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夜の底は柔らかな幻(上)

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3月に「終わりなき夜に生まれつく」を読みましたが、シリーズとしては、こちらの作品が先です。

こちらの作品に登場する人物、その前談集が「終わりなき…」でした。


恩田陸先生の作品です。

国家権力も及ばない、治外法権の地である途鎖国は四国にあり、ここには在色者と呼ばれる特殊能力を持った者が多い。
闇月といわれる時期には、在色者たちが、途鎖で君臨する導師の地位をめぐり争う。

警察官として身分を隠して密入国した「実邦」、途鎖国の入国管理官である「葛城」や、小学生時代に同級生だった「黒塚」。
さらに「葛城」の旧友で殺人者となっている「青柳」など、関係者がいっせいに闇月の山を目指している。

こんなところが、この上巻の内容です。

正確な記述は出てきていませんが、「実邦」の元夫で、能力のコントロール力をつけるために「葛城」「青柳」と山で幼少期を過ごしていた「神山」が導師として君臨している感じなので、下巻では、この作品の中ではイロと呼ばれている超能力での争いが繰り広げられるのではないかと思います。

上巻の最後の方で、「葛城」と「黒塚」がイロを使い戦う場面が描かれていますが、相当なサイキックと言って良い内容での戦いを繰り広げたので、登場人物も増え、下巻ではより激しくなるだろうと期待しています。

イロを使うと激しい副作用が生じるため、能力を使わないようにすることが多いけれども、「葛城」「青柳」「神山」は、幼少期の訓練で副作用を乗り越え、能力を強く発揮することができるようになったようです。
また「黒塚」は、世界的におこなれつつある手術で、能力をコントロールできるようになっています。

登場人物それぞれの背景が絡み、また超能力好きとしては、どのようなイロが出てくるのか興味深く、とても面白く読ませてもらっています。

下巻が楽しみです。

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