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私を変えた本(2)高校生の私を救った本

落胆の高校生活がスタート

「あ!スパジだ!!」
(当時はこんなニックネームではないが・・・)

駅のホームの隅をトボトボ歩いている
高校生になったばかりのスパジに
遠くから声をかけたのは

中学時代の同級生の
女子2名でした。

スパジは聞こえないふりをして
ホームの隅をあるき続けました。

それは・・・
彼女たちは
有名私立女子高に進学し

スパジは
高校受験に失敗し
滑り止めに受験した
荒れた私立高校に通っていたからです。

彼女たちは成功者
スパジは失敗者
と自分で思っていました。

いろいろ聞かれたくなかったのです
話したくなかったのです
彼女たちとは。

中学校はいわゆる受験校で
スパジも父のすすめで
中学受験をしていたのです。

その中学は、
上位成績から採用するのではなく
ある程度以上の学力からは
くじ引きもあったのです。

だからスパジも入れました。

が、みなさんちゃんと受験をして
入学された子ばかりですので
スパジの成績は下位の下位でした。

でもそれなりに中学生活を楽しめたのは
前回の記事にも書いた

天文クラブに所属し
星に夢中だったからです。

勉強なぞ
まったくしませんでした。

ところが、当然ですが
その上の高校に入学しようと
受験をしたのですが落ちました。

あたりまえです。

で、いわゆる
滑り止めの私立高校に
入学したわけです。

実はその私立高校
以前は有名校で
親もその記憶で
スパジにすすめたのですが・・・

当時は荒れていて
いわゆる
ヤンキー学生が多くいました。

男子校なので
教室は汚いし
先生にはたてつくし
喧嘩はあるし・・・

中学時代とは
まったく違う環境にも
やられました。

5月には
熱を出して休むこともありました。

本屋で偶然手に取った本は・・・

その時期に
本屋にたまたま寄って
手に取った本が
スパジを救ったのです。

その本が
トップの写真にもある

「俺には俺の生き方がある」
加藤諦三著

でした。

著者の処女作で
大学生の頃の執筆だということです。

その後著者は
人生相談でも有名になりましたし
大学教授にもなっています。

この本を読んで
スパジにはじめて自我が生まれました。

ちょっと変な言い方ですが
それまでは
親が言うように
先生が言うように
生きてきました。

嫌だとか変だとかは
思ったこともありません。

それが自然で普通
だったのです。

ですがこの本を読んで
強烈な自我が芽生えました。

眠っていた本当のスパジを
呼び起こされたこされた感じですね。

俺には俺の生き方があるんだ!
そうやって生きていいんだ!

まさに目からウロコ
眼の前が広がったのです。

それから著者の本を
貪るように読みましたし

関連するような本や
心理学の本も
数多く読みました。

後に社会人になって
30代になってから
カウンセリングや
コーチングを学び始めた原点は

ここにあるのだろうと
思っています。

楽しい高校生活に変貌

「人は考え方次第」

という言葉がぴったりの
スパジの高校生活となりました。

この本に出会ってからは
自分らしく生きることにしました。

そうすると
天文クラブも楽しいし
読書も楽しいし

授業の合間の
休憩時間のクラスメイトとの
雑談も超楽しいものとなりました。

相変わらず荒れていて
汚い教室
喧嘩が起きたり
先生に楯突いて授業が中断する
なんてことは同じなのに
です。

人って面白いですね。

今振り返っても
一番笑った時期ではないかと思います。

ということで
一転
楽しい高校生活を送ることができたのです。

その後の人生にも大きな影響を与えた

俺には俺の生き方がある

この考え方は
その後のスパジに
大きな影響を与えました。

親のすすめで
大学に進学
ということも自分で考えてみたり

大学進学をすることにはしましたが
親のすすめである学部には
進みませんでした。

受験すらしませんでした。

自分がやりたい、好きだ、興味がある
学部しか行く気にはなれなかったのです。

きっと親にとっては
急にスパジが変わって
びっくりしていたのではないかと思います。

でも家庭では
特に荒れたり
強烈な反発をする
なんてことはありませんでしたよ。

高校生活は
楽しく充実していたからです。

ということで
大学は
自分の興味のある
生物学系の学部に進学することとなったのです。

それ以降も
自分の進路は自分で決める
という部分は譲らなくなりました。

それは俺の生きる道か?
俺らしい生き方か?

と自問するようになったのです。

それが徹底して埋め込まれたのは
この本の影響なのです。

今読むと
それほどのことが書いてある
という感じではありません。

それはスパジにとって
あたりまえになるぐらい
読み込んだからだと思います。

でも著者の
若い強烈なエネルギーは
今も行間から感じることができます。

そしてこの本は
大切に今でも
カバーを掛けて保管しています。

他の本はほとんど売却か
電子化してしまいましたが・・・

当時290円の文庫本が
スパジの人生を左右したのです。

スパジを培った本なのです。

本って
素晴らしいですね!!

そんな本に
出会えたことに感謝!!!


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