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Oddworldシリーズがゲーム史上最高傑作である5つの理由

こんにちは、なにするため、すらぷるためです

ゲーム好きなら一本か二本、自分のお気に入りのソフト、または名作だと感じるソフトがあると思います。今回は自分が、ゲーム史上最高傑作であり、この先どんなに面白いゲームが出ようとも「これを超えるものは出ないだろう、、、」と勝手に思っているあるゲームソフトの話です。

紹介したい推しゲーはPS用ソフト「Oddworld」(エイブアゴーゴー)シリーズです。すでに文字を打ってる時点で感じています。この文を読んでくれてる99.9%の人が「えー、知らんし」と思うのでしょう!!(泣)興味ある方は是非やってみてください。

このゲーム、本当に名作であり迷作だと思うんだけど日本で知ってる人にリアルであったことがない、マジで無くて、この「知っている人に出会ったことがない」というのはOddworldあるあるだという冗談はさておき、それでも不思議なくらい日本で知名度が低いので、一抹の寂しさを感じつつこのゲームを語りたいと思います。(ちなみに本作は北米版のPSクラシックに名作ソフトとして収録されています、凄い!)

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↑本作の主人公「エイブ」君、ヴィジュアルが強烈!

ストーリー

奇妙な惑星「Oddworld」に住む宇宙人のような見た目の、マドカン族の「エイブ」が主人公。彼は支配層のグラッコン族が経営している食品加工工場の労働者の一人で、ある日工場の重役達の陰謀を盗み聞きしてしまう、その内容はなんと工場で作られている食品には自分達マドカン族の「元気エキス」が使われており

生産量を向上させるため毎日労働者達から健康診断と騙して人命無視でエキスを吸い取るというものだった。命の危険を感じたエイブは、同じ工場で働く99人の仲間達と共に工場からの脱出を決意する。

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↑エイブが働いているブラック企業の経営者「グラッコン族」達の闇の会議の様子、見るからに悪そうw

要するに「ブラックを超えたダークマター企業で働かされていた社畜が、同僚全員引き連れて会社から脱走するぜ!」という内容です。

ゲームとしては、各エリアで働かされている仲間の従業員を見つけ、「ついてこい」や「ここで待て」などの指示を出し、脱出するためのゲートまで仲間をうまく誘導させる、というのが基本的な流れです。

文字だけだと単純に聞こえますが、道中は無数の凶悪なトラップと初見殺し、アホだけど残虐な敵の警備員「スリッグ」が目を光らせており、そして序盤からチュートリアルが浅いのもあってかなりの高難易度です。(リトライは∞にできます)

この難易度に挫折して積んでる方も多いのではないでしょうか?現代でも度々討論になる労働問題をテーマにした高難易度2Dステルスアクションゲーム、と、よく紹介される本作ですが、何故そこまでして高難易度なのか?何故エイブはあんなに気持ち悪い姿(褒め言葉)をしているのか?実はやればやるほど隠された裏のテーマがわかってくるので、事項でその魅力を一つづつ紹介していきたいと思います。

独特なゲームシステム

Oddworldシリーズは現在4作品ほど出ていますが、どれも独特で斬新なゲームシステムがあります。仲間と話をしてついて来させるとか、FPSシューターものの別作品「Oddworld:Stranger's Wrath」だと、撃つ弾がフィールド上に生息している小さな生物で、そいつらを捕まえて弾丸にするとか・・・

そういう感じで毎回アイディアの宝庫なのですが、なんと言っても特筆すべきはエイブのお祈りアクション「チャント」でしょう。これは魔法の詠唱のような「祈り」をすることで敵の体を乗っ取り、それをプレイヤーが動かせるようになるというものです。当時アクションゲームで敵は倒すものだという考えしかなかった自分は、この「敵を操る」という斬新なシステムに驚愕しました。

現在はそういう敵を操るゲームもあるかもしれないけど、97年当時で他にそのようなゲームがあったでしょうか?ちなみに憑依した後はその敵が死ぬことで憑依が解かれるため、敵を内部から爆発させるか自害させることでしか元に戻りません、エグいけど面白い!

革命についてまわるもの

一歩間違えれば即死するいわゆる「死にゲー」なのですが、この苦労するゲーム性がストーリーとテーマを見事にプレイヤーに体感させるものになっています。フランス革命などの歴史を見ても革命に犠牲はつきもので、同胞の屍の上を乗り越えて初めて大成されるものです。それまでには多くの苦労を重ねていかなければいけません。

つまり「ゲームで何度も何度も死んでは挑戦して、その行為を繰り返す苦労」をすることで、次第にプレイヤーがエイブと同じように革命の真っ只中にいるような体験をする、という仕掛けが作られています、だからこその高難易度であり死にゲーという演出は、納得を通り越して眼から鱗100枚くらい落ちました、仲間を全員助けた後のエンディングでは何度も感動してしまいます。

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奴隷になることの恐ろしさ

エイブは仲間の従業員に△や□ボタンで話しかけていろいろな指示を出せます、仲間はそれに従って行動してくれるのですが、この従い方がびっくりするほど従順でアホなんです、例えばエイブとその仲間の間に地雷があっても「こっちに来て」と言えばちゃんと来て爆発死散するし、真上から粉砕機が降りてきてても「ここで待て」と言えばその場で止まったまま粉々になります(ひえぇ・・・)。

その光景を見て最初はアホかこいつ!と思うと同時に、奴隷の従順すぎることの恐ろしさを痛感します。(奴隷だという自覚もないのが怖い)

この支配される側が純粋でちょっとアホというのはジブリの「平成狸合戦ぽんぽこ」の狸達を連想させますが、純粋でアホというのは魅力がある反面、他者に操られやすいという危うさを持っていて、oddworldはその操られることの恐ろしさを皮肉たっぷりに描いていると同時に奴隷になることの恐ろしさを教えてくれました、うん、真正面からエグいね。

エイブ達「マドカン族」の正体

エイブ含めマドカン族を見て私は最近こう思いました「今見るとキャラのクセが強すぎる!」と、貧相な体に褌一丁、超リアルな皮膚と骨格に、気の弱そうな顔、ギョロっとした大きな目、このゲームに初めて出会った当時はキャラの気持ち悪さなんて全然気にしていませんでしたが、今見ると日本人ウケしないことは必須です。

でもそれがいいんだよ!というか、奴隷解放というエグい話を正面からやってるのに、変に子綺麗なキャラだったらそれこそ嘘というか世界観と合わないですよね、、、いやしかし見れば見るほどエイブはインパクトがあるキャラクターで引き込まれるのですが、私このエイブのある重大なことに気がついてしまいました、、

それはマドカン族とは一体誰のことを言っているのか、、、ということです。

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