【不登校】最初の1歩を自信に変える方法
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【今日のサポショウ日記】
今日は無料体験生のお話です。
6年生のケンタ(仮名)は、今日が無料体験1回目でした。
しかし、直前にケンタのお母さんからこんなLINEが来ました。
実はこれ、よくあることです。
不登校の子どもたちが新しい場所へ1歩踏み出すには、僕たちが思っている以上に勇気のいることなのです。
僕は「無理せずゆっくり様子を見てください」とお返事しました。
しばらくして、ケンタのお母さんからこんなLINEが来ました。
ケンタのお母さんも、そしてケンタ自身もたくさん葛藤して決心したことが伝わってきました。
【けんしょう先生の今日のミッション】
今日の僕のミッションは
ケンタに「勇気を出してサポショウに来て良かった!」と思ってもらうことです。
たくさんの葛藤のなかでどうにか決心して来室するケンタ。
そんな彼の決意と行動を「やっぱり来なければ良かった」という失敗体験にさせたくない思いがありました。
【自信を育む個別サポート】
目を合わそうとせず、うつむきながら来室するケンタ。
しかし、僕の質問に対する受け答えはしっかりしていました。
僕「僕の名前はけんしょうっていいます!よろしくね!」
ケンタ「ケンタです。よろしくお願いします!」
会話でのコミュニケーションは思ったよりもスムーズだったので、しばらくおしゃべりをしてみました。
すると、そんなやり取りのなかで、ケンタが少し背伸びをしている(無理している・見栄を張っている)様子が伺えました。
僕「勉強とかどんな感じ?」
ケンタ「算数とかは一応できます。国語もやっています。」
ケンタは、自分はできます・やっています、という話し方が多かったのです。
子どもが自分で「できます」と言う時、大きく2パターンに分かれます。
1つ目は、本当に自信があるパターンです。
そして2つ目は、自分を大きく見せようと背伸びをするパターンです。
ケンタはの場合は、2つ目のパターンであるような気がしました。
僕「じゃあ、せっかくだから少し算数やってみようか?」
ケンタ「はい」
そこで5年生の算数のプリントをさせてみました。
割と基本的な問題はスラスラと解き始めるケンタ。
しかし少しだけ複雑な問題に差し掛かると、ケンタの手が止まり、こう言いました。
ケンタ「ここはまだ勉強していません」
先ほど、「算数はできます」と言ったケンタ。
しかし、その問題は4年生の学習内容ができれば解ける問題だったのです。
僕はこう思いました。
今日の僕のミッションは、ケンタに「勇気を出してサポショウに来て良かった!」と思ってもらうことです。
このまま勉強サポートを続けてしまっては、「ケンタが自分で言うよりも勉強できてない」ということが浮き彫りになってしまい、ケンタの自信やプライドを傷つけるだけになってしまう可能性がありました。
そこで僕は
僕「よーしケンタ!今日はせっかくここまで来てくれたんだし、勉強はもう終わっておしゃべりしようぜ!」
僕「お母さんにはちゃんと勉強しました!って言っとくから安心して!笑」
ケンタ「は、はい」
そしてボードゲームをしたり、ケンタの好きなサッカー選手についてインターネットで調べながら、できるだけケンタとの会話を心がけました。
僕「でもホント今日はよく来たね!ありがとな!」
僕「もし俺だったらドキドキするし、行きたくないかも!」
僕「でもケンタは挑戦したからすごいよな〜マジで!」
僕「ところで、中学生になったらやりたいことあるの?」
僕「でもそれってぶっちゃけどう思う?」
などなど、
まずはケンタが今日頑張って来たことを称賛し、
次にケンタの心に寄り添い共感しながら気持ちや考えを引き出していきました。
ケンタの表情は徐々にやわらぎ、笑顔も増え、僕とも目が合うようになってきました。
ただし、母親と「今日だけなら行く」と約束してから来たケンタ。
もしかしたら、無料体験2回目からは来ない可能性もあります。
だから少しだけ、さりげなく僕の思いを伝えました。
【今日のふり返り】
ケンタには、意図的に2回目の話はしませんでした。
ケンタに「お母さんには今日だけって言ったのに、結局また次も行かせるつもりだ!」なんて思わせてしまっては、ケンタと親御さんの信頼関係を壊してしまう恐れがあります。
だからあくまでも、今日この1回だけに集中し、この時間でできる最大のサポートをすることを心がけました。
帰りは笑顔でお迎えの車に乗り込むケンタ。
車内からはバイバイ!と手も降ってくれました。
その後、ケンタのお母さんからこんな嬉しいLINEが届きました。
【保護者のみなさまへ】
最初の1回目、1歩目は本当に勇気のいることです。
でもそこには変化や気づきのきっかけが必ずあります。
子どもの心の奥底には「やってみたい!」「できるようになりたい!」「変わりたい!」「俺だって!」という気持ちが必ずあります。
お子さんのそんな気持ちを引き出す最初の1歩を、親子でトライしてみてください。
もちろん、それが一番難しいこともわかります。
僕にできることがあれば、いつでもご協力させていただきます。
親だからできることとがあるように、
親ではないからできることがきっとあります。
お子さんが人生を力強く切り拓いていけるように、勇気と自信を育んでいきましょう!
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