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【フリーランス・副業】映像制作者の案件の探し方

「お仕事ってどうやって獲得しているんですか?」

映像制作のフリーランサーや副業をしている方はよくこの質問が話題になると思います。

しかし、活躍されている方の大体の解答は…
①運が良かった
②前の会社 or 知り合いのコネ
③バックにエージェント的な人がいる

この3つに集約されている気がします。確かに結果論ではこういった解答になるとは思いますが、運がいいのは何か理由があるし、コネも事前準備があるし、エージェントも見つける為の行動方針みたいなのがあると思います。そこを成功者は隠しているのかわかりませんが、話さないのでなんとなく、、、

「特別な人しかできない」

と特殊能力だと僕を含めて思っている人が多いと思います。実際僕も色々なお話しを先輩たちから聞いてきましたが、どれもピンときませんでした。

そこで今回はこうすれば「上手く営業まで辿り着くには?」というテーマで僕のゴリゴリの自論と考察を踏まえてお話ししたいと思います。是非最後まで読んで頂けると嬉しいです。

それではどうぞ!✨


副業・フリーランスの営業的な不安

まず副業・フリーランスで営業に困っている人達の課題として…

①どういう風に営業していいかわからない・・・営業フロウ
②人脈がなく、誰に声を掛けていいかわからない・・・人脈
③作品のレベルが低い事への不安・・・スキル

この3点がわからないと思います。実際、先輩方のフリーランサーさんに聞いてもやり方はバラバラなので参考にならいないケースが多い気もします。

僕自身もどういう風に営業していけばいいのか凄く悩みどころではありました。
元々映像制作会社に入社していれば営業方法もわかるかもしれませんが、昨今の動画編集ブームに乗って参入した方々だとわからない方がほとんどだと思います。

この2つの本が本質に近いと思いました

その中で沢山の人と出会い経験談を聞いたり、本を読んで学んでいきましたが、下記の2冊の本がクリエイターの営業の本質に近いと思いました。

SAVE THE CATの法則

サードドア: 精神的資産のふやし方

どちらも名著なのでわかる方も多いと思いますが、さっくり本のあらすじを説明すると・・・

SAVE THE CATの法則
ハリウッド映画の脚本家で長年活躍されてきたブレイクスナイダーさんが書いた書籍。脚本の書き方を実際の映画を事例に出しながら脚本構成を書いた書籍。脚本家のバイブル的な本。

サードドア: 精神的資産のふやし方
シリコンバレーの最年少投資家であるアレックス・バナヤンさんが、成功するために必要な資質を培う方法を探求した書籍。成功した人々に共通している「サードドア」と呼ばれる特質を網羅的に分析した本。サードドアとは、並びや先頭に立つ能力や知識がなくても、変化に対応することができ、チャンスをつかむための方法論。実際にアレックスが大学生の出来事を元にどうしたら成功を掴めるのかを様々な有名人に聞いていく物語。

*サードドアは個人的に1番大好きな本なので、要約映像載せておきますので見て欲しいです。

どういう風に営業するか問題

さて、本題に戻りますがSAVE THE CATには、営業フロウはこのように行うべきと書いております…

【営業フロウ】
1.自分が納得できる作品を完成させる
⬇︎
2.インターネットで売り込みたい制作会社・担当者・同業者・自分が売り込みたいジャンルのプロデュサーなどをリストアップして頭に入れて置く。
(本などがあれば購入する)
⬇︎
3.リストアップの中からコンタクトを取る
(順番:直接会う➡︎電話➡︎手紙➡︎メール)
⬇︎
4.仕事を貰う or ダメでも評価を貰う
*まだ売れていない時にまともな会社が安値
で仕事したいと言ってきたら絶対にやる

知り合いを増やす
①映画祭
②セミナー
③映像サークル
④ブログを始める
⑤自分のHPを作る

このやり方です。結構普通だなーっと僕自身は思ったのですが、著者のブレイクスナイダーさんは、ハリウッドの脚本家で一番脚本を売り上げた営業つよつよの人なので、割とこれが核心なのかと思います。

実際このフロウを踏んでいない人は多いと思います。

例えば…
・REEL映像や映像が満足にできていないのに応募する
・リストアップできていな状態から応募する
・打率の悪いメールから先にアポイントを取る

など若干空回りしているような人は多いのではないでしょうか?

SAVE THE CAT営業方法

具体的に書いていた内容を紹介します

1前提:野望も運も行動して後からついてくる
野望的な目標も運的な出会いも行動してからいずれ味方がつくと話しています。
著者も狙ってできた事と運命的な出会いの両方があったと書いていました。

具体的には…

野望的な行動・・・スナイダーさんもお金がない時に1日だけ非商業放送のチャンネルを購入し作品を流した事で、見ていたプロデューサーに目が止まって仕事を貰えたそうです。➡︎野心的な動き方

運的な行動・・・仕事で近所のバーに行った時に、たまたま可愛い女の子がいてナンパして仲良くなった子の親友が敏腕のエージェントで、そこからいい仕事が多く舞い込んできた。➡︎運が良かった動き方

この著者もどっちのパターンもあるので一概にはこうした方がいい!みたいなのはないと言っています。しかし、常に準備しておく事とアンテナを張る事が大事なんだと言っています。結局一人で成功する事はできないので1回1回の人との巡り合わせで面白い人物だと思わせる事が重要だとも話しています。(そうすれば助けてくれる仲間やエージェントがいつか現れるし)

行動回数を増やす➡️沢山の人と話し掛ける➡️常に万全の準備をしておく

日々の暮らしで、気になるイベントがあったら参加する事や話した事のない人がいたら声を掛けてみるなどの小さな努力が積み重ねる事で短期的にいうと結果に繋がらなくても長期的には人脈や信頼が付いてくるそうです。

2声の掛け方問題

直接会う➡︎電話➡︎手紙➡︎メール

成約率の高いのはこの順番と話しています。
やはり直接話したほうが信用され、逆に簡単に連絡できちゃうメールほど見てもらえづらいので、この人と仕事をしたいと思ったら直接会って話すのを意識づけた方がいいのかもしれません。

最近はTwitterやFacebookが支流なのでそこから行く方が多いかもしれませんが笑
長期案件や今後仕事以外での仲を築くには直接会う方がいいと思います。

実際僕も会いたいなーと思ったらSNSではなくまずイベントないかなーと探したりします。大体の人は簡単な方やそもそも諦めるのでその行動ができるだけでも強い気がします。

この「会う」という1点でいうとしゅんダイヤリーさんのこの動画がすごくまとまっているので是非見てもらいたいです。

3.本気でやっているんだから失敗してもいい
内気な人ほど「クソ作品だと思われたらどうしよう」と思って売りにいかない人がいます。

しかし、玉砕されても
・今は仕事する機会がないけど次声掛けるね!
・他の人紹介してもいい?
・この仕事はいらないけどこっちのポストに入ってくれない?

みたいに二次的成功は結構ある気がします。作品が完成して仕事が欲しいならSNS
に載せるだけじゃなくて見せに行った方が効果的です

漫画のバクマンでも主人公が少年ジャンプに売り込むシーンがありますが、あんな感じで見せに行ってゴリゴリ指摘言されて、けど可能性はあるなー。キープしておこうと思われたら勝ちです。

後、もしダメダメでも死ぬわけではないし、もう一度諦められなかったら再度見せに行けばいいのでダメージ0です。2回目に見せに行ったほうがやる気あるなーって思われる可能性もあるので。

4.ネットワークは広げておく
よく人脈がないので困っています。という人がいますが、「人脈は作るもの」だと僕は思います。

ネットワーク自体は最近の世の中は10年前よりすぐ手に入る世の中になったので、

著者は…
①映画祭に参加
②セミナーに参加
③映像サークルに入る
④ブログを始める
⑤自分のHPを作る

こういったイベントや活動をした方が目に留まりやすいと書いてましたが、今はオンラインサロンに入ったりやPeatixなどでイベントを探したりSNSで仲間を見つけたりできるので人脈の作りやすい世の中になっているので色々やり方はあると思います。

5.売れていない時にまともな会社が安値で仕事したいと言ってきたら絶対にやる

安値でもいいから最初のうちは実績作りで大きな会社とやった方がいいです。
その後に受ける仕事で単価交渉がしやすくなります。というか勝手に向こうがこのぐらいじゃないと、引き受けてくれないと錯覚するのでやりやすくなります。

著者もクライアントからの信用を勝ち取る為にも、初手で有名会社と契約できそうなら報酬を低くしてでもやったほうがいいと書いてあります。

以上がSAVE THE CAT流の営業術です。

サードドア的な発想

次はサードドアです。
皆さんサードドアは知っていますか?

ざっくりいうと、18歳の大学生が、ビル・ゲイツ、レディー・ガガ、スピルバーグにインタビューしまくる話です。本を引用すると。。。

人生、ビジネス、成功。

どれもナイトクラブみたいなものだ。

つねに3つの入り口が用意されている。

ファーストドア:正面入り口だ。長い行列が弧を描いて続き、入れるかどうか気をもみながら、99%の人がそこに並ぶ。

セカンドドア:VIP専用入り口だ。億万長者、セレブ、名家に生まれた人だけが利用できる。

それから、いつだってそこにあるのに、誰も教えてくれないドアがある。

サードドアだ。

行列から飛び出し、裏道を駆け抜け、何百回もノックして窓を乗り越え、キッチンをこっそり通り抜けたその先に─

必ずある。

です。

で、抜け道っていうと、なんかズルしたりするみたいなのですが、そんなことはないわけです。

どちらかというと「お金もコネもない人が、成功させるために、他と違う方法を取らないといけないよね」という話です。

たとえば、何ものでもない普通の大学生が、すごいえらい人にインタビューしようと思って、正面から、ホームページのメールに送っても無視されるわけです。じゃあどうするのか・・・というのがこの本の趣旨です。

実際に、大学生が悪戦苦闘する話なので、すごいおもしろいのです。まず、クイズ番組に出て賞金をもらって、その賞金で活動するというところからスタートするのですが、そこからもう面白い。

具体的には本を読んで頂くとして、クイズに応募して、ネットで攻略法を聞きまくって、観客席から選んでもらうために必死に派手な服装などをして目立って、現場では周りの人に「はじめてなんだがどうやれば勝てるのか」を聞きまくって、実際に優勝して、100万円近く手に入れるわけです。

あと、実際にスピルバーグに会う為に年1回行われるスピルバーグのイベントに裏口ルートで待機して少ない時間でインタビューするとかも面白かったです笑(19歳の大学生がそこまで考える!?ってなりました)

で、こういう努力が「お仕事ってどうやって獲得しているんですか?」って質問している人には欠けているような気がします。

就職でも、マイナビやリクナビで直接応募している人は多くいますが、実際履歴書で簡単に落とされます。そして、オーディションも普通の事をしても落とされる訳であって、絶対に裏口ルートみたいなのがある訳です。

そこを見つけるのがサードドアの発想なんです。具体的な内容は是非読んでください。


映像制作の営業でのサードドアは…

・SNSでの営業ではなく直接のアポイント
・圧倒的いい作品を1つ作って直接HPから応募してみる(求人サイトではなく)
・街頭のモニターに自分の映像を流していかにも凄そうな実績を作る
・仕事をしたい会社があったらまずエントリーするのではなく、内部の人と仲良くなってリファラル採用を狙う
・アフターエフェクトが得意。けど他の人と比べるとレベルは低い。なので、YouTube業界で頑張って、アフターエフェクトができる編集者として地位を上げる

色々やり方はあると思います。
なので工夫一つで、ファーストドア的な発想だけではなく、裏口的に何か狙えないかなと考えるのが「お仕事を探す」上での成功法だと思います。

サードドアはこんな感じです。笑

最後に:

いかがでしたでしょうか?
こんな長くして読んでくれる人いるのかなと思うような内容でしたが、是非最後まで読んでくれた方はいいねしてくれると嬉しいです。

自分自身も、映像を始めた時は「どうやって案件獲得するの?」と思っていた立場だったので皆さんが不安に感じている所とはなんとなくわかるつもりです。

しかし、こんなに偉そうに書きましがまずは映像作品を自分の納得いく形で作る事が大事だと思います。そこから、営業フロウやサードドア的な方法論になるので地道な努力が必要ですが、一緒に頑張りましょう!

今回は読んで下さりありがとうございました🙇




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