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SURREALISTEの解像度

久しぶりの更新となりました。
先月7月17日にANTIVIRAL一周年イベントとSURREALISTE新作展示会を終えて開催までにバタバタバタバタバタバタb.....としてて、あっという間に1ヶ月経ちましたね。忙しかった(同時タスクができない)っていう口実に更新しようと思いつつも出来ずじまいでございました。(言い訳)

そんな本日は、SURREALISTE新作展示会で発表した新作たちを少しご紹介しようと思います。
アメブロの方にはざっくりとした感じで既に書きましたが、こちらではアイテムごとにフォーカスを当ててご紹介します。

これを読んだらそこの貴方もきっとSURREALISTEが欲しくなる。
そんな烏滸がましい姿勢で進めていきます。

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今までのSURREALISTE(シュルレアリスト)と何が違うのか?

アイテム紹介の前にまずこれが重要。何が重要かって「ブランドをアップデートする」ことを新作展示の目標にしていました。「何がどうアップデートしたの?」って話ですよね。
それはズバリ、ブランドのコンセプトやストーリー、SURREALISTEが描く世界をより高い解像度で表現すること

-PHILOSOPHY-
現実の中に非現実を存在させる事、またその状態を表現する事。
其れは目に見えるだけの現実の否定でもあり、存在させた事で非現実を否定する瞬間でもある。
その瞬間を切り取った中にある美しさと妙のコントラスト。

-STORY-
生活、精神、人生。その中に存在し、その一部となり影響と変化を与える重さ。身に纏う事で実感する重さが、やがて自分自身の重さの一部となる頃、境界線は溶け出しジュエリーはストーリーとなる。

-CONCEPT-
現実(REAL)と非現実(UNREAL)が共存する様をジュエリーを通して人体で描き出し表現する。
人の持つ肉体というREALに対してジュエリーというUNREALを共存させ、記憶という脳に刻まれるREALは、同じ時をジュエリーにも刻み記憶させUNREALとの境界線を溶かし絡み合う物作りを心掛けています。
SURREALISTEのジュエリーの持つ重さが、身に纏う人のストーリーになり美しさと妙を生み出せる様に。

-SURREALISTE公式より-

SURREALISTEの過去

2015年にブランドを設立して間もない頃に作ったアイテムを見返すと、技術もデザインもブランドの世界観が未熟で、暗中模索しながら頑張って作った感が滲み出ている。当時は「見た者の無意識に潜む美意識を呼び起こす」というコンセプトでブランド活動していた。ブランドってのはオリジナルのデザインをアクセサリーで作って売れたらブランドや!なんて安易に捉えていた。

なぜにそんな安易な考えになったかといえば、そんなシルバーアクセサリーの世界を14歳の時に雑誌で見た長山少年は「カッケーもん作って雑誌に載りたい!!」なんていうアホな考えが頭に浮かんだからだ。

現在は休刊や絶版になって無くなってしまったシルバーアクセサリー雑誌は、当時インポートメインや個人作家系をメインにしたもの、スカルやクロスモチーフの特集など、たくさんのブランドが掲載されていた。
2000年代初頭にシルバーブームが起きた時期から海外ブランドのクロムハーツやガボール以外に国内のドメスティックシルバーアクセサリーブランドが乱立し、ゴローズを始めストップライトやTAUJAN、ラウドスタイルデザイン、デフブリードなどのゴシック様式やインディアン様式など多種多様な日本独自のシルバーアクセサリー業界が生まれたんです。


そりゃーね、そんな雑誌に載って有名になって、、、なんつうのを想像するわけです。自分の思うカッコいいシルバーアクセサリーをデザインしたいと。

そんな長い前置きはさておき、当時長山が20歳の時にブランド設立したものの、とにかく見た目だけの表面的なデザインだけでこれが俺のブランドや!オリジナルデザインや!!ってイキっていましたと。

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ブランドをやるということの意味

そうして制作を続けていくうちに「誰とも被らないオリジナリティー溢れるデザイン」や自分の好きな「抽象的な形」のデザインばかり考えて、ブランドとしての魅せ方や発信の方法をよくわからないまま、とりあえずSNSに載せれば出版社の人から掲載のオファー来るでしょみたいな感じで続けていました

とはいえど、「誰とも被らない」なんてのはほぼ無理だよねって頭で分かっていたし、わかっていたが故に「何がなんでも作るんだ俺!!」って根拠のない自信だけで活動していた。

そんな無知な故の自信を持ったまま制作してきたので、オリジナルデザインを作ったら(勝手に)売れる=ブランド(大切なことですが)として「かっこいいの作れば注目してくれる」みたいなところがありました。しかし、そんな行き当たりばったりな、今考えれば普通にめちゃくちゃな有り得ない考えで続けてきたと思うとおぞましいとすら感じる。

そして、当時23歳の時に開催した初の展示会「 External Storage」の時に、BOSS(詳細はこちらより)と出会ったことで「ブランドをやるというのはどういうことなのか」というのを学ばせてもらい、自分がいかに軽率な考えでブランドをやっていたんだと気づくことが出来ました。
制作についてはもちろん、写真・映像・ブランディングなどブランドを形成するたくさんのことを教えてもらいました。

そうして少しずつ自分の描きたいブランドコンセプトやストーリーを練り直し、自分の思い描く本当の「SURREALISTEの世界」を模索し見つけ出すことができました。

そうして生まれたのが、今回新作で発表した留め具なしのネックレスチョーカー。

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参照:SL-N-08(公式オンラインショップ)

本来チェーンのネックレスといえば留め具が付いたものが一般的。しかしこのネックレスチョーカーは首に巻いて前でチェーンを結んで着用する仕様にしたのです。

いやいや、デザインシンプルだしなんなら手抜き感すら感じない?

なーんて思われる方もいらっしゃるかもしれません。このアイテムの一番の注目すべき点はデザインではなく「一般的なアクセサリーのイメージを崩す」ところなのです。(なんとなくかっこいいってわけじゃないのよ)

そう、これこそが自分が描きたかったブランドの世界。


日常的な視点から非日常的な世界を描く。

敬愛するルネマグリットが日常と非日常を合わせ神秘的な世界を描いた様に。
デザインの奇抜さで魅せるのではない、「よく見ると奇妙だな」と戸惑ような感覚を呼び起こしながらも、何処か「美しい」と思う神秘的な世界。

コンセプトに沿わせただけでなく、身に纏う人に溶け込むような、着ける人によって自由な着けこなしができるのもこのアイテムの魅力。
お気に入りの服を色んな着こなしや組み合わせで楽しみたいと思うのと同じく、その日の気分やコーディネートに合わせて変化させられる。そうして身体に自然と馴染んで溶け込んでいく様なアクセサリーにしたかったんです。

金属という素材は人体に本来備わっていない不必要な「異物」なのかもしれない。けれどそういう存在だからこそ着けていくうちに「体の一部」になる様な存在であってほしい。それが自分の描くアクセサリーの存在意義でもある。

具体的にどんな着けこなしのパターンができるのか

着用ムービーを作ったので是非見ていただきたい。

このムービー制作も初の試みで、ブランドとお店に相応しい静謐でミステリアスな雰囲気を出すため、シーンカットやBGMにも拘って作ってみたんです。


どう?良い感じにできてると思いません?個人的にはめっちゃ気に入ってます。(自己満が酷い)

いかがでしたでしょうか?前半は前置きが長くなってしまいましたが、今までのSURREALISTEとは違うバージョンアップしたのが伝わりましたか?

え?まだイマイチ分からない??
それじゃぁ、、、次回はSURREALISTEの世界をより深いところまでご案内いたします。

私はこのSURREALISTEに関して真に驚くべき証明を見つけたが、この余白はそれを書くには狭すぎる、、、(◯○ルマーの最終定理のセリフ)

では、また次回ここでお会いしましょう。
ごきげんよう。

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ANTIVIRAL
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