ミニシアター・エイド基金



新コロナ影響下の中みなさんいかがお過ごしでしょうか。
なかなか収まる気配もないので、ストレスが溜まったり運動不足に悩んだりしている方が多いのではないかと思います。
経済的にもかなり深刻な事態になりそうです。もうなっているところも多くあるようですが、リーマンショックよりも大きなショックが来ると考えると、これからの方が大変になるのではないでしょうか。みんなで乗り切っていきましょう。

暗い話題ばかりになりがちですが、今だからこそできることもあり、間合いが遠くなる今だからこそできることも増えてきているようです。また、こういう時だからこそあぶりだされる課題もあるようです。僕はもっぱら自己研鑽ばっかりですが、自分を見直すいい時間になっています。自粛明けに何人かめちゃめちゃ伸びるであろう人がいそうなので(特にシステマ界で)自分も何本か越えられていなかった1線を越えようとしているところです。

このコロナ禍でもともと自転車操業であったミニシアターが大打撃を受けています。
そんな中みんなでミニシアターを支えようと立ち上がったのが

「ミニシアター・エイド基金」


です。
プロジェクト名は『未来へつなごう!!多様な文化を育んできた全国のミニシアターをみんなで応援 ミニシアター(Mini-Theater AID)基金』
https://motion-gallery.net/projects/minitheateraid
目標金額1億円!一ヶ月を目処にクラウドファンディングの形で始まりました。

なんと!目標の1億円は57時間という短時間で達成してしまいました!!! (拍手) 

それだけミニシアターを守ろう、文化の多様性を守ろう、映画を守ろうという意識が強いのだなと感じました。
私も微力ながら参加しております。
お礼という形で未来チケット(ミニシアターが再開した時に使えるチケット)がもらえたり、支援している監督たちからのメッセージをもらえたりと特典もあります。

まだまだ下支えするという意味では1億円では足りないので、是非ご参加いただければと思います。

ミニシアターとクラウドファンディングとを考えると、「この世界の片隅に」を思い出す方も多いのではないでしょうか。クラウドファンディングを通じた支援によって作成されたこの作品は、国内たった63館で封切られました。しかし、口コミによって人気が高まり、公開規模を480館以上に増やした上に1133日という中断記録のない連続上映としては日本で市場最長となりました。

続編の「この世界のさらにいくつもの片隅に」が最近公開されたので記憶に新しい方も多いのではないかと思います。
これは1つの成功例にすぎませんが、万人受けしないであろう映画を上映され、それを観に来る人がいることによって、多くの監督が作品を作り続けられるということになります。


「わたしは光をにぎっている」という作品で少しずつ昔の文化が消えていく様子が描かれていましたが、劇中に出てくるシネマ・ジャックアンドベティ(ここでこの作品を観させていただきました)もそうなってしまうのかと考えると悲しくなります。そこでしか生きられない人もいるだろうに。

本来的には文化の多様性を守るというところでこそ、政府が支えてほしいと思いますが、韓国やフランスとは違い日本にはまだあまりその機能がないようなので、ミニシアター・エイド基金のような取り組みによって現状がわかり、お金が集まったというのは非常に良かったと思います。これも一つの投資の形であり、一つの民意の示し方ではないかと思います。
これから文化の多様性を守る形にも多様性が出てくるとよりよい方向に向かうのではないでしょうか。

ミニシアターの一つ、「アップリンク」。ここは新鋭というのもあってか、自ら素早く配信を始めました。その中で寄付を募ってもいて、今いくら寄付するか考え中です。Zoomを通してみんなでアップリンク配信を同時に観始め、その後に感想会をしたいと発案した方がいて、それはなんとか実現させたいと考えています。
アップリンクはネットフリックスオリジナル作品を上映してくれるので、劇場によくお世話になっております。
アップリンク京都が開園する予定でしたが、それも延期になってしまいました。無事に乗り切って劇場に足を運べる日を願っています。

TBSラジオ 荻上チキSession22の4月13日(月)では、ミニシアター・エイド基金の発起人である映画監督の深田晃司さんのお話が聞けるので、是非聞ける方はラジコで聞いてください。(4/19まで!)

今回改めて自分は芸術・文化というものをこよなく愛しているのだと再認識しました。
映画・音楽・マンガ・本・演劇・ダンス・武術等々。最低限の生活には必要ないのかもしれませんが、そんなものがたまらなく好きなのです。

今回、何が悔しいかというと自分が観客でしかないということです。
発起人とまではいかないにしても自分が何らかの形で自分が愛するものを守れるようになりたいと考えるようになりました。その一つの方法としての寄付ではありますが、もっとかかわる方法がきっとあるなと思うようになりました。
というわけで今回はこのnoteを書くということから始めた次第です。

是非ご興味がある方は以下URLを訪ねて参加してください。

よろしくお願いします!!
https://motion-gallery.net/projects/minitheateraid

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