子どもの心のモヤモヤを引き出す方法
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【今日のサポショウ日記】
今日の受講生は、5年生のサトル(仮名)です。
サトルは算数がとても苦手で、以前は別の学習塾に通っていたそうです。
その塾は個別指導カリキュラムということでした。
しかし、複数の生徒に対して先生が個別に指導に回るスタイルだったため、サトルは質問などもできモヤモヤとする日々が続いたそうです。
そこで、やっぱりそこはサトルに合わないということで、
退塾して完全1対1個別サポートの当塾に入塾したという経緯がありました。
そんなサトル、ここ数ヶ月は苦手な算数にも一生懸命取り組んで、だんだんと学習意欲も高まってきていました。
しかし、ここ最近のサトルはなんだかやる気がなく、少し様子がおかしいなと感じていました。
そこで、まずは学習サポートよりもサトルの心の声を引き出すことを優先することにしました。
【けんしょう先生の今日のミッション】
今日の僕のミッションは
「サトルの心の中のモヤモヤを引き出すこと」です。
原因はまだよくわからないものの、最近のサトルの様子がおかしいのは明らかでした。
こんな状態で学習サポートを続けても、サトルの自信には繋がりません。
むしろ「やらされている勉強」「行かされている塾」となってしまい、逆にどんどんやる気も自信も失っていく可能性もありました。
【自信を育む個別サポート】
今日のミッションで意識したことは、
いくつかの具体的なパターンを挙げて、サトルの気持ちの言語化を助けるということです。
サトルに「最近、なんか調子わるい?」「何かあった?」とストレートに聞いても、
サトルは「別に何もないです」としか言いませんでした。
これまでのサトルの様子を踏まえると、
これは、本当に何もないわけでもなく、言いたくないわけでもないということはわかりました。
サトルは自分でもそのモヤモヤの要因に気づいていないか、
もしくはモヤモヤがありつつも、その要因を具体的に言葉にすることができないのでした。
そこで僕はサトルの心のモヤモヤを引き出すために、できるだけ具体的なパターンを挙げてみました。
5年生に進級して勉強が難しすぎる
5年生に進級して学校がつまらない
部活でイヤなことがあった
家族のなかで大変なことがある
ぶちゃけサポショウがめんどくさくなってきた
ほかに行きたい塾ができた など
もちろんこれを一気にダーッと言っても混乱するだけなので、サトルとの会話のなかでタイミングをみながら投げかけてみました。
そんな中、サトルは「ぶっちゃけサポショウがめんどくさくなってきて」というところでピクッと反応しました。
そこで、試しにもう少しそこを掘り下げてみました。
僕「俺のこと全然気にしないで本音で教えてほしいんだけど、サポショウを辞めたい気持ちがちょっと出てきた?」
サトル「それはないです」
僕「でも少しめんどくさい気持ちがある感じ?」
サトル「はい」
僕「そっか。正直に言ってくれてありがとう!」
僕「ちなみにどんなことがめんどくさい?」
サトル「ん〜・・・。」
僕「例えば、勉強が難しいとか、緊張するとか、来るのが大変とか」
するとサトルは、
サトル「来るのが大変」
ここで僕はピンときました。
実は最近、サトルの親御さんのお仕事が変わったことは聞いていました。
僕「お家の人が車で送れないの、結構つらい?」
サトル「はい」
僕「それがかなりキツイ感じ?」
サトル「はい」
僕「そのせいで、塾やめたいとか、勉強までやる気なくなったとかもある?」
サトル「それはないです。サポショウでの勉強はイヤじゃないけど、歩いてくるのが・・・」
サトルが心のモヤモヤを口に出してくれた瞬間でした。
【今日のふり返り】
今日のミッションは、「サトルの心の中のモヤモヤを引き出すこと」でした。
親御さんのお仕事の関係で遠い自宅から歩いて通っていたサトル。
実は今のサトルにとって、塾に来ただけでも100点!の状態でした。
それがわかれば、声の書け方も、出す課題も、サポートの方法は違ってきます。
逆に、サトルのそんな背景がわからないまま「いつもと同じように」サポートしてしまうと、
これまでは良かった手立てが、逆に良くない方向に進むこともあります。
まずは最近のサトルの変化の背景がわかり安心しました。
しかし、今度はこれを解決していく必要があります。
当然、サトルの自宅から塾までの距離や、親御さんのお仕事などは変えられません。
今のサトルの環境や状況に合わせて、どうすればサトルの自信を育むことができるのか、これから試行錯誤しながら試していく必要があります。
そしてそれは僕一人にはできません。
サトルの気持ちをこれからも引き出していきながら、
そして、親御さんとも相談・連携しながら
これからサトルにとってのより良い方法を考えていきます。
【保護者のみなさまへ】
今回の日記で保護者の皆さまにお伝えしたいことが2つあります。
〈心の声の言語化を助ける〉
1つ目は、いくつかのパターンを挙げて子どもの心の声の言語化を助けるということです。
子どもが「別に」「特にない」というとき、それは子ども本人が心の声を言葉に変えられないだけという場合も少なくありません。
そんな時は、考えられる気持ちのパターンを親御さんの方からいくつか挙げてみることで、お子さんが自分の心の声に気づくことがあります。
その時は、親御さんの意図した方向に引っ張るようなことがないように、できるだけいろんなパターンを挙げてみることが大切です。
また、いきなり「あれは?」「これは?」と一気にダーッと言っても子どもが余計に混乱するだけです。
さりげない会話や、安心できる雰囲気のなかで、タイミングをみながら自然に聞けるようにするといいでしょう。
もちろん、親御さんが予想もしなかった心の声があることも考えられます。
そんな場合は、親以外の信頼できる大人にお願いしてみることも有効です。
親の前では言いづらいこともありますからね。
〈勉強よりも優先すべきこと〉
そしてお伝えしたいことの2つ目。
お子さんの心のモヤモヤを引き出し、解決してあげることは、
時に勉強を教えるよりも大切であるということです。
お子さんを「なぜ塾に通わせているのか」「なぜ習いごとに通わせているのか」をふり返ってみてください。
もしかすると、いつのまにか親御さんの本質的な願いとはズレてしまい
通っているだけで安心
という状況になっていないでしょうか?
サトルの場合は、
「苦手な算数を勉強しながら自信を育てること」
これが入塾時に僕と親御さんとで確認した目的です。
なので、今のサトルの状態ではその目的から遠のく可能性がありました。
だからこそ、勉強よりもサトルの心のモヤモヤを引き出し、そこを解決していくことを優先しました。
心にモヤモヤがある状態はダメだ!ということではありません。
人間は誰でもモヤモヤを抱えながら成長してくものです。
ただ、僕たち大人はそこを完全に無視してはいけません。
子どものその気持ちに気づき、寄り添い、あと押ししながら子どもの成長をサポートする必要があります。
実はサトルの親御さんも、サトルのそのモヤモヤの原因はわかっていたそうです。
それをちゃんと踏まえたうえで、サトルと話し合い、「でも成長のためには頑張ろう!」という声かけをしているとのことでした。
サトルがモヤモヤしている部分を理解しながら、そのうえでわが子の背中を押してあげる親御さんのやり方はとても大事なことだと思います。
忙しい日々ですが、定期的に今のわが子の心のなかに、どんなモヤモヤがありそうかをふり返りながら、
その時どきの声かけやサポートをしてくことが、子どもの自信へと繋がってきます。
お子さんが人生を力強く切り拓いていけるように、勇気と自信を育んでいきましょう!
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