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プログラミング をヒントに"教育“の在り方を考える

おこんばんは!

今日は教育に関して考えてみました。

プログラミングの講師経験が若干ある程度ですが、

今の教育の在り方には、常々疑問に思っていることもあり、この機会に改めて考えてみた次第でございます。

では、どうぞ。

今までの教育の在り方

♢知識を伝える

"先生が教科書に沿って説明し、生徒に知識を伝える"

これが指導のベースになっていると思います。

教科書に書いてあることをそのまま伝える先生もいれば、

自身で別途資料(プリント)を作成し、それを元に伝える先生もいると思います。

いずれにせよ、"指定された教科書に沿って教える"ということに変わりはないと思っています。

♢1対Nの構造

先生1人に対し、生徒が30人といったような、1対Nが今の教育現場の在り方です。

"今の"と言いましたが、昔から今までずっとそうだったと思います。

♢生徒が先生の言うことを鵜呑みにする

前提として、生徒は先生や教科書に書いてあることを"正しいもの"として、そのまま受け入れる傾向が強いと思います。

私も学生の頃は、先生の説明に疑いを持ったことがありません。

理由は、"だって教科書にそう書いてあるから"。

当時教科書は、"知識を得るための唯一無二の情報源"でした。

なので、"そもそも先生や教科書の内容を疑う"という前提を覆すような考えは思いもしませんでした。

これからの教育の在り方を考える

♢知識より"考えること"重視

今の時代、学ぼうと思えばどこからでも知識を得ることができます。

そして、"誰から学ぶか"も選ぶことができます。

YouTubeでも学べるし、それこそnoteでも学ぶことは可能です。

"ただ教科書に沿って知識を伝える"だけでは、今後は不十分だと思います。

"そもそも何のために学ぶのか"、

"学んだことを日常生活に活かすにはどうするか"、

"学んだことが線として繋がり、頭の中でイメージできるか"、など

"得た知識を元に、考える"という活動が重要だと思います。

コロナ騒動の前後で、今後正解が何なのかわからないことが明確になったと思います。

だからこそ、"得た知識を元に、自分の頭で考える力"を養う必要があります。

♢自分で調べ、情報の取捨選択をする力

今学ぶための材料は教科書だけではありません。

ググればいくらでも情報は上がってきます。

むしろ多すぎて選びきれないくらいです。

なので、"自分でググり、どの情報が信頼できるか取捨選択できる力"も養っていく必要があると思います。

リアルで起きた事件などは警察が取り締まることができますが、ネットは無法地帯です。

嘘の情報もたくさんあります。

そんな無法地帯から有益な情報、正しい知識を得るためには、やはり普段から練習が必要です。

♢生徒を信頼し、やらせてみる風土

今後生きていく上で、正解はわかりません。

だからこそ、"やってみたいことがあるなら、まずやらせてみる"

そんな器の大きな教育が必要だと感じます。

先生が必要以上にレールを敷かないというか。

なんでもやらせてみることで、上で書いたような"自分の頭で考える"ことも養われるし、

自分で情報を取捨選択する力"も養われると思うからです。

プログラミング業界の教育

私はかつてプログラミング講師業に携わっていましたが、とても面白い教育の在り方だなと感じます。

なので、プログラミングの講義形態を紹介します。

♢1対N対N

プログラミングを教える現場でよく見受けられるのが、1対N対Nの構造です。

これは、先生が生徒に教え、

次に、"プログラミングが得意な生徒が、苦手な生徒に教える"という構造です。

こうすることで、先生1人の負担が減る、かつ

友達同士なので、先生に聞きづらいことも聞けるという状況が生まれます。

♢プログラミングは、"自分で調べ、情報の取捨選択をする力"が伸びる

プログラミングの講義では、先生の説明を聞きながらその場でググるという状況が生まれることが多いです。

講義中、先生の話を聞いて、

「ん、今の説明どういうことだろう?」と思ったらすぐに検索。

「クラス 属性 操作」とググって、先生の説明と照らし合わせてみて、「なるほど納得!」みたいな感じ。
※プログラミングでよく出てくる用語です。

その場ですぐに調べ、情報を選ぶ練習にも繋がります。

しいてデメリットをあげるとすると、なんでもかんでもすぐに調べるのではなく、

ある程度考えてから調べるようにしないと、"考える力"は養われないかなとも思います。

♢プログラミングに正解はない

プログラミングに正解はありません。

"最適解"はあると思うのですが、"これが絶対正しい唯一無二の答えだ!"みたいなものはないです。

正解の中で、どの正解が一番正解に近いか、

それをみんなで話し合うような場面が多いです。

例えば、東京から大阪まで行く方法を問われたとして、

①飛行機で行く

②新幹線で行く

③高速バスで行く

どれが正解ですか?

こう問われたとしても、全部正解じゃないですか。

こういう全て正解の中で、

「予算は1万円まで」とか「移動時間は1時間まで」とか色んな制限がかかってきたりします。

そういう制限を踏まえると「①飛行機が最適解なんじゃないかな」みたいな議論になったりします。

こうして、東京から大阪までの行き方をあらゆるパターン自分の頭で考えて、周囲の意見を聞いて、議論して正解を導き出す。

正解が一つじゃない分、たくさん意見が出てくるところも面白みの一つです。

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はい、というわけで今までの、そしてこれからの教育の在り方とプログラミング業界の話をヒントにいろいろ考察してみました。

コロナ騒動前後で、企業と同様、教育の在り方も大きく変わっていくと思います。

正解はないと思いますが、教育の在り方についてもあらゆるパターンを考えて実践してみることが大切な気がします。

私自身も5年後には教育業界へチャレンジしたいと考えているので、

今後も考察、実践を繰り返していきたいと思います。

ではでは!

ありがたいですがサポートはお気持ちだけで大丈夫です。ありがとうございます。