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【自転車でゆるく楽しむ大人の伊豆Vol.2 秋の伊豆高原】SURUGA Cycle Journal Vol.63

美しい伊豆創造センターさんとの1年間のロングランコラボ企画、「自転車でゆるく楽しむ大人の伊豆」。ミニベロに乗って伊豆をまったりと楽しむ大人サイクリングです。走行距離?獲得標高?気にしません。「美味しいもの、楽しいことこそ正義」というオトナ目線で、季節ごとの伊豆の楽しみ方をのんびりとご紹介していきます。

1回目となる春の撮影を終えて次は夏だ!と意気込んでいたのですが、新型コロナウイルス感染症の影響で撮影を延期していた所、季節はすっかり秋(いや、冬?)になってしまいました。今回は伊豆のリゾート地である伊豆高原の秋を楽しむ旅です。

今回のコース監修は、伊豆高原のことならおまかせ、伊豆急行の平澤さんにお願いし、しっかりと大人の伊豆の楽しみ方を教わりました。
ナビゲーターの面々は、同じく伊豆急行の市川さんや弊社企画ではお馴染み「デイトナポタリングバイク」の開発者である高橋さん、そしてこちらもお馴染み、修善寺のサイクリストウエルカムイタリアン「The Crank」のオーナー木村さんです。

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▲左から平澤さん、市川さん、木村さん、高橋さん

弊社の田原も時々顔を出しています。

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今回のバイクは、「デイトナポタリングバイク」DEシリーズと伊豆急行さんのレンタサイクル「伊豆ぽた」からそれぞれ2台ずつお借りしました。

▼伊豆急レンタサイクル伊豆ぽた
https://www.izukyu.co.jp/izu-pota/
※伊豆ぽたは、新型コロナウイルス感染拡大の状況により2021年1月16日から当面の間営業を中止しています。ご利用の際には、事前にホームページをご確認ください。

伊豆高原駅からパワースポットに向けて

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出発は伊豆急行本社より。伊豆急行線の伊豆高原駅を降りてすぐです。伊豆急行では「サイクルトレイン」が運行していて、対象区間では自転車を輪行袋に入れずにそのままで乗車できます。ホームで自転車と一緒に電車を待つ姿はなかなか新鮮です。さすがリゾート鉄道ですね、ワクワクします。
また、伊豆急レンタサイクル「伊豆ぽた」を借りられる駅でもあるので、伊豆ぽたをうまく活用した沿線サイクリングも楽しめそうですね。

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▲ホームにある乗り口のサイン

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▲自転車とウォークイン

▼伊豆急サイクルトレイン
https://www.izukyu.co.jp/train/cycle.php

出発して最初のスポット「八幡宮来宮神社」を目指します。距離にして1.2kmほどですが、伊豆は坂が多く、伊豆高原エリアも例外ではありません。でも「伊豆ぽた」も「デイトナポタリングバイク」も電動アシスト自転車なので、急坂もグイグイ上ってくれます。頼もしい。

途中、伊東市指定天然記念物「高見のシイの木」の前を通るので見物することに。ちょっと立ち止まってサクッと見られるのもサイクリングの良いところですね。市内で最も古いこちらのシイの木はパワースポットとしても有名で、特殊な形状のコブや絡んだツルは強い生命力を醸し出していました。

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▲鎌倉時代より以前の樹齢をもつと伝えられています

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▲5月頃に花をつけ、実は食用となります

寄り道しながら、ようやく鳥居と赤い冠木門が見えてきました。最初のスポット「八幡宮来宮神社」です。鳥居周辺にはミカンがたわわに実っていました。伊豆っぽいですね。

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▲赤い門をくぐると空気が変わります

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▲神社の基盤はやはり伊豆石でした

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▲豊作です

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▲ニューサマーオレンジでしょうか?

こちらの神社は知る人ぞ知るパワースポットで、門をくぐるとたしかに空気が変わるのを感じます。厳かなこの空気は、スギの大木とコケがそう思わせるのでしょうか。とても神聖な場所に感じました。天然記念物のリュウビンタイ(シダ科)も間近で見られますよ。

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▲凛とした空気で背筋が伸びます

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▲長い石段が続きます

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▲自転車がたくさん売れますようにとお願いする高橋さん

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▲千年杉からパワーチャージ

また、社名に二社入っている神社というのも珍しいですよね。「八幡宮」と「来宮神社」はもともと別殿でしたが、延暦年間本殿再建の際に二殿両扉の現在の姿になったと言い伝えられています。隠れパワースポット、ぜひ訪れてみてください。

▼八幡宮来宮神社
http://hatimanguukinomiya.net

東伊豆のシンボル、大室山へ

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八幡宮来宮神社をあとにし、次のスポット「大室山」に到着しました。大室山は、お椀をふせたようなシルエットが特徴的で、これは約四千年前の噴火により今のような真ん中がぽっかり空いた形(スコリア丘)になりました。その後は噴火していませんが活火山に定義されています。2010年には国の天然記念物に指定、2018年には伊豆半島がユネスコ世界ジオパークにも認定され、大室山はジオサイトの代表的な存在になっています。

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山頂へは爽快な空中散歩が楽しめるリフトで向かいます。以前は歩いて登ることもできたそうですが今はリフトでしか行けません。
およそ1kmの噴火口を散策するお鉢巡りでは富士山、伊豆七島、相模灘などの素晴らしい眺望が楽しめます。その景色を楽しみに、一行はリフトに乗り込みました。

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▲非日常のリフトでテンション上がります

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▲秋冬は暖かい服装で

しかし、この日はあいにく気温も低く、さらに頂上はかなりの強風。標高580mのお鉢巡りでは、11月にもかかわらず一足早く冬の厳しさを体感したのでした。

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▲晴れていると相模湾、富士山、伊豆七島、房総半島などが見渡せます

山頂ではお鉢巡りだけでなくアーチェリー体験や神社、お土産屋さんなどもあって一年中楽しめるスポットですが、中でもおすすめなのはGW頃の青々とした大室山の景色です。毎年2月頃に行われる山焼きも圧巻のようです。

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▲山頂の遊歩道

そして大室山に来たら大室山だんご。食べたそうな顔をしていたら、平澤さんが買ってくれました。いただきます!

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▲ゴチになります

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▲外で食べるだんごはおいしい

そして強風の山頂をあとにしました。また暖かい季節にも来てみたいですね。

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▲リフトは季節によって終業時間が変わります

▼大室山リフト
http://omuroyama.com/

流行りのグランピング施設に行ってみました

大室山の目の前にある「伊豆シャボテン動物公園」をご存知ですか?1,500種ものサボテンや、動物にふれ合える施設としてテレビなどでもよく紹介されていますが、開園60 周年を記念して誕生したオフィシャルホテル「伊豆シャボテンヴィレッジ」内に、今回新たにグランピング施設がオープンしました。

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▲大室山をバックに

2020年2月にオープンしたばかりの施設では、ホテルのような設備とアウトドアの開放感に露天風呂、そして個々のプライベート空間を重視した贅沢なグランピングを体験できます。あと、冬季限定のコタツもうれしいですね。大室山の麓で感動体験ができると聞いてすでに人気施設になっています。

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▲ドーム型のプライベート空間とBBQデッキ

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▲冬はほっこりコタツで

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▲かまくらっぽい非日常感あります

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▲もはやリゾートホテルです

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▲敷地中央では焚火も

▼伊豆シャボテンヴィレッジ
https://id-village.jp/glamping/

別荘エリアのイタリアンへ

ランチにはイタリアン「B-gill(ビーギル)」さんにおじゃましました。池田20世紀美術館の近くにある一軒家レストランで、こちらはクチコミの評価が高く、また伊豆急行の女性社員たちからの支持も絶大でした。

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▲ほっこり落ち着く店内

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▲高橋さん、フィルムカメラ!

「伊豆の新鮮な食材で作ったイタリアンを、どなたにでも親しめる味とお値段で」とのシェフの想いによって、旬の地野菜や地魚を一皿一皿丁寧に料理されています。ランチタイムは日替わりパスタやピザなどのメインに加えて前菜・デザートのセットが食べられます。どのお皿も彩りがキレイで、食べてしまうのがもったいなく感じてしまうほど素敵なお料理たちでした。

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食後、撮影隊が帰る頃には順番待ちの列が(三密を避けつつ)できていました。お越しの際は時間に余裕を持って来ることをおすすめします。

▼B-gill
http://www.b-gill.com/

そして今回のメイン、紅葉の一碧湖へ

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ランチをしてお腹を満たした後は、大人の伊豆らしいスポットへ向かいました。伊東エリアは温暖な気候のため紅葉はなかなか珍しいのですが、この「一碧湖(いっぺきこ)」なら湖畔での紅葉が楽しめます。

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▲差し色の赤がきれいです

一碧湖は約十万年前の噴火でできた火口湖であり、大室山と同じく伊豆半島ジオパークのひとつです。「伊豆の瞳」ともよばれています。

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▲この季節は静かな湖畔です

訪れた日はちょうど紅葉の始まった頃で、見頃は12月上旬まで続くそうです。湖畔は一周2kmほどですので、ベストショットを探しに散策もおすすめです。

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▲コーヒーポット持参で来たいです

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▲落ち葉の絨毯がさくさくと心地よいです

また、一碧湖には「赤牛」の言い伝えがあるのをご存知ですか?むかし「赤牛」という、頭は鬼で胴体は牛の魔獣が棲んでいて、湖面に浮かぶ舟を転覆させては人を食い殺していました。光栄寺の日広上人(にっこうしょうにん)が赤牛を湖の中にある小島に経を納めて封じ込めたことから、その島は「お経島」と呼ばれ、赤い鳥居がたてられたそうです。ある意味、力のもらえるパワースポットなのかもしれませんね。

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▲一碧湖神社

木の自然素材を生かす伊豆の企業

次のスポット「幸建」さんは、建築業、家具の作成、販売を行う伊豆の企業です。一碧湖からすぐの135号線沿いの敷地内には、インテリア・雑貨ショップ、木工工房、カフェがあり、ショップのサインパネルは「伊豆大工市場 Koken」です。

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▲インテリア・雑貨ショップのエントランス  大きいです

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▲サインパネルもブラウンで統一されています

インテリア・雑貨ショップは、かわいい雑貨が並んでいて見ているだけでワクワクする店内でした。

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▲個性的な木工雑貨

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▲展示台も一枚物の板が使われています

オーダーメイド家具や木雑貨の取り扱いだけでなく、建築・リフォームもされています。

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▲個性的な天板がズラッと並びます

また、2階部分ではカフェが最近オープンし、木の温もりを感じながら優雅な時間を過ごせます。

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▲2階へのアプローチ

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▲カフェ&ワークショップ

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▲木に囲まれて落ち着く店内

ここは大人っぽくコーヒーを注文かと思いきや、ホットココアに抹茶ラテとかわいいドリンクを選ぶ大人たちなのでした。

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▲緑の借景に癒されます

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▲シュガーパックもオリジナルでした

▼Koken inc.
https://www.kouken51.com/

伊豆はスイーツ天国

甘いホットドリンクで心も体も温まった後は、スイーツ巡りです。老舗和菓子屋である一進堂さんのお店「いっしん」さんにおじゃましました。

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和菓子一筋七十余年、「ぐり坊」や「うり坊」といった名物菓子や上生菓子が有名なお店ですが、最近の推しは「ぐり茶プリン」。伊豆名産のぐり茶をたっぷり使用した濃厚プリンです。

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▲垂れ幕にも「ぐり」と「うり」が

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▲なんとぐり茶プリンは売り切れでした、残念!

ところで、ぐり茶という名前は実は正式名称ではなく「蒸し製玉緑茶」が正しいそうです。茶葉自体が捻じれて「ぐりっ」としている見た目から、親しみを込めて伊豆地方でそう呼び始めたのがきっかけですが、それが近年全国各地に広まって一般的名称になったそうですよ。

続いてのスイーツのお店は「伊豆高原プリン」さん。今回残念ながらナビゲーターたちは立ち寄れなかったので、代わりに、下見で訪れた時の写真を置いておきます。

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「伊豆の酪農家が育てた乳牛からしぼる牛乳。伊豆の養蜂家が作るはちみつ。地元の食材をはじめ良質の材料を使えば使うほど、おいしさの逃げ足は速くなります。…」とうたっているこちらのプリンを実際に食べてみましたが、なめらかな口どけがたまりませんでした。また、自然な甘みのおかげもあり、2〜3個ペロリといけそうな口当たりでした。フレーバーも10種類ほどあるので全制覇してみたいです。

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ご紹介したいっしんさんと伊豆高原プリンさんのプリンは、伊豆半島で食べられる美味しいプリンを集めた企画「伊豆の自慢プリン」でも紹介されています。ぜひWebサイトを覗いてみてください。

▼創作菓子いっしん
http://www.isshindo-washuu.com/
▼伊豆高原プリン
http://izu-pudding.com/
▼伊豆の自慢プリン
https://diglu.jp/ijp/

自然の神秘が創り出した壮大な景色

そして最後のスポット「城ヶ崎海岸」に到着しました。こちらは、約四千年前の大室山噴火で流れ出た溶岩によってできた海岸です。

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海沿いにハイキングコースが整備されているので間近で溶岩の絶壁を見ることができます。また、門脇つり橋では高さ約23m、全長48mの空中散歩に度肝を抜かれました。ただ、スリルを味わうだけでなくそこから眺める景色は最高でした。


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▲城ヶ崎ブルースの歌碑

360度のパノラマ風景が楽しめる門脇埼灯台もぜひ上ってみてください。展望台からは伊豆七島や天城連山を望めますよ。

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▲門脇埼灯台

※新型コロナウイルス感染症対策で閉館している場合があります。事前にご確認を。

以上で伊豆高原の秋を巡る旅は終了です。今回ご紹介しきれていませんが、東伊豆にはジオスポットが点在し、自然が織りなす貴重な景観がいくつもあります。新型コロナウイルスが落ち着いた際には、ぜひ、伊豆急でお越しください。次回は下田を巡る旅をご紹介します!

▼伊豆急行
https://www.izukyu.co.jp/

Information
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