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23年上半期ワダデミーブックス部門候補作 ~ノワールに生かされて~

暑いです。
昔は屋外でのスポーツの練習中でもあまり汗かかないタイプだったため、猛暑日を「僕が汗をかく暑さ」と表現していましたが、最近は体質が変わったのか、そこそこの暑さでも汗をかくようになった気がします。(脂肪量?)暑いときに汗をかくこと自体は悪いことではないと思いますが、汗をかくとそれだけで疲労感が増す気がします。
元々体力というか持久力が少なめなので、最近は僕の中の三井寿が「タバコは吸わなかったんだけどな・・・一度も・・・」と週1くらいでつぶやいています。
今年は去年以上に暑くなりそうですので、みなさんも体調にはお気をつけください。

ちなみに暑い時には前頭葉を冷やす呼吸が役に立ちます。呼吸を前頭葉に向けてリラックスしたまま吸い(上手くいく時は生え際あたりを触ってると冷えた呼吸が通るのが分かります)、循環させた熱を口から吐き出すと、頭が冷えて身体から熱を出せるので少し意識がスッキリします。余裕があるうちに試してもらって、ダメな暑さの時は休憩してください。

さて、少し遅れましたが、ワダデミーブックス部門上半期候補作の発表です。
7月12日現在で60冊読んでいるようです。最近は若干失速気味。例年通りではありますが、映画に比べると年間100冊がやや危うい状況です。

ジャンル分けというものを何においてもあまりしないので、未だに部門分けについては悩んでいます。去年の部門は【マンガ部門】、【小説部門】、【映画関連部門】、【エッセイ・その他部門】の4つのみだったので、今回から【実用部門】というのを増やしてみようかなと思っています。もしかしたら年末には残っていないかもしれませんが悪しからず。

では
【マンガ部門】から
「波よ聞いてくれ 沙村広明著」
「僕のヒーローアカデミア 堀越耕平著」
「東京喰種 石田スイ著」

新しくシリーズを読み始めたのは「波よ聞いてくれ」のみです。ドラマも最近放送されたようで、ドラマ化できるマンガなのかは疑問に思いつつ、人気が出ているのは間違いないようです。カレー屋でアルバイトしているウェイターが、ひょんなことからラジオパーソナリティをやり始めるという不思議な設定のマンガです。色んなところがおかしい、というかぶっ飛んでいるので、巻数ごとに面白さが異なります。
面白いことは面白いので、怖いもの見たさで1巻読んでみるのはどうでしょうか。

「ヒロアカ」は終わりに近づいており、続きが読みたい欲と、終わってほしくない欲が毎巻激突し、感情が揺さぶられております。ヒーローや個性とは何か?がテーマとして常にあり、問いかけ続けていることが物語に深みを足しているように思えます。

「東京喰種」は何度読んだかが分からないマンガですし、とうに完結しているので、今更ここで挙げる必要もないのですが、アニメを観てしまい再燃。
アニメを観ながら先取りでセリフを言っていたら、キモい人扱いされてしまいましたが、そんなこと言われても意に介さないくらいに面白いマンガであることは間違いないと思います。(言わなきゃいいだけ)
特に好きなセリフは「なんで僕がお前みたいなーーー(自主規制)」です。
わかる人はここだけで分かってくれることを信じつつ、全然良いセリフではないので、誰も分からないことも望みつつ。

新ジャンル
【実用部門】
「解像度を上げる~曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法~ 馬田隆明著」
「女子大生、オナホを売る 神山理子(リコピン)著」
「お金をかけないアンチエイジング! 若さを保つ栄養メソッド 藤川徳美著」
「食欲人 デイヴィッド・ローベンハイマー、スティーヴン・J・シンプソン著」

「解像度を上げる」は今年最初に読んだ本です。
「23年1作目」というタイトルでnote書いているので良かったら是非。
https://note.com/superpan28/n/n0b757dedc771

「女子大生、オナホを売る」を品川駅で始めて見かけた時は、興味を惹かれるタイトルだなと思いつつも手に取れませんでした。その後、システマのことが載っているとのことを聞きつけたので、購入に至りました。キャッチ―なフレーズではありますが、アイデアを形にしていく基本的な内容でした。結局どの分野でもやり切れるかどうかですね。と自戒。

「若さを保つ栄養メソッド」はSNSから藤川先生に興味を持ち、何冊か読んだうちの1冊です。精神科の先生なので他にも「うつ消しご飯」なども書かれていますが、タイトル的に誰もが触れやすいのではないかと思い、この1冊。藤川先生の理論は分子栄養学をもとに、タンパク質をまずはしっかり取り、その他、必要な栄養を補給しようというシンプルなメソッドです。
藤川先生の著書は4冊程度読みましたが、理論が一貫しているので、どれから読んでも大丈夫です。元気な人には無縁と思いますが、体力等に不安がある方は一度読んでみるといいかもしれません。
僕は何個か実践していますが、寝起きが大分楽になりました。

「食欲人」は帯の『タンパク質欲』を満たすまで私たちは止まらない、というフレーズに惹かれて購入。昆虫学者2人が粘菌、バッタの食事についての研究から始め、人間の栄養について社会環境を含めながら検証していく物語が面白く、上記の藤川先生の理論とも重なる部分がありました。
「食欲人」では年代ごとにたんぱく質量も変えた方がいいと書かれてあり、1つの参考になるかもしれません。

【映画関連部門】
「映画極道 五社英雄 五社巴著」
「押井守の人生のツボ 2.0 押井守著 渡辺麻紀構成・文」
「町山智浩のアメリカスーパーヒーロー映画 町山智浩著」
「韓国ノワール その激情と成熟 西森路代著」

今年初めに五社英雄作品を何本か観たので、監督への興味から「映画極道」を読みました。昭和の芸能人には勝手に波乱万丈なイメージを持っていますが、その代表と言えるくらいの紆余曲折加減でした。

押井さんに関してはいつもながら対談方式が面白いですね。
今回は一般の方々から悩み相談を受けてそれに回答しつつ、映画を紹介していく方式。押井さんの社会への興味なさから生まれるちょうどいい客観性と、映画の知識がミックスされているので、悩みは解決しませんが読んで面白いとは思います。「ライムスター宇多丸の映画カウンセリング 宇多丸著」も似た形の本でオススメです。

町山さんの新著はジェームズ・ガンに始まってジェームズ・ガンに終わる、近年のスーパーヒーロー映画を振り返りながら、ヒーロー映画の写す現実社会を学べる構造になっています。
現代アメコミ映画が問うヒーロー像はどんなものでしょうか。

そして、「韓国ノワール」。ノワールがどこからどこまでを表しているかはよくわかりませんが、"ゴッドファーザー" や "ヒート"がその中に入るのであれば、僕はノワールから人生を教えてもらったと言えるかもしれません。そんなノワール界を最近席巻していると言える韓国映画。この本は”新しき世界”を分岐点として、その前後の映画の流れから韓国ノワールの立ち位置を確認していきます。
このあたりの映画は結構観てる方だと思っていましたが、紹介されている25本のうち半分も観れていないので、まだまだ映画を観る楽しみが尽きることはなさそうです。
読了後、久しぶりに”新しき世界”を観ましたが、やはり人生ベスト映画の1つに入ることは間違いない面白さでした。
著者の西森さんが「『新しき世界』に描かれている感情こそが真のメロドラマであるように思う。」と言っていましたがと、まさにその通りと激しく同意しておりました。


ここまで3部門の発表でした。
映画は1部門1作品に絞れたので、短めでしたが、ブックスは絞れなかったので長々と書いてしまいました。
少し長くなってしまいましたので、まさかの続きます。
【小説部門】、【エッセイ・その他部門】は続きで・・・。
では、また!

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