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若者から「起承転結」が消えた。

世界中の若者から「起承転結」が消えつつある。「昨日あなたに教えてもらったカフェに友達と言った。美味しかったけど友達がコーヒーこぼした」を日常会話では話さない。SNSで完結させる。対面での会話もスマホ片手にスクショを送り合う。起承転結のある筋道立てた会話は少ない。

映画「鬼滅の刃」は「物語の途中を映画化」したものだが世界的に大ヒットした。起承転結を正しく追うことは必須ではない。TENETのように「起承転結がよく分からない」コンテンツもヒットする。「考察の余地がある」が重要。

曲の歌詞にも起承転結は少ない。構成も「頭サビでAメロからいきなり転調」のように起承転結を無視した展開が増えた。
仕事でもSlackなどツールを使うので、個々人が業務報告で起承転結をきっちり報告する必要は無い。

ゲームも起承転結が明確ではない。エルデンリングも単にゲームをするだけではストーリーを追いにくい。攻略サイトを見て時系列を把握する必要がある。考察が重要視される今の時代に合っている。

一世代前の日常系アニメは、四コマ漫画の原則を守った起承転結があった。けいおん!など。しかし最近の日常系は起承転結が不明瞭になっている。短いエピソードが続く正に「日常」で、何も起きない方が考察の余地が出て盛り上がる。

おじさんは若者を誘うとき「この前仕事仲間と行ったイタリアン美味しかったよ!ゆみちゃんワイン好きだよね?ワイン好きなら絶対に好きだよ!もしよかったら一緒に行かない?あいている時間あるカナ?」
と、「起承転結ある誘い方」をする。
対して若者同士はインスタをシェアして「行こう」の一言で終わる。回りくどい起承転結は無い。

以上、「若者から「起承転結」が消えた」でした。

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