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ピータンハウスその4 俺の家の話

 今日もオタク早口長文君でヤッテイキ。
 今回は間取りと住宅設備と建具編ということで、前回までは家という箱の話でしたが、今回は家の中身の話をしたいと思います。タイトル通り今回は(も?)n=1の思いっきり主観的な話になるのでそのつもりで読んでいただけると幸いです。写真はその1の1年半後のリビング。見比べるとだいぶごちゃついてきた。

軒なし住宅について

 中身って言っておきながらいきなり外身の話(書き忘れてただけ)
 後悔って程後悔してるわけではないんだけど、やめた方がいいと言われてるとこしか見たことない。特にメリットもない。ここら辺のことを学んだ時にはすでに建物の概要がほとんど決まってしまってた後だった。滑り込み契約の弊害。
 また軒なし住宅は外壁の劣化も早い、雨漏りリスクも高いとされているのでいいこと一つありません。ただ軒が出てる総二階住宅で気に入るデザインなかなかなかったんだよな、、、、、

binOのローファーという規格住宅 

 こういうのなら軒が出てても見た目としては好みだったけど、うちの周りでこれを扱っているビルダーがめちゃくちゃ評判悪い。それなのにかなりシェアを持っているのでうちの周りではとってもよく見る。これから建てる人にはパッシブハウスの概念を履修して、夏の高い角度の日差しは遮る、冬の低い日差しは取得できる軒のある家をお勧めします。

間取り・住設

 規格住宅なので間取りはだいたい決まっていて、住設も全部標準クラスのもの。ただ間取りは先述の通りかなりいじり倒させてもらった。工法によって数値は変わってくるけど3尺(910mm)^2を1マスと呼ぶことが多い。ちなみにこの規格住宅は7マス×10マスなので710という商品名。このマス単位をベースに間取りを考えていく。昔めちゃくちゃ遊んだザ・コンビニ2を思い出す。とはいえ外せない柱があったりと何でもできるというわけではないけれども。

1F図面

玄関

 我が家はまず入口からだいぶ変わってる。外は玄関ポーチや風除室的なものがない。住む前は自分は簡易的な庇だけでも付けた方が派で何度も揉めてたけど、住んでみたら意外と無くても問題ないことに気づいた。その分玄関の土間は割と広め。子供がいると特にだけど玄関は広ければ広いほどいい。
 もう一つ変わってるポイント。玄関即リビング。もともとはリビング入口にドアがあったんだけど、担当さんにドアなしを猛プッシュされてドアを無くした。少しでも金額落としたかったんだろうなあ、、、笑
 とはいえ今思えばここにドアついてたら玄関狭くてクソ使いづらかったとも思う。通販はほとんど宅配ボックス、来客もほとんどないうちは他人の目を気にする必要なんてなかった。玄関ドア開ける時は寒い空気が入らないよう多少気は使うけど、玄関がつながっているせいで寒いと感じたことはない。
 土間の2マスのSIC(シュークロ)は何故かとっても使いづらい。未だに使い方を悩んでいる。

廊下

 もう一つ変わっていることとすれば、廊下という廊下がほとんどない。おまけにドアも。ドアってとても高いし長く使えば壊れるし安いものを採用すると一気に部屋のクオリティが下がる。なければないでいいのである。
 悪く言えば冷暖房効率が悪いということになるけど、家中どこでも暖かいのでドアを開けっぱなしで寒いとよく怒られる我が家では結果的にストレスフリーだった。
 家を建てる費用が爆上がりしている今の時代は廊下を削って建坪を減らしていく間取りが主流になりそう。

吹き抜け

 我が家の一番の課金ポイント。無理言っていじり倒したと今まで何度も言ってきたけれどもちゃんと払うもの払ってるんだ、、、主にはオープン階段本体の値段、本来かかるはずのない設計費、構造計算費用、二階の内装用の足場代などなどで125万。でもここだけは外せなかったし後悔はしていない。吹き抜けがあるからこそエアコン1台で家中暖かい/涼しいが実現できる。
 デメリットは音。テレビの音が広がって聞こえづらいからサウンドバーを買ってみたけど劇的に改善というわけにはいかなかった。そんなに大きい音出してなくても二階で寝てる子供たちも余裕で起きる。ここばっかりは付き合っていくしかないデメリット。

風呂・洗面

 風呂は1616という一番小さいクラス。家族四人ではまあまあ狭いけどこれも今だけなんだろうな。いやよく考えたら4人で入ったことすらない。ドアの開け閉めの際に中の人に少し気を遣う。ちなみに賃貸の時に折れ戸のカビ掃除にめちゃくちゃ苦労したから多少課金して開き戸にした。ほかにもカウンターや鏡などカビの要素になるものはすべて無しにしてもらい、代わりにタオルバーを増やしてもらってそこにプチプラ収納を設置する。インスタ住宅界隈では初歩の初歩。おまけに照明も天井埋め込みにしてもらってとにかく掃除の手間を省くことを優先。あと浴室乾燥は地雷。ガスの人は乾太君激推ししてる印象。ドラム式より仕上がりは良さそうだけど濡れた服移し替えるのダルくね?派。

 ここで一つ小ネタ。こういう壁を作ってもらうと後々収納を作るのがめちゃくちゃ楽になる。風呂場に限らず色々なところで使えるテクニックなので意識したい。

ふかし壁と呼ばれる 担当者曰く壁作るなんてほぼタダみたいなもんですよとのこと
ホームセンターでレール4本3000円くらい

 洗面はこれも定番、脱衣所と分ける間取り。ただうちは洗面だけで4マスあって少し持て余している感じはある。標準のリクシルの洗面カウンターは水栓も洗面ボウルもあまり選択肢はなかった。うちも漬け洗いしやすそうなTOTOの実験シンクを採用したかった。なんにせよここは後から何言われるかわからないので女性陣のご意見を最大限尊重しよう。

キッチン

質感のいい(当社比)面材(木目風)とフロアタイル

 ここはかなり人によってこだわりの出る部分だと思う。うちのキッチンはリクシルASという建売や規格住宅でよく使われている一般的な仕様。一応タカラとかも見てみたけどリクシルはグレードを上げなくても質感のいい面材が選べたので結局これにした。あくまで風なのにちゃんと本物の木に近い質感がgoodでインスタとかでも同じの採用してる人よく見る。またアイランドやⅡ型もやろうと思えばできたのかもしれないけどそこまで強いこだわりはなかった。アイランドキッチンの回遊同線も魅力的だけど間取り的に合わなかった。
 ここで我が家の最大の後悔ポイント。キッチンの高さである。身長/2+5cmの高さにすることが定説とされている。けども奥さんの身長に合わせた85cmが(奥さん的にも)まあ低い。おまけにキッチンに合わせた高さのレンジフードにめちゃくちゃ頭ぶつける私。もう少し詳細にシミュレーションするべきだった。高くすれば収納も増えるしね。
 もう一つの後悔はタッチレス水栓を付けなかったこと。センサーで水が出ることよりも毎回同じ水圧水温で出せるのが偉い。リクシルの水栓は水圧の微調整が難しくて皿洗うのに適切な圧の所で止めるのがめちゃくちゃ難しい(選んだ水栓が悪い説もある)
 前回の換気システムに続いて宗教戦争が勃発しやすいのがビルトイン食洗器。海外食洗器最高派vs国産でよくね派vs国産もフロントオープン出たよ派vs食洗器?食器置き場になってるよ?派が不毛な争いを日々繰り広げている。
 うちは標準のパナソニックの深型。家族四人で一日1~2回で回せるくらいの容量。フライパンとかは入るけど入れたら食器入りきらないから手洗いしてる。このタイプを選ぶなら深型は必須だと思う。ちなみに慣れるまでは使いづらくてしょうがないんだけど、なんとなく自分の中で並べ方が定まってくる頃にはなくてはならない存在になっている。
 海外製はミーレやボッシュが大人気。国産深型の単品で買ったときの定価が20万くらいとすると海外製はその倍以上する。とにかく容量がすごいらしい。あと洗浄終了後に勝手に蓋が少し空いてくれるのは羨ましい。あまりのミーレ人気にパナやリンナイがフロントオープン型を出してきたのは最近の話。機会があれば見てみたい。
 水回りの床はフロアタイルを激推ししたい。多少水がこぼれても全く気を使わなくていいし汚れも落ちやすい。おまけに頑丈なので多少物を落としても大丈夫。

床材・建具

 ちょうどいいので床材の話。1Fはオークの無垢床、2Fは標準のフローリング。とりあえず無垢床最高。2Fが安いフローリングだから違いが丸わかり。なぜ1Fのみ無垢床かというと1Fのみで20万の重課金だったから。そんなに使わない2Fに重課金はむり、、、しぬ、、、
 一言で無垢床といってもパインや杉などの柔らかい木とオークやアカシアなどの堅い木だと触り心地も見た目も全然違うので事前に本物を見ておくことをお勧めします。まあ一枚サンプル見ただけじゃなかなかわからないんだけれど。また合板の上に木材が貼ってある挽き板突き板っていうのもあるけど何故か無垢材より高かったので選択外。
 三つ目の床材はクッションフロア。賃貸のリノベとかでもよく使われているやつ。フロアタイルと同じく水には強い。フロアタイルと違ってかなり柔らかい、耐久性は低そう。コスト的にはフロアタイル>無垢床>フローリング≒クッションフロアといった感じ。フロアタイルはキッチンと洗面の12マス採用で10万弱。死。けど無垢材もフロアタイルも満足感はとても高いので重課金しただけあるなという感想でした。
 他にも巾木とかドアとか壁紙とか見切り材とか玄関框(読めない)とか階段の踏み板蹴込とか書き出したらキリがないんだけど、個人的な鉄則は化粧シートで仕上がっているものを使わないこと。一番最初に書いた通りツルツルテカテカ素材は混ざると一気に安っぽくなってしまうから。同じつるつるでもニス仕上げの木材とかはそんなことないんだけど。
 いろんな住設とか間取りとかお金のこととか考えることが多くてなかなか気が回らない部分だけど、出来上がったらなんかおもてたんと違う!を防ぐためにはここら辺をしっかり拘ることをお勧めします。

照明計画

 最後に照明について。最後にして一番の難関。なんにせよ仕上がりがイメージできない。完成見学会も夜開催はかなり珍しい。無理言って夜のモデルハウスを一回見学させてもらったけどそれでもなかなかイメージはつかない。一番悩んだポイントだったと思う。いろいろ悩んだ結果ダウンライトとブラケットライトを組み合わせることにした。照明の種類も設置場所も可能性は無限大。ここまで書いて気づいたんだけど悩む必要があったのは規格住宅なのに好きに間取りいじり倒したせいであって、注文住宅なら設計士がちゃんと適切な配置を考えてくれるから心配する必要ないのかもしれない。
 そうは言っても提案された照明プランが自分の好みに合っているかどうかは一度よく考えた方がいいとは思う。とにかく照明選ぶのはめちゃくちゃ楽しい。あとスイッチも。

 個人的なイチオシ照明。天井にも壁にもどこでも使えるシンプルだけど質感のいいかわいいやつ。

おわりに

 というわけで中身編でした。一応今回で最後のつもりなので長くなってしまいました。予告通り隙自語になってしまったけどだれかの参考になれば幸いです。一連の記事を書いている間にマイナス金利が解除されて金利の上昇が不安視され、建築費も土地価格も高騰していきなかなか難しい時代が続くと思います。でも間違いないのはマイホームってやっぱり最高です。卒論すらコピペの私が12000字もの長文を書き上げちゃうくらい最高です。これでもちょっと書き足りないくらい(DIY編とか施主支給ポイント乞食編とか外構編とか)
 なんにせよここまでお付き合いいただきありがとうございました。これをベースに更に色々な事を深堀して調べて後悔の少ない家づくりをしていただきたいと思います。後悔0は絶対無理。



 






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