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クローズアップ現代 ジャニーズ × メディアの沈黙

最近、世間から関心を集めていることといえば「ジャーニーズ性加害」問題だろう。

この問題は、最近になって関心を集めるようになった。しかし、1988年から性加害についての告発本が出版されていた。どうして、今になってこの問題がフォーカスされるようになったのだろうか。これまでメディアは何をやっていたのか。その疑問が「クローズアップ現代」で明らかになった。

まず、性加害についての意識が高まったのは最近のことだ。国際的な取り組みが日本に浸透してきたことが背景にある。それに伴ってジャニーズの問題が明るみになり、ツイッターなどのSNSメディアで多くの人に関心を持たせた。多くの人が意見を言い合うようになったことで放送媒体であるテレビでも取り上げられるようになった。

なぜテレビの報道が遅れたのか。ジャニーズの性加害問題が真実として、公のもとに報道されたのは2004年だ。新聞で小さな記事で出されていた。しかし、テレビで題材的に取り上げられることはなかった。なぜなら、テレビは報道よりも利益を優先したからだ。視聴者獲得のために、問題に目を瞑りアイドルを起用するしかなかった。芸能界の世界は特殊だと見てみぬふりをしたのだ。

もちろんそれだけではない。事件化されていないからこそ、どこまで報道すればいいのか線引きが難しかったそうだ。そういった芸能スキャンダルについては週刊誌に任せればいいと思っていた方もいたらしい。

そして、2004年の段階では、この問題を扱うかどうか議論にすらならなかったともあった。個人で何かを思う人はいても、組織としては問題視されなかった。時代背景や男性の性加害の意識が低かったにしろ、議論の余地すらなかったところに当時の報道スタイルの危機感を感じる。

今回、番組ではメディアの責任について取り上げられていた。この教訓を今後どう活かすかが大事になってくる。過去はもう変えられないからこそ、再発防止に向けた取り組みに注目していきたい。




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