#欧米の謀略を打ち破りよみがえるロシア帝国 #佐藤優 #副島隆彦 

欧米の謀略を打ち破り よみがえるロシア帝国

正確な分析と文章化は現実を誘導する。

2022年10月25日。
佐藤優、副島隆彦 よみがえるロシア帝国。

過去の佐藤優作品と半分タイトルを合わせ、あとがきのラストでは佐藤優のいつものくだりを副島隆彦がパクる面白い作品。
こちらの前の対談本をうっかり気づいてなくて、内容が若干飛んだが、それでもだいたいわかる。
理由はこの本が佐藤優の独自の解析の内容を踏まえたうえで、副島隆彦が陰謀論めいた事実や推論を並べ立てる形だから。
ナチス、統一教会という事の裏話をこれまで通り確認する第一章。
統一教会にムーニーという振り仮名があって、僕ら世代だと紙おむつを思い出す。
商品名は政治性があって、偶然を装ってしばしば使われるので、全くの無関係ではないのかもしれない。

P74戦時中ならではの出来事があって、これがトリガーとなって、西側諸国内や第三国の関係にもひびが入ったと推測される。
あるいは、その後の戦況の大逆転も、そういう事実の流布によって、戦争を支えるエリートたちの意識に影響があったのかもしれない。
どちらの中間層も自分たちが戦争をやりたいはずはないが、やらざるを得ないなら負けたくはない。
銀河英雄伝説の同盟の内戦そのもの。

そして、ウクライナ内のナチスのくだりがえんえん書かれる第二章。
形勢逆転からロシアの優位が続いたが、結局、書かれてはいないものの、スノーデンあたりの活躍がキナ臭い。
純粋な戦力的優位をひっくり返すくらい、戦術的情報やその操作の価値がある。
すると、スノーデンを正式にロシア国籍に迎え入れる意味もある。
スノーデンとプーチンがウクライナを分割してバッファーカントリーズにするという落としどころがついて、そこへの協力であれば論理的整合性はつく。
すると、二章の終わりのダブルスパイの話とも整合性が付く。
ロシアがアメリカに勝っている部分はそこまでは多くないはず。

第三章も継時的に追っていく感じ。
ゼレンスキー出演のウクライナ分断ドラマ。
ブチャの虐殺のずさんな演出について。
また、音や名前を重ねる意味。
P124では西欧国家のナチズムとの距離感から、混血白人の路線について。
これは、少し前に解析したが、ワールドカップ2018の歌がジンギスカンだったことでわかる。
アレを検索するとついでにモンゴルのビデオに繋がる。

第4章
マイダン革命とIS出現同時の不思議。
かなり準備されていたウクライナの問題。
ネオコンの関係者がウクライナあたり出身だと書いてある。
言い換えれば、文字通り、アメリカへのウクライナ移民がウクライナ紛争をコントロールしているという話。
この構図はIRAかなんかの遠隔地ナショナリズムを思い出す。

それからポーランドの歴史と過去の関係とイギリス。
フィンランド空軍のカギ十字=ナチスの話。
核使用のレッドゾーンを超えたことを巡る話、その前後で欧州で飛行機事故多発(新型コロナを理由に民間機が激減した本当の理由?)。
こういう部分を抑えていくと、権力の階級間闘争と階級内闘争の掛け算を意識させられる。
思えば、ポルトガルの国旗もナチスと同じ先が広くなっている十字架。

第5章。
The West or The Rest。
中国とロシアと欧米の政治。
第4章もそうだが、結局イギリスとバチカンを頂点とした世界支配体制の改変期だということ。
これは、前述の銀河英雄伝説が分かりやすくて、政治家を嫌った民主主義の軍人が自国を捨て、帝国では様々な出自の新興貴族が旧来の帰属にすげ変わったのに似ている。
カルト宗教団体が民主主義陣営でも帝国主義陣営でも暴れるのは共通か?

その流れの中に、少し付け足すとシナリオが変わる。
陰謀論のダイアナ妃は生きていた!?
も真偽はともかく、いなくなったはずの貴族を引っ張り出してきて支配権を主張する意味は、旧来の富豪や貴族に対するまだましな答えとしてしか意味がない。
そのへんで、先ほど発表されたインド系新首相、インドでの国産兵器の下りの報道の方が重い。
アメリカのオバマに続いて、有色人種の首相を使うことで、他の国との試合権争いを勧める政治的手段。
そうなると、2018年ロシアのアメリカ国債売却の前後で、ブレグジットが進んだ意味もよくわかる。
EUと組めばカネや支配に向くなら組むし、いらなくなったら切り捨てる。
それがイギリスの対外政策。
いずれ、日本も米英に切られるのかもしれない。

そんな中で、スペインがいち早くワクチンパスポートとPCR陰性証明の不要を表に出した。
日本への再入国で引っかかるなら日本人には意味はないけど、スペインがアラブに混血された白人で、アジアに混血のロシアと相似にあるという補助線を引くと分かる。
ま、それもあって、エリザベス女王はムハンマドの子孫だなんて急にイギリス王室も言い出したのかもしれない。
勿論、メッシとクリロナを抑えて、カリムベンゼマなんて選手がマドリードからバロンドールに選出されたのも偶然ではないだろう。
サッカーは所詮カネと政治の道具で、その裁量の中で精いっぱいプライドをかけるスポーツだ。

ここまで書き終わって、手嶋龍一 鳴かずのカッコウ でリヴィウが出て来たのみならず、ウルトラダラーで東欧系アメリカ人が活躍したことを思い出した。
金と脱税とペドフィリアのパナマ文書、パラダイス文書、世界各国の拠点。
それをどう潰して、どう活用するか、新しい世界秩序の上の方はやりあっているのだろう。
UKの皇族がカナダに亡命し、日本の皇族はアメリカに亡命した。
大きく序列が変わる中で、日本は存命して、ポジションをそれなりに保てるのだろうか?
もっとも、幸せそうな国民やふざけた権力者を見ると、別にどうでもいいやと思わないでもない。
バチカンやイギリス国教会を非難する副島隆彦の弁を見ながら、日本の宗教団体や権力者だってきたねえよとディオバン事件や研修医過労死事件の黒幕の被害者としては思うのである。
しかし、ばれないつつかれない程度に汚いことが支配権の確率に役立つ、という残酷な真実。
白人社会の犠牲者として確固たる地位と財を築いてきた日本。
ロシアとかなりを共有するイスラエル同様に揺れそうだ。
出来たら僕の嫌いな奴らがまとめて消えてくれたら少しうれしい。
2022年10月25日14時45分 寺田次郎 拝
追記
誰かのレビューにも書いていたが本書の予告のクリミア橋の破壊。
ああいうレッドゾーンを敢えて書くと何故か破られる。
すると、10月25日のコンビニのアサヒ芸能では戦争が長期化すると、以前の論調のまま繰り返されていた。
ユヴァル・ノア・ハラリが克服すると断じた3つが敢えて破られるのに似ている。
言い換えれば、佐藤優や副島隆彦が分析したソースと推論による判断の論拠はかなり正確で、プーチンなり西側の黒幕なりの決断を誘導する役割を担っているのだろう。

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