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【伊豆の国まるごとポタリングEp7《食べて動いて自然を満喫!》】 SURUGA Cycle Journal Vol. 124

伊豆の国市さんとのコラボ企画「伊豆の国まるごとポタリング」、通称「伊豆の国まるポタ」。歴史情緒あふれる伊豆の国市の素敵なスポットをまるごとご紹介します。

今回は自然の中で楽しめるアクティビティや、ポタリングしながら見つけた素敵な風景をご案内していきます。グルメ情報もお楽しみに!

ナビゲーターは伊豆の国市職員の植木さん(左)と伊豆の国市地域おこし協力隊の平尾さん(右)です。

スタートは「道の駅伊豆のへそ」から。こちらは『買う・遊ぶ・食べる・泊まる』がまるごと楽しめる複合型道の駅です。敷地内には、静岡や伊豆の特産物を販売している「伊豆・村の駅」、世界最大規模の自転車展示&レンタル施設「MERIDA X BASE」、いちごの和洋スイーツが楽しめる「いちごBonBonBERRY 伊豆の国factory」、宿泊施設「HESO HOTEL」があります。

今回は「HELLO CYCLING」さんのシェアサイクルシステムを導入している「いずなかシェアリング」のシェアサイクルを利用します。アプリで予約・返却・支払いができるレンタサイクルのサービスで、指定のポートであればどこでも返却可能です。電動アシスト付きで楽々走れちゃいます!

自転車をレンタルして準備完了。それでは出発です!

まずは「小坂(おさか)みかん共同農園」さんにやってきました。東京ドーム3個分の広大な敷地には、8,000本以上のみかんの木が植えられています。

こちらでは入園料500円でみかん狩りができます!大人と子供が同一料金というのに驚きです。そして時間制限がないので、心ゆくまでみかん狩りを楽しめます。開園期間は毎年10月1日~1月5日です。

色々な種類のみかんを食べてほしいという農園の方の想いで、さまざまな種類の木がランダムに植えられています。『こっちの木のみかんはどんな味だろう?』と、食べ比べが止まりません。ついつい食べ過ぎてしまいます。ぜひお気に入りのみかんの木を探してみてください。

大注目なのが『宝探しゲーム』です!みかんの木に吊るされたオレンジ色のプレートを見つけたら記念品と交換してもらえます。農園の皆さんの遊び心を感じる壮大なゲームです。

好奇心をくすぐられてしまい、何としてでもプレートを見つけ出したくなりました。しかしこの広大な敷地から簡単には見つからないようで…3年通ってやっとプレートを見つけ出した常連さんもいらっしゃるそうです。宝探しに夢中になりすぎて怪我などされないように、足元には注意してお楽しみください!

入り口のお土産コーナーでは、みかんや手作りジャムの販売もされています。営業時間やアクセス方法については、公式サイトをご確認ください。

小坂みかん共同農園さんに続く道をさらに上へ進むと、葛城山(かつらぎやま)登山口に繋がるハイキングコースとなっています。

葛城山の頂上にある伊豆パノラマパークまで、実はロープウェイを利用しなくても行けちゃうんです!小坂みかん共同農園さんから山頂までは約60分ほどで、スニーカーで気軽に登ることができます。

ハイキングコースは、城山(じょうやま)や発端丈山(ほったんじょうさん)にも繋がっています。ロープウェイが通過していく様子を下から眺めることもできます。

ハイキングコースの看板から先は車両通行止めになっていて、自転車も通行できませんのでご注意ください。

続いては道の駅 伊豆のへそからほど近い、「神島橋(かみしまばし)」をご紹介します。

こちらは狩野川に架かるただの橋ではありません!河川敷では毎年8月1日の夕刻に「かわかんじょう祭り」という奇祭が開催されます。暴れ川とされた狩野川の水霊を鎮め、水害から村を守り水難者を供養するための伝統行事です。

約3m四方の竹枠に麦藁を敷き詰めてイカダを作り、中央には長さ5~6mのたいまつを立てます。たいまつに火をつけて10人ほどの若者が操り「ウ、ウ、ウワハイ」という独特のはやし声に、神島橋の上にいる子どもたちが受けて返します。神益麻志(かみますまし)神社下あたりから神島橋の下流まで約2kmの距離を、たいまつが燃え尽きるまでイカダを流していきます。夕暮れにぼんやりと映るたいまつの火と独特のはやし声。この風変わりな様子から奇祭と言われています。

神島橋から城山沿いの道を通って城山登山口に向かいます。途中で石銘板を発見したのでパシャリ。実際の登山口はもう少し先にあります。

対岸の狩野川サイクリングロードとはまた違った雰囲気で、木々に囲まれた気持ちのいい道です。道幅が狭い箇所もあるので、通行の際は十分お気をつけください。

「城山」は、伊豆半島ジオパークにも登録されている伊豆の国市のシンボル的な山です。城山や葛城山などの急峻な山は、かつて火山の地下にあったマグマの通り道が地表に姿を現したもので、「火山の根」と呼ばれています。

狩野川に面した切り立った岩壁は、ロッククライミングやラペリングの名所として知られています。ラペリングとは、ロープを使って高所から下降する方法のことです。

城山山頂へは登山口から約60分で登ることができ、山頂からは狩野川や富士山、天城山を望むことができます。

体力に自信のある方は、葛城山や発端丈山まで足を延ばしてみるのもおすすめです。

城山登山口から大仁橋方面に向かって進みます。この辺りの狩野川中流~上流域では、鮎釣りをしている方々をよく見かけます。伊豆の国市の大仁が「鮎の友釣り」発祥の地と言われているのはご存知でしょうか?鮎は自分の棲む川の一定の範囲に縄張りを持ち、そこへ入ってきた他の鮎を追い払う特性があります。これを利用して、オトリの鮎に仕掛けをセットして、追い払おうと体当たりしてきた鮎をハリに掛けるのが「友釣り」です。

おふたりが鮎釣りの様子を表現してくれました。仲が良くて楽しそうです。実際に鮎釣りをする場合は、狩野川漁業協同組合に申請が必要なのでご注意ください。

狩野川は清流にしか生息しない生き物たちの宝庫と言われています。この恵まれた環境を当たり前と思わず、美しい自然を守っていきたいですね。そんなことを考えながら、河川敷で城山と狩野川を眺めてのんびり過ごしました。

お腹が空いてきたところで、「玄米レストランぜんな」さんに到着です。玄米を主役にしたさまざまな料理を楽しむことができ、体の中から優しくなれる場所です。自然豊かな伊豆の海の幸・山の幸や、無農薬野菜をたっぷり使っているのにも注目です。

玄米を軸とした『食養』により、多くの人を治療した医学博士の沼田勇先生(ぜんなオーナーさんのお父様)の考えが基になっています。

沼田先生は、玄米中心の食事を仏教でいう『不染汚(ふぜんな)』の食事であると考えました。『不染汚』とは、怒り、悲しみ、喜びなどのあらゆる感情を削ぎ落とし「今、ここ」を精一杯生きることです。物が溢れている今の時代、『不染汚』な食事を貫くのは難しいかもしれない。そこで、最低限のものを削ぎ落とした健康的で美味しい食事をして、少しでも沼田先生の考える健康に近づいて欲しい。そんな想いから「玄米レストランぜんな」さんは生まれました。

敷地内には『沼田勇記念室』があり、沼田先生の生化学、食養など、多岐にわたる研究や仕事の資料が保存されています。お食事の際はぜひお立ち寄りください。

素敵な想いが詰まったお食事をいただきます!本日のランチプレートを注文しました。1つのプレートにさまざまなお料理が並び、何から食べようか迷ってしまいます。

ごぼうと根菜のポタージュ、ひじき煮、無花果の胡麻和え、あわびの旨煮、季節野菜と金山寺味噌、里芋まんじゅう…などなど。お米はもちろん玄米です。一品一品が丁寧に作られていて、見ても食べても楽しくて美味しいお食事です。食材の味が感じられる味付けで、体の中から優しくなれます。落ち着く店内で心温まるひとときを過ごせました。

店内には作品の展示・紹介ができる展示スペースがあり、撮影時には革製品の展示がされていました。

お腹も心も満たされたはずなのですが…甘い物は別腹ということで、「深瀬菓子舗(ふかせ)」さんに立ち寄りました。

大仁駅から徒歩3分。お店の前は交通量が多いので、自転車は店舗裏の駐車場に停めておくと安心です。

1932年(昭和7年)の創業から地元の方々から愛され続けている老舗菓子店です。昔ながらのレトロなケーキやマドレーヌなど、和洋菓子を製造・販売されています。ショーケースにはさまざまな種類のお菓子が並んでいてどれも美味しそうです。

今回は全国菓子博覧会で名誉金賞を受賞した『狩野川の若鮎』をいただきます。

狩野川の若鮎をイメージして作られた鮎の形の最中で、頭の先から尻尾の先まで北海道産の小豆を使用したつぶしあんを一本一本手詰めされています。優しいあんこの甘さがお茶請けにぴったりです。

伊豆の国ブランドに認定されたお菓子10種類が勢揃いしています!12月には韮山の苺を使った商品も出てくるそうです。

次のスポットに向かうため、伊豆長岡駅方面へ狩野川サイクリングロードを走っていきます。天気が良ければ富士山が綺麗に見えるのですが…

撮影の日は雲に隠れて姿を見せてくれませんでした。こればかりは運なので仕方ないですね!

寒い季節は空気が澄んでいて、富士山や遠くの山々が綺麗に見えます。季節によってさまざまな景色を楽しめるのも自転車のいいところです。狩野川サイクリングロードを走っていると、山々に囲まれた伊豆の国市の地形を感じることができます。

せっかくの美しい風景なので、別日に撮影した写真をご覧ください。富士山はもちろん、伊豆パノラマパークのロープウェイまでよく見えます。

今回のお宿「暮らしを創る家soco」さんに到着です!途中で少し坂を上りますが、電動アシスト付きのレンタサイクルなので楽々です。こちらは2022年の春にオープンした1日1組限定のゲストハウスです。

2019年に伊豆の国市に移住されてきたご夫婦が営んでいて、一軒家をセルフリノベーションされたそうです。広々としたお部屋は、日々の忙しさや都会の喧騒を忘れられるような、ゆったりとしたひとときを過ごせる空間になっています。

自炊できるキッチンや調理器具、冷蔵庫など家電やプロジェクターまで完備されており、長期間の滞在でも快適に過ごせる環境が整っています。

自由に利用できるバルコニーではBBQも楽しめます!BBQグリル利用料と食材の持ち込みが必要となるので、ご利用の場合は予約時にお知らせください。

宿泊施設を利用したお試し移住や、ワーケーション、リモートワークでの利用も受け付けているので、まずはお問い合わせください。頼れる移住の先輩がお待ちしています!

「暮らしを創る家soco」さんをチェックアウトして、ゴールの伊豆長岡駅へ向かいます。道中に稲穂が実っている田んぼを発見しました!黄金色の稲穂と青空が美しいです。撮影は10月中旬に行いましたが、この時期にはだいぶ稲の刈り取りがすすんでいました。新米の季節ですね。

収穫の秋を感じながら伊豆長岡駅に到着しました。

伊豆の国市観光案内所の裏にある、レンタサイクル「いずなかシェアリング」のポートに自転車を返却して旅は終了です!

今回は、伊豆の国市の大自然と、地元の方々に愛されるグルメをご紹介しました。山あり川あり見どころたくさんあり。時間がいくらあっても足りません。伊豆の国市の大自然を感じに、ぜひお越しください!

【Information 1】
▼伊豆の国市
https://www.city.izunokuni.shizuoka.jp

▼伊豆の国市地域おこし協力隊
https://www.city.izunokuni.shizuoka.jp/kankou/tiiki_okoshi_kyoryokutai/index.html

▼いずなかシェアリング
https://izunakasharing.hellocycling.jp/

▼道の駅 伊豆のへそ
http://www.izunoheso.com/

▼小坂みかん共同農園
https://osaka-mikan.com

▼葛城山(伊豆半島ジオパーク)
https://izugeopark.org/geosites/katsuragiyama/?cid=05

▼城山(伊豆半島ジオパーク)
https://izugeopark.org/geosites/joyama/

▼玄米レストランぜんな
https://zenna-izu.com/

▼暮らしを創る家 soco
https://soco-izu.com/

【Information 2 】
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