間以上ペダルを漕ぎ続けてきたので結構なカロリー消費です。

そこで、今回おふたりに連れて行っていただいたのは、洋食とステーキの店「萩の亭」さん。

お店のおすすめメニューは「コリコリハンバーグ」です!

コリコリハンバーグは、キングオブ静岡ハンバーグ人気投票において静岡東部で2位、環富士山名物グルメグランプリ2022で銀賞を受賞しています。コリコリとした食感とオリジナルデミグラスソースとのコラボレーションが楽しめる逸品です。

ランチメニューには自家製のパンが付くのですが、空腹感が極まり、ハンバーグ前に完食しました。

落ち着いた店内でパンもハンバーグも美味しくいただきました。ごちそうさまでした。

撮影スタッフがいただいたビーフカレーも美味でした。

▼萩の亭
https://www.haginotei.com/

富士山ヒルクライムチャレンジはこれでコンプリート。次回の宮ぽたもチャレンジ企画!「E-BIKEで行く富士山一周 行けるとこまで行ってみよう編」です。新たなチャレンジャーと完走を目指して頑張ります!


【Information 1】
▼富士宮市
http://www.city.fujinomiya.lg.jp

▼E-BIKE FUJINOMIYA
https://fujinomiya.gr.jp/e-bike/

【Information 2 】
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