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「君の膵臓をたべたい」住野よる

さっそく、本の話を!といきたいところですが、脱線するのがこのブログなので、先に映画の話です。
ちなみに僕は書店員の特権を活かして試写会に行きましたよv(^_^)イエーイ
主演は北村匠海さんと浜辺美波さんです。
浜辺美波さんは小悪魔の役が上手すぎますね。小悪魔というか、ぶりっ子というか。彼女が本気を出せば世界征服できるのでしょうね(^ ^)
魔王が浜辺美波さんに「世界の半分をあげよう」と言おうものなら、上目遣いで「えー、全部頂戴よ〜」と魔王を萌え死させて全てを手に入れることでしょう。
最近、浜辺美波ブームがきているようですが、今までの役は全てが小悪魔ですね。この映画の出演でイメージが固まったのかもしれません。

さて、そろそろ本の話をします。
でもね。本書の紹介は、もちろん僕の中ではなのですが、とても難しいのです。
類書が多すぎるのです。
例えば、「世界の中心で愛を叫ぶ」、「いま、会いにゆきます」、「僕の初恋を君に捧ぐ」、「桜のような僕の恋人」などなど。
探せば100冊以上はあると思います。いわゆる王道のラブストーリーですね(╹◡╹)♡
共通点はカップルのどちらかが、大変な目にあうということです。
障害のない恋の方が心の平穏は保たれそうですが、物語としてそれではつまらないのでしょうね。
障害がないラブストーリーなど、めったに出会えません。あとは障害の程度によって好みが分かれるところでしょう。

僕の好みのラブストーリーは地味目な女の子が太陽のような男に出会って変わっていく物語ですね。
それは「君に届け」や「それは経費では落ちません」です。要するに多部未華子さんです(笑)
ここからしばらく2度目の脱線と、多部トークです(^ ^)
多部未華子さんはおとなしい女性の役がとても上手です。口数が少ないながらも、人を尊重する雰囲気がありますね。
僕には真似できなさそうですが、多部未華子さんに元気に話しかけ、ストレートに想いを伝える男はかっこいいです。
「君に届け」の三浦春馬さんはクラスでの人気者でありながら多部未華子さんに優しく接する、太陽のような存在でした。
僕も三浦春馬さんのような女性と出会いたいものです。
「君に届け」については語りきれないので、キミスイに戻りたいと思います(^◇^;)オマタセシマシタ

キミスイは「君に届け」と逆パターンですね。
語り手の“僕”は志賀直哉と村上春樹の名前を半分ずつ引き継ぐ、文学高校生です。
ヒロインは山内桜良です。天真爛漫な女子高生です。
クラスメイトだった2人が急接近したのは病院でした。“僕”は盲腸の手術のあとの抜歯のために待合室に座っていると一冊の文庫本を見つけて読んでしまいます。
置いてある本や人の読む本が気になるのは読書好きあるあるですね(^ ^)
“僕”が手にとったその本には共病文庫というタイトルが書いてありました。それは桜良が書いた自らの闘病日誌でした。
桜良は膵臓の病気であと何年も生きられないことを知っていましたが、それをクラスメイトに発表する気はありませんでした。
桜良の命が短いことを知った“僕”と桜良はその日をきっかけに仲良しになります(๑˃̵ᴗ˂̵)

タイトルの「膵臓を食べたい」という意味は昔の人の言い伝えだと桜良は語ります。
このシーンの会話が楽しいですね(o^^o)
「君の膵臓を食べたい」と桜良。
「いきなりカニバリズムに目覚めたの?」と“僕”
「昨日テレビで見たんだぁ、昔の人はどこかは悪いところがあると、他の動物のその部分を食べたんだって」
「それが?」
「肝臓が悪かったら肝臓を食べて、胃が悪かったら胃を食べてって、そうしたら病気が治るって信じられていたらしいよ。だから私は、君の膵臓を食べたい」
「もしかして、その君っていうのは僕のこと?」
「他に?」
ここまでにしましょうか。
理由を知っているとなかなかに重い会話なのですが、こんな感じの軽快な会話が続きます。
「君に残り少ない私の人生の手助けをさせてあげてもいいよ」という桜良と、“僕”の初デートの約束をするシーンからでした。
ちなみにここまでに書いた本文の内容はすべて15ページまでの内容です。
序盤だけで本書がどういう本なのかを分からせる手法がお見事です。この分かりやすさが大ヒットの秘訣かもしれません。

このあとの2人はずっとイチャイチャしているので、僕は嫉妬でおかしくなりそうでした(><)
特に旅行先でホテルの同室に泊まってお酒を飲みながらゲームをするシーン。
これは付き合ってもない高校生同士が同じ部屋に泊まるなんていけないんだぞー!という気持ちと、“僕”に頑張れ!チャンスだ!!という気持ちが2:8で混ざり合いドキドキしながら読みました(^ ^)
そのときのゲームはとても面白そうです。
真実か挑戦かというゲームなのですが、これの説明はやめておきます。これは「王様ゲーム」みたいに男女がイチャイチャすることができるゲームでした。
まったくけしからん2人ですね。

空気感ががらりと変わる後半。
まぁ桜良の命が短いことが最初に書いてあるので覚悟はできているつもりなのですが、やはり切ないですね。
“僕”が日陰にいるところに花のように元気で明るい彼女は微笑みかけてくれました。
最後に彼女の膵臓を食べたいと思えた“僕”は人間的に成長できたのでしょうね。
そんな物語の紹介でした。

この小説はかなり有名なので、今まで内容については書かなくていいと思ってしまっていました。
しかし、最近友だちは未読だったということで、改めて書きたいと思いました。
僕のいらないこだわりだったなぁと、反省するとともに、面白く書かないとなぁとプレッシャーですね(^◇^;)

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