![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61454090/rectangle_large_type_2_fcf7c9d65eb2a45010ec685f3732b484.jpg?width=800)
チームラボのアート系チームに移動した話
ちわす!高橋 右( https://supertask.jp/ )です。 インタラクティブチームというリアルタイムのメディアアート作品やたまにライブ演出なども行っているチームがあり、2021年3月にWeb系のチームから移動しました.
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61454445/picture_pc_188849849a1fc9f61e4d73f2454864e3.jpg?width=800)
最近は上図の「人々のための岩に憑依する滝」や「花と人の森、埋もれ失いそして生まれる」の花を担当しています。人員不足にも関わらず、それなりのスキルは求められるので、チームに入りたいと考えている人向けにどういう人が入れるのかなど記していきます。 ※ あくまで僕視点です。
チームラボのアートのチーム群
チームラボの事業は、ソリューション(Web)と、アート(展示)でざっくり分かれていて、ソリューションはWebサイトやアプリを作る専門のチーム群で、アートはアート作品を作る専門のチーム群になります。
アートを作る人たちのポジションはざっくり↓
プログラマかつ
3DCGやるなら,インタラクティブチーム
工作したりハードウェア触るなら,空間演出チーム
Compute Visonするなら,画像処理エンジニア
アーティスト(デザインが得意,絵描き等)かつ
3DCGやるなら,3DCGアニメーター/VFXアーティスト
ポスターとか作ったり動画撮影なら,シネマトグラファー
全体を統括したいならカタリスト
技術を扱う人とクライアントと取り決めをする人などでざっくりわかれている気がします(あんま自分は詳しくない)
詳しくは採用ページで
同じカタリストでもWeb関連のカタリストとアートのカタリストが時々ごっちゃになっているので、応募する際は間違えないように気を付けてください。
インタラクティブチームの説明
インタラクティブチームの名称がわかりづらいので一言で説明すると,3DCGを扱うプログラマです(わかりづらい名称と思っているのは僕も海外勢も同じ)
自己紹介
ポートフォリオは、https://supertask.jp/ をご覧ください。経歴 ↓
京都に生まれる
高校3年:JS始める
大学1年:Cでゲーム実装
大学2年:Webデザインと作成
大学3年:Blenderで3DCGを始めた。分散システムの研究室に所属
大学4年:Unity5 始めた
大学院1年: 瞑想. 自作プログラミング言語を作った
留学1年:アメリカとベトナム
大学院2年:協調編集システム実装
社会人1年: チームラボにWebエンジニアとして入社, Shader始める
社会人2年:AR headsetとインタラクションを作った.
チーム移動の挑戦状をインタラクティブのリーダーに送りつけた
社会人3年:パンデミック
社会人4年:インタラクティブチームへ移動
大学や大学院で作っていた3DCG系のもの ↓
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61499037/picture_pc_5f032e658f99104bb43cf5fb03108026.png?width=800)
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61499054/picture_pc_e62560684fd99ba3094a9e75bb462004.png?width=800)
大学や大学院の頃は、3DCG系よりかは、処理系、アルゴリズム系が自分のメインの得意分野で3DCGは趣味程度でした。
インタラクティブチームに最初面接で落ちた!
1日で採用が決まるOne dayスキップ選考でチームラボ自体には受かったものの、インタラクティブチームの面接(面談と言われてたはずw)があり、一度落ちました。そのため、経歴にもある通りWebエンジニアとして入社しました。
その後、3DCGで絵作りをしていく上で基礎中の基礎として重要なShaderプログラミングを始め、自分の場合は、ほとんど休みなくUnity製のAR系の体験を2年間かけて、色々作りました。実際には通勤時間を3分くらいにして家に帰ったら作るをひたすら繰り返していました。
そして、最終的に面接官だった方にインタラクティブチームへの挑戦状(挑戦状じゃなくて大丈夫です)と題したメールを送りつけ、入れることに決まった、という流れです。チーム移籍は超特殊例なのであしからず。
作っていたものの例 ↓
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61499634/picture_pc_497002a7d2005fa31773e31389945782.png?width=800)
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61456586/picture_pc_7159eb54796b0914fcfc4486ffa47cf9.png?width=800)
一度のチャレンジで諦めないようにしましょう。
面接での敗因は何か
敗因は、自分の想像ですが、やはり
Shaderでの絵づくり経験がない
Unityでの作品制作のまともな経験がほぼない
絵作りが弱い
将来的に自分がビジュアル系コンテンツを作る人になるイメージができない
Pre render作品(Blender, Mayaなど)での制作はそこまで求められていない
が挙げられるかなと自分では思っています。(とはいえ,どの企業も「一緒に働けるような人か」も見るので,そこは上記に含まれてないです)
インタラクティブチームはどういう人がいる?
現状はUnityを使って、アートを作っていくエンジニアなので、分野としてはざっくり,ゲーム業界、ライブ演出系、数学系,物理系、自分みたいな情報工学系、の人らがいてる印象です。
また、絵を描くのが好きな人は多いと思いますし、自分も小さい頃は毎日絵を描いていました。ただ、絵作りに関しては絵コンテなどを作る別のチームの絵師たちの方が大きな役割を果たすので、ひどくなければ絵の才能がなくても問題ないと思います(ただしエンジニアも絵をShaderで描いていくため、描ける人は大いに優遇されると思います)。
個人的に思う雇われそうな人(たぶん)は、現時点(2021年時点)では、おそらく、素質を感じるビジュアル系の作品を作っている人、絵がすごく描けてプログラミングもできる人、経験の長けたゲーム系プログラマ、なんか凄まじい特技があって業務に使える人(数学屋さん、物理屋さん、アーティストなど)、アートに本気な人などなど、かもしれません.
また、超当たり前ですが、チームラボの採用に年齢制限・国籍制限・学歴フィルターはありません。
入るためのアドバイス
映像制作, ゲーム制作, 3DCGなどの経験がない場合は色々なコネを使って、まず勉強して何かしらアウトプットを多く出しましょう。独学でもなんとかなりますが、メンターはいる方が早くその道にたどり着けます。
インタラクティブ・チームでは採用ページにもあるような知識を求められます。
自分的には、以下のような文献↓ に加えて、Twitter上、イベントで出会った人との情報交換によって情報を集めています。
初学者向け
Unity Learn: Unityの知識全般
中級者・上級者向け
TouchDesigner, Houdini, Processing, BlenderなどのYouTubeチュートリアル
自分の場合は3DCGは独学なので上記のような資料をいくつか参考にしてますが、基礎は学校に行くか誰かに教えてもらう方が本来早く学べるはずです。
ある程度経験が積めてきたら、インターンやアルバイトからの道は、自分の通った道よりも入りやすいと思うので、応募してみましょう。また、他の会社のインターンやアルバイトをして経験を積んでから望むのも良いと思います。
また、インタラクティブチームに居られていた方や在籍されている方の記事なども参考になるかもしれません。
- チームラボのインターンについて
- チームラボのアート・空間演出を担当するインタラクティブエンジニアとは?
※ 最近はteamLabのパクリ作品が国内や海外で横行しているため、情報自体はかなり減らしています。そのため、もっと詳しく知りたい方は秘密保持契約を交わした上でインターンやアルバイトをすることを強くお勧めします。
最後に
現状は,特にアートに関わるチームは高い技術レベル, またはそれに相当する専門分野や特技を必要としているので、僕みたいにチーム移動した人は, ほんのごくごくわずかです。なので目指す場合は本気になって挑む必要があります。
ただ、本気の方向性を間違えると自分の人生を無駄にすることになるので、「自分がどうなりたいのか紙に整理する」ことを、やってみてください ↓
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61500485/picture_pc_d8597717259b9df9988073fde258a5cb.jpg?width=800)
上図のようにタイトルと自分が考えていることを無理な事項でも赤裸々に書いていく。それを普段から書くと、かなり思考が整理されて自分が本当はどうなりたいのかが見えてきます。
これは「非常識な成功法則」、「ユダヤ人大富豪の教え」、「ゼロ秒思考」に書かれている内容で、資本を多く持っている人や夢をかなえている人の多くはやっているのではないでしょうか。
頭を整理し、目標に向かって鍛え抜き、現状を変えていく、そういう人が多く増えてほしいなと思いますし、読者の方もそうなることを信じています。いつかどこかで夢を叶えた読者の方と会えることを願っています。
Contact me on supertask.jp / Twitter account
以上