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自転車屋さんを始めるぞという話④ 料金と実現可能かどうか

こんにちは SURLY”サリー”です。

前回までの投稿で、一般的な自転車店の料金周りのそもそもを書いていきました。
今回は、訪問自転車整備サービスの料金について考えていきます。

前回の投稿はこちら↓

ちょっと待った ポッドキャストもやっています


まずはリアルな話 いくらで生きていけるのか

価格設定するその一番の土台は前回の記事の通り
ご飯が食べられるかどうかとなります。
支払い系が
ぼんくら奨学生だったので返済が3.5万円
年金がだいたい年間20万円だから1.7万円
保険も大体1.7万円
市県民税が…3万円くらい?月で0.25万円
クレジット周り3万円(ネット、携帯その辺含む)
これで大体毎月10万円くらい
これにご飯とかで5万円
トータル15万円が僕が毎月食べていける金額になります。

この事業の根幹は…点検!

この訪問型自転車整備店の根幹は”点検”です。
実はパンク修理とかの修理系は可能な限り避けたいのです。
パンクなどのトラブルは起こらない方が幸せなんです。
それは僕も同じで、パンク修理なんてもんはやりたくはないんです。

お金がかかるのもネックだし

パンク修理といえば前回の記事でも言いましたが1000円前後です。
出先で急にパンクして、時間を取られ、あげく1000円…
場合によってはタイヤがダメですとかなれば3000円くらいの請求になります。
踏んだり蹴ったりです。
いくらお家に来てもらえるとはいえ、出費は出費
車移動が基本な街なので自転車あればいいけどなくても別に生活できるわけだから修理はしなくていいや ってなるんですね。

だからこそ点検

ほとんどのパンク、修理は点検によってかなり低減できます。
そして、点検は時間がかからないのでする側としては回転率を爆上げできるんです。
時間がかからないという事は、件数を増やすことができるので、
単価を下げることができます。
お家に来るし、安いし、時間もかからない
ハードルが下がってくれないかな

計算しよう

さて、自営業かつとりあえず一人の事業です。
そんな私に労働基準など適応外です。
一日10時間くらい稼働しましょう。
家庭の都合があるので週5/月20日稼働です。

一日/1か月の件数

1時間当たり4件の点検をクリアしましょう。
一日40件です。
達成率を6割として 24件ですね。
これが20日なので
1か月で480件になります。

ということは一件いくら?

480件こなして月15万を稼ぐなら…
312円です。(ヤスイ)
8時間稼働でも380円程度
になります。
ざっくり丸めて
一件あたり500円としましょう。
さらにここから計算を逆算して、
1か月あたり300件
1日当たり15件

これが目標となります。

問題は「この計算妥当なのか」

この料金設定で妥当かどうかが気になるところ
究極を言えば
やればわかる、やるまで分からない
になるんですが。

ターゲットはどの層か

ターゲットをどこにするかは重要です。
色んな範囲指定が可能であると思います。
私が考えているのは
学校が近い
住宅地or集合住宅
このポイントです。

学校が近い

以前収集したデータからすると
一番在校生が多い学校は
小学校 延岡市立南小学校 約700名(平均376名)
中学校 延岡市立東海中学校 約450名(平均388名)
高校  宮崎県立延岡高等学校 約700名(593名)
中学校はあまりそれぞれで人数に差がないので除外すると、
愛宕山周辺がよさそうです。

住宅地or集合住宅

愛宕山周辺の住宅地や集合住宅は
そこそこ密集してるかなって感じですね。
特にこのエリアは土地が平坦で、
宮崎県立延岡高等学校がある愛宕山北部は
道路が碁盤目になっており効率がよさそうです。

人口はどれくらいいるか

ざっくり言うと1万8千世帯、
3万6千人がこのエリアに住んでいます。
他の地域に比べてもかなり人口の多い地域となります。

1時間で何軒訪問できるか

エリアが決まりました。
どのエリアであれ、訪問数を稼ぐのであれば、
集合住宅をまず行くべきです。
1棟に16部屋(4部屋掛ける4階建て)あるとして、
各部屋への移動時間は
同階であれば1分必要ないですね。
階数の移動は3分としましょう。

一階あたりは3回の部屋移動で3分なので、
4階建てなので12分、
階数移動は登って降りますが、
登りは3回下りは一度に最下層まで降りるので1回カウントで
トータル4回分。12分です。
 
集合住宅1棟で24分が移動時間となり、16部屋をピンポンすることができます。
 
戸建ても色々考えると一軒当たり3分ほどで考えます。
ざっくりの印象で、集合住宅と戸建てが1:2くらいの比率で存在すると仮定して、
その比率で1時間当たりに訪問可能な世帯数は
集合住宅2つ(32世帯)、戸建て4つ(4世帯)となり
36軒を訪問可能です

不在&拒否率

これはかなり高く見積もっていいと思います。
9割拒否または不在であると考えましょう。
1時間で36軒回って、話を聞いてくれるのは1割なので4件以下です。
この4件で説明する時間を15分取りましょう。
すると、1時間となりますね
1時間で36軒回り、1割に説明したらもう1時間
トータル2時間ですので、
拒否不在率を加味した1時間当たりの訪問数は、
18軒となります。

厳しくなってきた…一日で何軒かな

さて、1日当たりの訪問可能数は
10時間稼働したとして、
180軒です。
もちろん拒否されて凹んでいる時間などは入れずにです。
180軒訪問出来てそのうち1割が話を聞いてくれたとします
18軒です。
さて、1日当たり15件もの点検をしなければなりません
話を聞いてくれるだけの世帯は1日に18軒のみです。
そこから点検をお願いされる確率は.…
低いだろうな...(笑)

とは言え、そこは私のトーク力を鍛えて向上させるほかないでしょう。

行けるのかどうなのか

さて、ここまで数字をこねくり回してきましたが、
最終的には私のトーク力という事になります
ただ、達成可能ではありそうな感じはしますね。
さらに言えば、一度点検をさせていただいたお宅は
次回からもお話を聞いてくださったり、
修理のお願いをされたりする可能性があるので、
とにかく継続していくことが重要になってくるのではないかと思います。

この業態の強み

自転車店を新規オープンさせたとき、一番ネックなのは
「誰も知らない」という事です。
事実僕が働いていたお店は初年度なんて僕が一日店先で遊んでいてもお客さんを見ない日が頻繁にあったくらいです。
しかしこの業態の最大のメリットは
こちらからダイレクトにお客様に会いに行くことができるところです。
同時にデメリットは勝手に降ってくるお客様はいないというところですが…
他にも、実店舗を持つ必要がないので、家賃などもかかりません。
軌道に乗るまで、家賃のようなデカい金額を垂れ流す必要がないところは大きいですね。

数字をこねくり回したせいでかなり長い記事になりましたが、
今回はこの辺で終わりです。
次回は具体的な内容について書いていきます。

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