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2023年ワダデミー賞候補作

皆さんいかがお過ごしでしょうか。
いつの間にか年末です。

今年は色々とイベントが復活し、少し世界的に活気が戻ってきたのではないでしょうか。
私事としても、仕事に家庭に色々と変化があり、大きな変化の波に飲み込まれないよう、サーフボードを買いに行こうか迷っているところです。

システマ界隈でも創始者ミカエルの死と、その息子であるダニールのセミナーが久しぶりに日本で開催されるなど、大きな変化の年であったように思えます。

私にとっても、ダニールに会えたことは今年の中でも大きな出来事の1つで、ダニールのハグのフィーリングをもらえたことだけで、代えがたい経験になったと思います。
(もちろん、それ以外にたくさんのものをもらいましたが)

先端で動く、全身が繋がる、自分の動きをする。
最近まで忘れていた、今年のテーマであるストライクも一味違うものになって新年を迎えられるかもしれません。(知らんけど)

さて、師走で忙しいところとは思いますが、ワダデミー賞候補作の発表に行きます。
今年は見逃しも多く、見られなかった後悔のある作品もありますが、それもまた人生です。
上半期に触れなかったものを中心に一言ずつのコメントつけたり、つけなかったり。

「音楽賞」
“Creed Ⅲ マイケル・B・ジョーダン監督”
“ゴジラ -1.0 山崎 貴監督”

“ゴジラ -1.0”は、ゴジラ、というかデカい怪獣があんまり好きじゃなく、アッカーマンの血が巨人は駆逐せよと騒ぐのですが、評判が良かったので観に行きました。
全体的に完成度が高く、有名なゴジラのテーマの使い方が特に印象的でした。

「午前10時で賞」
“マルサの女 伊丹十三監督”
“ミツバチのささやき ビクトル・エリセ監督”
“暗殺の森 ベルナルド・ベルトルッチ監督”

“ミツバチのささやき”も“暗殺の森”もそれなりに昔の作品(それぞれ1973年、1970年公開)なのですが、今に繋がる社会的テーマが撮られており、いつまでやってんだという気持ちと、なかなか変わらないなという気持ちを持ちました。この歳になるといつまでも前時代の責任にし続けるわけにもいかなくなってきており、もどかしさを感じます。
だからこそ午前10時の映画祭で再上映されているわけですが。

「配信賞」
“ちひろさん 今泉力哉監督”
“Red White& Royal Blue マシュー・ロペス監督” 

“Red White& Royal Blue”はアマプラ作品。
先ほどはなかなか変わらないといいつつ、こちらは少し先に進んだ時代のロミオとジュリエット。イギリスとアメリカの対比も見どころの1つでした。

「アニメ賞」
“スパイダーマン ~アクロス・ザ・スパイダーバース~  ホアキン・ドス・サントス、ジャスティン・K・トンプソン、ケンプ・パワーズ監督”
“Nimona ニック・ブルーノトロイ・クアン監督”

圧倒的な画力の“スパイダーバース”と“Nimona”のストーリーと声優の豪華さ(クロエ好きなだけ)勝負かな。

「アクション賞」
“ベイビーわるきゅーれ2 2ベイビー  阪本裕吾監督”
“ジョン・ウィック コンセクエンス チャド・スタエルスキ監督”
“バレリーナ イ・チョンヒョン監督”

“ジョン・ウィック”の胃もたれするくらい濃厚な豚骨アクション。
実はこの賞が一番悩みどころかも・・・

「コメディ賞」
“翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~ 武内英樹監督”
“愛にイナズマ 石田裕也監督”

やっとこさ作りました!「コメディ賞」!!!
1作目も馬鹿過ぎて最高な作品だった“翔んで埼玉”。
続編は僕と縁もゆかりもありすぎる関西へ遠征。
馬鹿さ加減とスケールは前作を越えたのか・・・。
観るしかなかった1作。

「主演賞」
鈴木亮平 From “エゴイスト”
真木よう子 From“アンダーカレント”
神木隆之介 From“ゴジラ -1.0”

神木君の眼が印象に残りました。あんな狂気の眼をするのを見たことがなかったので、イメージとのギャップからも印象的でした。
真木さんは今までで一番素敵に撮られているように思えました。

「助演賞」 
サッシャ・カジェ From “ザ・フラッシュ”
井浦新 From“アンダーカレント”
リリー・フランキー From“アンダーカレント”

作品全体として一番笑ったのは“翔んで埼玉”でしたが、人で一番笑わされたのは愛するリリーさんなんです。

「特別賞」
“シャザム!~神々の怒り~ デヴィッド・F・サンドバーグ”
“福田村事件 森達也監督”

“福田村事件”は時代を経ても変わらない、嫌なものを突き付けられます。
恐怖に突き動かされた人間の行動の恐ろしさと、閉ざされた世界のえぐさと。

「作品賞」
“ザ・フラッシュ アンディ・ムスキエティ監督”
“アンダーカレント 今泉力哉監督”
“Close ルーカス・ドン監督”

“アンダーカレント”はワダデミー常連の今泉監督作品。珍しくシックで、俳優も有名どころの多い作品でした。漫画が原作で、原作を鑑賞後たまたま見つけたので読みましたが、こちらも面白く、原作で描かれていないところや、原作との違いについて考えるのも一興でした。

“Close”。
誰も悪くないように思えることの連鎖から最悪の事態に発展する映画。
LGBTQの映画として語られがちですが、誰にでも共通する人生の物語ではないでしょうか。成長の過程で人に見られることを意識し始める。社会の中に溶け込む努力と、そこから生まれる孤独。戻れない過去に囚われそうになりながら、それでも今を生きなければいけない残酷さ。コロコロ変わる僕の人生ベスト10に常に入り続けている“マンチェスター・バイ・ザ・シー”にも共通する何かを感じました。

以上、23年のワダデミー賞候補作の発表でした。
12月も何本か楽しみな映画があるので、ワダデミー賞はガラッと変わるかもしれません。
今年はブックス部門が熱かったので、そちらも早く書きたいです。
ではまた。

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