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【ひらつかLaLaぽた 「秋の吉沢八景巡り」】SURUGA Cycle Journal Vol.123

平塚市さんとのコラボ企画「ひらつかLaLaぽた」。電動アシスト自転車、デイトナポタリングバイクで湘南ひらつかの気持ちいいところを巡ります。

春にも巡った吉沢(きさわ)八景。桜の美しい風景はお届けできましたが、春とはいえまだまだ肌寒く、これから草木の緑が深まる時期でした。緑が生え揃った里山風景をお届けしたかったのですが、季節の移り変わりは早いもので、10月下旬には緑が枯れかけていたため、今回はしっとりした秋の風景を求めて巡りました。季節を変えての吉沢八景巡り、春とは違う風景を見られるのが楽しみです。

▼春の吉沢八景巡りはこちら
https://note.com/surugabank_road/n/nd2515d35adb7

ナビゲーターは春に引き続き、サイクルキャップサイクロンの主宰、伊達千鶴さんにご協力いただきます。

サイクロンは平塚市のサイクルキャップ専門店です。ハンドメイドで可愛い柄が特徴です。一体何種類あるんでしょうか?

まずは伊達さん(左)を迎えにサイクロンにやって来ました。相方はスルガ銀行のタナダ(右)が務めます。

冬仕様のキャップを見せていただきました。こちらも可愛い~!コットンニット生地で寒い季節に嬉しい耳当て付きです。

他にもポーチやお財布など、ハンドメイド商品が所狭しと並びます。

準備が整ったところで、吉沢八景巡りに出発です!

まずはどこから巡ろうかと話していると、「土屋ざる菊園」さんの綺麗な菊を見つけました!いきなり寄り道です。

土屋は地名で、ざる菊とは菊の種類のことです。1株に4000個ほどの小さな菊の花が重なり合い、ザルを伏せたような丸い形になるのが特徴です。黄色のざる菊が見事に咲き誇っていました。見頃は11月上旬頃までのようです。

「土屋ざる菊園」さんを出発してすぐに綺麗なイチョウを発見しました。吸い寄せられるように近づき…またまた寄り道です。

こちらは神奈川大学湘南ひらつかキャンパスのイチョウ並木です。正門から敷地内に向かってまっすぐ伸びています。警備員さんにお断りし、撮影させていただきました。毎年10月初旬頃から色付き始め、学園祭の時期には並木道両側を黄金色に染め上げるそうです。自然豊かなキャンパスでのびのび学んでいる学生さんが羨ましいです。

『八景ではないけど、気になっている場所がある』という誰かの一言で、次なる寄り道スポットへ向かいます。神奈川大学正門前の坂道を下った先にある「土屋城址」にやってきました。

大通りから少し脇道に入ると里山風景が広がり、趣のある柿の木が秋を感じさせてくれました。

「土屋城址」は平安時代末期からこの地を治めていた鎌倉幕府の御家人、土屋三郎宗遠(つちやのさぶろうむねとお)の城跡です。土屋三郎宗遠は、源頼朝挙兵のときから参加・歴戦し、鎌倉幕府の基礎固めに力を尽くしました。

平家討伐の戦いにも従軍し、戦功を立てた土屋一族の墓も残っています。

いざ吉沢八景巡りへ!と自転車を走らせていると、土屋銭洗い弁天の旗が目に入りました。これは素通りできないぞ、ということで少しだけ寄り道です。このフットワークの軽さがひらつかLaLaぽたらしいです。

正式名称は「和光山醫王院妙圓寺(わこうざんいおういん みょうえんじ)」といい、比叡山延暦寺(ひえいざんえんりゃくじ)を総本山とする天台宗のお寺です。境内にある「銭洗い池」でお金を洗うと財福が舞い込むとして、銭洗い弁天と呼ばれ親しまれています。

境内はまた別の機会にゆっくり拝観することにしましょう。

スタート直後から寄り道ばかりしていましたが、やっと吉沢八景1つ目のスポット「飛谷津(とびやつ)の丘」に到着です!春の吉沢八景巡りでは土手の桜並木で撮影しましたが、今回は丘の上まで行ってみました。

未舗装路のため自転車は押し歩きです。

上吉沢配水池の土手は、吉沢随一の富士山眺望スポットです。今回は残念ながら雲に隠れて富士山は見えませんでしたが、丘の上からはのどかな里山の景色を望むことができました。

吉沢八景2つ目は「吉沢小学校」です。豊かな自然に囲まれ、周辺には幹線道路が通っていないので、生徒たちは安全に登下校ができます。

特徴的な赤い三角屋根が学校のシンボルになっています。

小学校の周辺では、畑の風景や子どもたちが元気に遊ぶ姿も見られます。正門前の桜が満開になる時期が待ち遠しいです。 三角屋根と桜並木は卒業生の方々にとっても想い出の詰まった風景となっています。

吉沢八景3つ目は「吉沢の里地」です。吉沢らしい丘陵地を生かした、生業と暮らしの風景が広がります。特徴的な段々畑、農家のお屋敷、地形に溶け込む民家や集落など、自然と調和した風景が今でも残っています。

撮影日は曇り空でしたが、幸運にも霊峰「大山」(おおやま)を望むことができました。

ここからの大山はより近くに感じられ、この里地が大山に見守られているように感じます。

続いて訪れた吉沢八景4つ目は、上吉沢の「八剱(やつるぎ)神社」です。かつて吉沢地区がひとつの集落だった頃からの鎮守で、2本のケヤキの大木が厳かな雰囲気を醸し出しています。

下吉沢にも八剱神社があり、こちらは集落がふたつに分かれた際に創建された鎮守です。国の重要文化財の「かんまん不動」と呼ばれる木造の不動明王立像が収蔵されています。それぞれ昔からの信仰の場や、地域の拠り所として親しまれてきました。歴史と文化を継承する2つの八剱神社は、どちらも吉沢八景に選定されています。

次のスポットの前に「八塚の夜泣き石」に少しだけ寄り道です。春にも訪れた不思議な魅力を感じるスポットです。

『この石材を運び出したところ石が夜な夜な泣き続け、泣き声にたまりかねて元の場所に戻すと泣き止んだ』という伝承の残る石材です。平塚の民話昔ばなしに書かれている吉沢の民話で、鎌倉時代初めのお話です。

石はどうしてもこの地を離れたくなかったのでしょう。石材を避けて畑が耕されているのを見ても、地元の方々が今でも伝承を大切にされているのがよく分かります。

上吉沢の農道を走り、吉沢八景5つ目のスポット「ゆるぎの丘」に到着しました!北は秦野や伊勢原の街を前景に丹沢・大山を望み、東は平塚市街から東京都心のビル群までを望む大パノラマが広がります。

「ゆるぎ地区」と呼ばれる里山一帯には、尾根筋に沿ってハイキングコースとしても利用されている道があり、散策しながら変化に富む里山風景を楽しむことができます。

吉沢八景6つ目は「霧降りの滝」です。日之宮山を水源とする宮下川の上流に位置しています。普段は一枚岩を清流が優雅に流れ落ちる様子が見られますが、大雨が降った翌日などは様相を変え、勢いよく流れ落ちる圧巻の姿が楽しめます。

撮影時には倒木があり滝の近くまでは行けませんでしたが、緑深い自然の中で心癒されるスポットとしてもおすすめです。

滝の下流には「吉沢の池」があり、滝から池までの散策路は稀少な山野草や野鳥の宝庫で、ハイキングコースとして人気です。所々に木道や木橋が架かり、天然のアスレチックコースのようで、子どもたちの絶好の遊び場にもなっています。

吉沢八景巡りも終盤に差し掛かってきました。7つ目の「曹洞宗寺院 松岩寺(しょうがんじ)」に到着です。1502年に建立された由緒あるお寺として、平塚八景のひとつにも数えられています。

八景7つ目なので全身で『7』を表現しています。これがなかなか難しい。

高台の墓所には樹齢200年を越す見事な桜があり、そこからは平塚市街や相模湾を眺めることができます。

本堂まで続く長い石段が有名ですが、階段脇にある激坂を自転車で上りました。電動アシストがなければヒーヒー言って自転車を押し歩きしたことでしょう…。

激坂を上ったり農道を走ったり未舗装路で自転車を押し歩きしたり、冒険のような吉沢八景巡りもとうとう最後のスポット!八景8つ目の「めぐみが丘」にやってきました。

めぐみが丘の街を大きく取り囲む外周道路には、ツツジとハナミズキが街路樹として植栽され、街全体を美しく彩っています。『自分たちの街は自分たちの手で』をスローガンに掲げ、街ができた当初から地域の方々が植栽管理活動を続けています。この活動が評価され、平塚市の美化推進モデル地区にも指定されています。

吉沢八景巡りと言いつつ、たくさん寄り道をして素敵な秋風景にも出会えました。季節を変えて同じスポットに訪れるのも、新たな発見があって楽しいものです。寄り道をしながら、のんびりとお好きなルートで巡ってみてください。

【Information1】
▼平塚市
http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp

▼吉沢八景(訪問順)
https://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/common/100075409.pdf

▼霧降りの滝・松岩寺
https://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/kanko/page35_00107.html

▼デイトナポタリングバイク
https://www.potteringbike.jp

▼Cyclone
https://cyclone.saleshop.jp

【Information2】
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https://www.surugabank.co.jp/reserved/landing/road_bike/index.html?ad=hiratuka_pota

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