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依存させない店

例えば、アルコール依存のクライアントがいらっしゃる。

他の鍼灸などでも、肝の負担は言われたという。
しかし私が診ると、胸のへこみが気になった。

以前にも書いたが、胸郭とは対人センサーの部位だ。
神経疲労にもっとも弱い部分。
そこがへこんでしまっている。

この場合は胸郭を中心に操法を進める。
もちろん肝臓もやるが、割合としては7:3くらいだ。
そして胸郭のヨーガも教える。

また、クライアントに「酒は飲んでもいい」ということを伝える。
酒に依存して胸の辛さをやり過ごしている人に「飲むな」と伝えると、症状はより一層悪化してしまうことが多い。

私の学んだと技術だと、人体の中でももっとも負荷の重い場所に優先順位をつけていく。的が絞られている方が操法の結果はいい。

不親切な施術者は、優先順位の低い方に手を付けていく。
そうしてクライアントを依存させ、経営的にうるおう仕組みだ
これもクライアントとの共依存を呼びやすい。

私はクライアントに決して依存させない。
小池桂一『ウルトラヘヴン』というマンガに"ポンプバー"という合法薬のバーが出てくるが、「いい店は決して客を依存させない」のだという。

真実ではないだろうか。

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