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とらねこの共同マガジン『トランスミッションⅡ』

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トランスミッションⅠのミラーマガジンです。脆弱性が報告されたため設置しています。🌱参加者100名、フォロワ数150名、3000記事以上が収録されています。🌱コンテンツを広めたい方… もっと読む
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#私の作品紹介

トランスミッションⅡ

とらねこ村へようこそ( ˘ω˘ ) ここでは、共同マガジン『トランスミッションⅡ』の説明をしたいと思います。 『トランスミッション』という拡散型の共同マガジンをしていますが、ありがたいことに参加者が600名を超えました! みなさんと一緒に作り上げたマガジンは、かけがいのない財産になっていると思います。 さて、今回作成した『トランスミッションⅡ』では、とらねこ村の仲間が広めてくれています。 ・note SE戦略室 遊月さん プログラマーのスキルを活かして、noteのバグ

あすみ小学校ビレッジ ⒐ビオトープ計画 連載恋愛小説

ちいさな頭を突きあわせ、イメージ図作成に熱心に取り組む子どもたち。 水族館パンフレットから生き物をハサミで切り抜き、模造紙に貼る。クレヨンやマーカーで夢を描く。 これは絵に描いた餅ではない。 行動したことで、彼らは大きな収穫を得た。 水族館スタッフの口添えで、ビオトープ部門のある造園会社とコンタクトがとれたのだ。 途方もない計画は、一足飛びにコマをすすめた感がある。 児童や保護者だけでつくる方法では、ほとんどが失敗するらしい。 善のにらんだとおり、手掘りの簡易な池ではすぐ

そういう人生になるのは必然だから

昨日は ほぼすべてにおいて うまくいった パーフェクトな一日だった と言ってもいいと思う 昨日からの反動で 今日は あんまりな一日に なるらしい 久しぶりに 死んじゃいたいなあ とそんなことを たぶん アレの顔を 見てしまったからだ おまけに アレが吐き出すたばこの煙を 目いっぱい浴びてしまった あんまりな一日の幕開けとしては この上なくふさわしい まったく さんざんな人生だ そういう星のもとに 生まれてしまったんだろう そういう星のもとに 生まれてしまったことをすっ

あすみ小学校ビレッジ ⒏水族館取材と海あそび 連載恋愛小説

オサムは条件を出した。おうちのひとの許可を自分でとること。 えええ~?と抗議の声があがる。 「望むものを手に入れるためには、交渉する力も大切」 小学生にどこまで伝わるのだろうか。 彼らは神妙な面持ちでうなずいている。 目的がはっきりしていると、ここまで学ぶ姿勢って変わるんだ。知識をグングン吸収していく、そのようすを今、目の当たりにしている。 タイムスリップして寺子屋に入りなおしたい、と泉は思った。 イルカやアザラシには目もくれず、子ども記者団は「あすみの生き物」展示コーナ

アレたちの行動がほめられたものでないことに変わりはないけれど

思い出しても 嫌な感情に 支配されても あのころに 戻ることも アイツらに 会うことも 二度と ないから すっかり 安心して いいんだよ と ねこに 言われ なんだか ちょぴっと 安心できた そんな夜

ぼくの鼓動 きみの迷いねこ

ねこのしっぽが ぼくの顔の前で くるくる くるくる まわっている ねこが 催眠術を かけてくる そんな魂胆には ひっかからないぞ いやいや そのねこの企みに のっかってみるのも ありかもなあ けれど そう思ったとたん ねこのしっぽが ぱたり 床に落ちる 自分で自分に 催眠術を かけてしまったのかなあ 眠ってしまったねこの隣で ぼくも 催眠術に かかることに するとしよう

あすみ小学校ビレッジ ⒎オッサン先生の寺子屋 連載恋愛小説

「あすみ小学校ビレッジ」は地元の観光バス会社とNPO法人が共同で運営している。 NPO代表理事は森下オサム、千種の父親だ。 あすみでは、彼を知らない者はいない。 PTA会長、夏祭り実行委員長、防災市民会長etc.「セット販売されているんじゃないか」と疑うくらいに、式典にはお決まりの人物である。 「なんらかの長になりたがる目立ちたがり」だとやゆされるが、単に地元愛が深いのだろうと、泉は分析する。 「自分の名前が印字されてると、意気が揚がるんだよなあ。よっしゃ、やっっちゃうよ?

お弁当のとなりに置かれる飲みものが冷たいものになったりで

買いものの帰り 自転車が わたしを 追い越していく わたしを追い越し ちょっとした段差のとこで その自転車の前カゴの わんさと積まれていた荷物から ミニトマトがひとパック ぽろっと落っこちた わたしの目の前に 落ちたミニトマト 拾うわたし 落ちましたよー ミニトマトを手にし 顔を上げるわたし 自転車は 止まってなくて ずっと先を 走っている 追いかけるわたし 走るわたし 買いものの荷物もあって 走りにくいわたし 向こうは、自転車 追いつけるわけもなく 自転車は、

となりのクラスのオリちゃん

砂浜に 嫌なヤツの名を でっかく 書いてみる 波が 嫌なヤツの名を さああと 消していく 嫌なヤツの存在自体が 消え去ったような感覚が すううっと からだに降りてくる 来たときよりも いくぶん すっきりした気持ちで 砂浜をあとにする

限定ラジオ配信しました【2024年6月最終回】

メンバーシップ限定の「ライブに行った気になれるラジオ」 6月分を配信しました (YouTubeの限定公開です) メンバーシップ先行公開の「愛してあげる」と、 note初投稿曲「微生物になりたい」を歌っています! ラジオは今回が最終回で、7月以降は見れません。 気になってくださる方へ、入るなら今しかないぞ!!🌟 メンバー大募集中!🐱✨音楽×noteな有料記事、月額500円ですべて読めます~ noteでの創作活動に困っている方!お力になりますよ🎶 ※期間限定で始めたメンバ

【短編小説】三月三十一日のメール

「おっはよー!」  掠れたチャイムが鳴り、桃は玄関を開けた。  開ける前に念のためドアスコープの小さな穴から来客を確認することも忘れない。  桃は一人暮らしをしている。二十八歳、独身。  今日急に来ることになった先輩の忠告を素直に受け取り、桃は来客を一応チェックする。このご時世、たとえボロアパートだろうとどんな悪漢が来るとも限らない。 「おはようございます! 唯子先輩!」 「おはよう。ちゃんとドア向こう、確認したー? ホント、気を付けなよ?」  ケラケラと豪快に笑いな

辞めたいのに何気にバズった記事がある理由

皆様おはようございます。 32回目のnote執筆をします。 おいはるです。 よろしくお願い致します。 朝っぱらから、こんなネガティヴなテーマでごめんなさい。 本当はもう少し明るめが良かったのかな…。 本音たらたら書きたいと思います。 私は、何回もnoteの優しすぎる空間を抜け出したことがありました。 やめたい、めんどくさい、しんどい… といった私のネガティヴな気持ちを払拭できず。 疎遠になったnoteを2月から細々と始めて、 最近になってから、たくさんの共同運営マガ

あすみ小学校ビレッジ ⒍新しい風 連載恋愛小説

入り口には、古ぼけた木製の「営業中」看板が立てかけてある。 アトリエを解放し、制作過程を自由に見てもらう趣向。見学者は進捗状況が気になって、プロジェクトに参加している感覚に。 いつのまにか、自分ごととして応援する空気が醸成される。もちろん、これは千種のシナリオだ。 旧街道のあたりは今と変わらない姿で、それを知るとふるさとへの愛着がより深まる。 古い資料を千種からたんまり与えられたおかげで、イメージはすぐにふくらんだという。 「路面電車は動かせるようにするよ?まだ途中だけど」

瞳ライフル

あの子の瞳は ライフルに なっている 瞬きひとつで 引き金を引く なんとも あぶない話 誰かを殺してほしかったら わたしに言ってよね 力になるから あの子は そう言って ふり返る ふり向きざま ボクを見る あの子の瞳が ボクをつらぬく ボクは やられた