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女性社員の育成&マネジメントを13年してきた女性社長がとことん女性活躍について考えたらピルにたどり着いた話

皆さん、こんにちは。サーパスの代表の石原亮子です。

先日サーパスでは『低用量ピル』の服薬支援を社員の福利厚生として導入することを決めました。そして、ただ福利厚生として導入するだけではなく、ネクストイノベーションさんと一緒に実証実験をして、様々な観点からエビデンスを取ることにチャレンジしていくことにしました。

女性の身体にひそむ見えざる存在

サーパスを経営してから13年間、女性の私ですら「女性社員の再現性ある育成とマネジメント」には悩むことも多々あり、大切なテーマとして向き合ってきました。サーパスは社員の約8割が女性ということもあり、これがビジネスの肝であり、根幹でもあると言っても過言ではありません。

それもあって女性の部下を持つ男性経営者や幹部の方から、ご相談をいただくことも日に日に多くなっています。

その時に必ずお伝えするのは、女性は毎月のように生理があり、女性ホルモンの変化によって精神や体調に不調をきたすことがあるということ。(←これなんとなく知ってる男性もいらっしゃいますが、まさかそれがそんなに辛いもので、仕事に大きな影響を及ぼす女性もいることを知らない方もまだまだ多いのが現実です。)

特に月経前症候群(PMS)の症状については、職場に限らず、家庭生活の中での夫婦の関係で「なんか、今日は朝から奥さんの機嫌が悪い」 「だいぶ昔のことを掘り返して、急に怒り始めた」など心当たりがある男性もいらっしゃるのではないでしょうか。

ちなみにPMSに関しては経済産業省の資料には、このPMSによる経済損失の具体的な金額まで記されています。

"女性特有の健康課題などにより職場で困った経験がある女性は約5割。そのうちの多くが月経痛や月経前症候群(PMS)によるもの。さらにその体調不良による経済的損失は年間約7000億円あると算出されており(経済産業省の調査より)、もはや数字的にもその影響は明らかなのが実態です。”

しかし、女性の健康課題が労働損失や生産性等へ影響していることについて、男女あわせて70%以上の回答者が知らなかった・わからないと回答しているとも書いてあり、この問題は男性・女性に限らず、なかなか認識されていない事実でもあるようです。

世界の輝く女性リーダーたち

20歳で就職、28歳で起業をしてからというもの、私はずっと仕事と部下のマネジメントにがむしゃらに取り組み、体調が悪くても若さでねじ伏せてきました。しかし35歳を過ぎてからは、女性ホルモンの影響が無視できなくなってきている時も増え、自分の力だけではそれをコントロールするには限界があることを受け入れざるを得なくなってきていました。

そんな最中…今年に入ってから新型コロナに関するニュースで、世界の女性リーダーたちをメディアでよく見かけるようになり、なぜ欧州にはこんな風に女性のリーダーが多くいるのだろう!?と純粋に疑問に思いはじめました。

日本にも優秀な女性たちはたくさんいるのに、なぜリーダーが少ないだろうと。。。

→菅首相率いる新内閣とフィンランドの内閣

フィンランド、台湾、ニュージーランド、ドイツでは、政界でも女性リーダーたちが活躍しているにも関わらず、日本はあまりにも少ない。

海外の友人にピルの話を聞いてみた

いろいろな人にヒアリングしたり、ネットで検索していて、私はこのグラフを見てぴんときたのです。

女性リーダーの活躍は、ピルの普及と相関があるんじゃないか?と。
私はさっそく今も海外で暮らしている友人、そして幼少期から海外で生活していた女性起業家やファンドで働く友人たちに連絡をして、この件について質問してみました。
すると…

"20代前半からピルを飲んでるし、PMSや生理痛で悩んだことなんてない"
"ピルで生理と仕事のイベントが重ならないように調整してる"
"普通に周りのみんなもピル飲んでる"

彼女たちにとっては、ピルは特別な選択肢ではなく、当たり前のオプションだったのです。そんな彼女たちにとって生理や女性ホルモンにまつわる課題や問題は、自分でリスクコントロールできるものだったのです。

日本でのピルの位置づけ

日本では『ピル』と言えば避妊の文脈で語られることが多いですが、『ピル』と一言にいっても種類がいくつもあります。もちろん、薬なので継続的な服薬が必要なものはお医者さんにきちんと処方してもらう必要がありますし、服用したら副作用が出る人もいます。

『低用量ピル』は、高い避妊効果の他、月経不順の改善、過多月経の改善、月経前の不快症状であるPMS(月経前症候群)その重症型であるPMDD(月経前不快気分障害)の改善、肌荒れの改善、月経痛の緩和などの副作用があるそうです。また、子宮体癌、卵巣癌のリスクを下げる効果があることもわかっているそうです。

参考文献:PILL FACTBOOK(経口避妊薬ファクトブック)

元サッカー日本代表の澤穂希選手もピルを服用されていたようですが、日本ではまだまだ実績が少ないのが現状です。

日本の女性だって、正しい知識と機会があれば、自分でリスクをコントロールし、自分で対処の方法を決めることができるのではないか?もし身体に合うピルと出会うことができたら、仕事も人生も自分でコントロールできる領域が拡がるし、本人はもちろん周囲の人にとってもプラスになるはず!!と確信に近いものを感じました。

さて、どうやって低用量ピルを導入するか?

低用量ピルの服薬は、スタートする年齢も効果に影響するらしく、始めるなら早いに越したことがないらしい。ならば今はまだ若くてこの壁に気づいていないうちの社員たちに、この選択肢を提供する方法はないか…

そして出会ったのが、スマルナさんです。

「スマルナ」は、ネクストイノベーションさんによって運営されており、ピルのオンライン診察をしてくださいます。

事実から課題や問題を提示することが大切な理由

今後、PMSや低用量ピルが女性社員の仕事の効率やマネジメントに実際どのような影響を及ぼすかを定量的・定性的にしっかりサーベイし、その上で、ファクトフルネスに情報を発信していく予定です。

私たちのような小さな会社の小さな小さな取り組みですが、これが何か世の中に一石を投じるキッカケになれば嬉しいですし、まずは弊社の社員の体調が少しでも改善されて、パフォーマンスが上がることや、前向きな気持ちになれた…などいい報告を多くできるよう、スマルナさんのサポートを受けながら、取り組んでみようと思います。

最後まで読んでくださってありがとうございました😊

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